アメリカの作家「ロバート・B・パーカー」のハードボイルド小説『灰色の嵐(原題:Rough Weather)』を読みました。
『初秋』、『ドリームガール』に続き、「ロバート・B・パーカー」作品です。
-----story-------------
裕福な婦人からの依頼は奇妙なものだった。娘の結婚式で自分のそばにいてほしいというのだ。
「スペンサー」は引き受け、「スーザン」とともに孤島に赴く。
突然の嵐の中、豪華な招待客を集めた結婚式が強行される。
だが武装した一団が襲来し、花嫁を連れ去った。
一団を率いていたのは、「スペンサー」と深い因縁のある「灰色の男(グレイ・マン)」だった。
彼らしからぬ犯行。
そして婦人の依頼の裏にあるものは?
疑惑を抱き、「スペンサー」は調査を始める!
-----------------------
私立探偵「スペンサー」を主人公とするシリーズ全39作品のうちの第36作にあたり、2008年(平成20年)に発表された作品です、、、
全身灰色ずくめの腕利き殺し屋で、「スペンサー」と深い因縁のある「灰色の男[グレイ・マン]」は、『悪党』、『冷たい銃声』に続き3作目の登場らしいですね… ハードボイルド作品としては異質な感じのする絶海の孤島を舞台にした事件をきっかけにして二人は再会し、ある部分ではお互いを認め合う二人の駆け引きや、お互いを理解し合うが故の苦悩を描いた物語でしたね。
大金持ちの有名人「ハイディ・ブラッドショー」が「スペンサー」を訪れ、娘「アデレード・ヴァン・ミーア」の結婚式で自分のそばについていてほしいと頼んできた… 奇妙で曖昧な依頼を怪しみつつも、「スペンサー」は「スーザン」とともにマサチューセッツ沖の「ハイディ」所有の孤島へと赴く、、、
豪華な顔ぶれの招待客が島に集まってくるなか、「スペンサー」は思いがけない人物を見かける… かつて「スペンサー」を殺しかけ、のちに協力しあったこともある因縁のガンマン、「灰色の男[グレイ・マン]」であった。
華やかな結婚式にはそぐわない殺し屋の存在に不吉な予感がみなぎる… ハリケーン級の嵐が荒れ狂うなかで式は強行されたが、、、
式がクライマックスにさしかかったそのとき、招かれざる客「灰色の男[グレイ・マン]」はマシンガンで武装した部下を率いて現れた… 銃撃により新郎の「モーリス・レサード」や司祭、4人の警備員が殺されるとともに、新婦「アデレード」が誘拐され、そして「スーザン」を守ることを最優先した「スペンサー」を残し、「灰色の男[グレイ・マン]」と部下たちは大型ヘリコプターで逃走する。
多くの人が見ている中での、派手な立ち回りによる雑な犯行… 「灰色の男[グレイ・マン]」の彼らしからぬ劇的な犯行や、依頼人「ハイディ」は非常事態にも関わらず取り乱した様子がなく、「スペンサー」は不審を抱く、、、
「灰色の男[グレイ・マン]」が現われる場所に「スペンサー」が呼ばれていたのは本当に偶然なのか… 「スペンサー」は、相棒「ホーク」とともに独自に調査を開始する。
「スペンサー」は、「ハイディ」の別居中の夫「ハーデン・ブラッドショー」や、最初の夫で大学教授の「J・テイラー・ウォッシュバーン」二番目の夫で富豪の「ピーター・ヴァン・ミーア」、警備会社の社長「アーティ・フォンセカ」等々の関係者を訪ね歩くとともに、ボストン市警の警部「マーティン・クワーク」や州警察殺人課課長「ヒーリイ」、情報局員「アイヴズ」等々の警察関係者等にも接触し、徐々に真相に近付いて行きます… 死闘を演じた過去にもかかわらずお互いを理解し合ったかに思われた「スペンサー」と「灰色の男[グレイ・マン]」は、やはり相容れぬ敵同士でしかありえないのか、、、
謎の男「灰色の男[グレイ・マン]」の核心へ分け入る「スペンサー」の調査は意外な真実へとたどり着きます… 二人が死闘を繰り広げるのかと想像しながら読み進めましたが、やや想定外の幕引きでしたね。
「ハイディ」の過去を調査する中で判明した事実から、「灰色の男[グレイ・マン]」と「ハイディ」、「アデレード」母子の関係については、ある程度想定できまたが… 終盤で、「灰色の男[グレイ・マン]」が「スペンサー」の部屋を訪ねてきて、自ら明かされる過去と、それを受け止めた「スペンサー」の葛藤と決断、、、
不幸な過去を背負った「アデレード」にとっては、明るい将来が期待できるハッピーエンドだったと思います… 許せないのは金の亡者「ハイディ」ですね、司法で裁けたのかな、その後がちょっと気になります。
以下、主な登場人物です。
「スペンサー」
私立探偵
「スーザン・シルヴァマン」
スペンサーの恋人
「ホーク」
スペンサーの相棒
「ハイディ・ブラッドショー」
裕福な婦人
「アデレード・ヴァン・ミーア」
ハイディの娘
「J・テイラー・ウォッシュバーン」
ハイディの最初の夫。大学教授
「ピーター・ヴァン・ミーア」
ハイディの二番目の夫。富豪
「ハーデン・ブラッドショー」
ハイディの現在の夫
「マギー・レイン」
ハイディのアシスタント
「モーリス・レサード」
アデレードの夫。製薬会社の御曹司
「アーティ・フォンセカ」
<アブソルート・セキュリティ>CEO
「エミール・ロッセリ」
治療カウンセラー
「ラマー・ディラード」
弁護士
「トニイ・マーカス」
大物ギャング
「レナード」
トニイの手下
「ジュニア」
トニイの手下
「タイ・ボップ」
トニイの手下
「ディックス」
精神科医
「リタ・フィオーレ」
弁護士
「マーティン・クワーク」
ボストン市警の警部
「ヒーリイ」
州警察殺人課課長
「エプスタイン」
FBIボストン支局長
「アイヴズ」
情報局員
「灰色の男[グレイ・マン](ルーガー)」
情報局員
『初秋』、『ドリームガール』に続き、「ロバート・B・パーカー」作品です。
-----story-------------
裕福な婦人からの依頼は奇妙なものだった。娘の結婚式で自分のそばにいてほしいというのだ。
「スペンサー」は引き受け、「スーザン」とともに孤島に赴く。
突然の嵐の中、豪華な招待客を集めた結婚式が強行される。
だが武装した一団が襲来し、花嫁を連れ去った。
一団を率いていたのは、「スペンサー」と深い因縁のある「灰色の男(グレイ・マン)」だった。
彼らしからぬ犯行。
そして婦人の依頼の裏にあるものは?
疑惑を抱き、「スペンサー」は調査を始める!
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私立探偵「スペンサー」を主人公とするシリーズ全39作品のうちの第36作にあたり、2008年(平成20年)に発表された作品です、、、
全身灰色ずくめの腕利き殺し屋で、「スペンサー」と深い因縁のある「灰色の男[グレイ・マン]」は、『悪党』、『冷たい銃声』に続き3作目の登場らしいですね… ハードボイルド作品としては異質な感じのする絶海の孤島を舞台にした事件をきっかけにして二人は再会し、ある部分ではお互いを認め合う二人の駆け引きや、お互いを理解し合うが故の苦悩を描いた物語でしたね。
大金持ちの有名人「ハイディ・ブラッドショー」が「スペンサー」を訪れ、娘「アデレード・ヴァン・ミーア」の結婚式で自分のそばについていてほしいと頼んできた… 奇妙で曖昧な依頼を怪しみつつも、「スペンサー」は「スーザン」とともにマサチューセッツ沖の「ハイディ」所有の孤島へと赴く、、、
豪華な顔ぶれの招待客が島に集まってくるなか、「スペンサー」は思いがけない人物を見かける… かつて「スペンサー」を殺しかけ、のちに協力しあったこともある因縁のガンマン、「灰色の男[グレイ・マン]」であった。
華やかな結婚式にはそぐわない殺し屋の存在に不吉な予感がみなぎる… ハリケーン級の嵐が荒れ狂うなかで式は強行されたが、、、
式がクライマックスにさしかかったそのとき、招かれざる客「灰色の男[グレイ・マン]」はマシンガンで武装した部下を率いて現れた… 銃撃により新郎の「モーリス・レサード」や司祭、4人の警備員が殺されるとともに、新婦「アデレード」が誘拐され、そして「スーザン」を守ることを最優先した「スペンサー」を残し、「灰色の男[グレイ・マン]」と部下たちは大型ヘリコプターで逃走する。
多くの人が見ている中での、派手な立ち回りによる雑な犯行… 「灰色の男[グレイ・マン]」の彼らしからぬ劇的な犯行や、依頼人「ハイディ」は非常事態にも関わらず取り乱した様子がなく、「スペンサー」は不審を抱く、、、
「灰色の男[グレイ・マン]」が現われる場所に「スペンサー」が呼ばれていたのは本当に偶然なのか… 「スペンサー」は、相棒「ホーク」とともに独自に調査を開始する。
「スペンサー」は、「ハイディ」の別居中の夫「ハーデン・ブラッドショー」や、最初の夫で大学教授の「J・テイラー・ウォッシュバーン」二番目の夫で富豪の「ピーター・ヴァン・ミーア」、警備会社の社長「アーティ・フォンセカ」等々の関係者を訪ね歩くとともに、ボストン市警の警部「マーティン・クワーク」や州警察殺人課課長「ヒーリイ」、情報局員「アイヴズ」等々の警察関係者等にも接触し、徐々に真相に近付いて行きます… 死闘を演じた過去にもかかわらずお互いを理解し合ったかに思われた「スペンサー」と「灰色の男[グレイ・マン]」は、やはり相容れぬ敵同士でしかありえないのか、、、
謎の男「灰色の男[グレイ・マン]」の核心へ分け入る「スペンサー」の調査は意外な真実へとたどり着きます… 二人が死闘を繰り広げるのかと想像しながら読み進めましたが、やや想定外の幕引きでしたね。
「ハイディ」の過去を調査する中で判明した事実から、「灰色の男[グレイ・マン]」と「ハイディ」、「アデレード」母子の関係については、ある程度想定できまたが… 終盤で、「灰色の男[グレイ・マン]」が「スペンサー」の部屋を訪ねてきて、自ら明かされる過去と、それを受け止めた「スペンサー」の葛藤と決断、、、
不幸な過去を背負った「アデレード」にとっては、明るい将来が期待できるハッピーエンドだったと思います… 許せないのは金の亡者「ハイディ」ですね、司法で裁けたのかな、その後がちょっと気になります。
以下、主な登場人物です。
「スペンサー」
私立探偵
「スーザン・シルヴァマン」
スペンサーの恋人
「ホーク」
スペンサーの相棒
「ハイディ・ブラッドショー」
裕福な婦人
「アデレード・ヴァン・ミーア」
ハイディの娘
「J・テイラー・ウォッシュバーン」
ハイディの最初の夫。大学教授
「ピーター・ヴァン・ミーア」
ハイディの二番目の夫。富豪
「ハーデン・ブラッドショー」
ハイディの現在の夫
「マギー・レイン」
ハイディのアシスタント
「モーリス・レサード」
アデレードの夫。製薬会社の御曹司
「アーティ・フォンセカ」
<アブソルート・セキュリティ>CEO
「エミール・ロッセリ」
治療カウンセラー
「ラマー・ディラード」
弁護士
「トニイ・マーカス」
大物ギャング
「レナード」
トニイの手下
「ジュニア」
トニイの手下
「タイ・ボップ」
トニイの手下
「ディックス」
精神科医
「リタ・フィオーレ」
弁護士
「マーティン・クワーク」
ボストン市警の警部
「ヒーリイ」
州警察殺人課課長
「エプスタイン」
FBIボストン支局長
「アイヴズ」
情報局員
「灰色の男[グレイ・マン](ルーガー)」
情報局員
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