更新が一日遅れてしまいました。日曜の天皇賞はイクイノックスの圧勝でした。現在「世界ランク1位」ということなので、まあ「当然」の結果と言えば、それまでですが、驚いたのは時計です。1分55秒2――これには見た瞬間「ええっ!?」と声を上げてしまいました。芝2000の時計としては「破格」過ぎます。4着のダノンベルーガまで55秒台というんですから、ペースや馬場など、好条件がそろったとはいっても、逆にこれは心配になりました。イクイノックスが最強なのはよくわかりましたんで、他馬も含めて競走馬の脚への負担をいっそう気にかけてほしいです。
それにしても、イクイノックスは次走をどうするんでしょうか。来月のJCに出たとしても、現状では強い外国馬の参戦は望み薄です。3歳女王のリバティアイランドとの対決は確かに見物ですが、ドウデュースにつづいて「二強対決 再び」と形容できる程、リバティアイランドがイクイノックスに並び立つ存在かというと、斤量の恩恵もあるのでチャンスが皆無とまでは言いませんが、さすがにどうかなという感じはします。イクイノックスはすでにドバイでも勝ってるわけですから、残されたレースとなると、JCよりも、日本競馬界の「悲願」である、(来年の)アレしか、もう残ってない気もするのですが……。
さて、その他、一昨日のレースの反省は多々ありますが、長くなるので、日曜の重賞レースの展望に移ります。次の土日は、秋のGⅠシリーズは中休みの週で、重賞4つにアメリカのブリーダーズCまで加わって、JRAのホームページのTopも賑やかです。今日は日曜、東京のGⅡアルゼンチン共和国杯を検討してみます。これ、昨日の朝に更新するつもりで、途中まで書いていたのですが、肝心要のハンデ戦であることをうっかり忘れていて、月曜の朝の段階では、まだ斤量が発表されていなかったため、更新が一日延びてしまったという次第で。改めて、過去10年の3着以内馬のデータから傾向を探ってみることにします。
アルゼンチン共和国杯【2023年11月5日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
アルゼンチン共和国杯の過去10年データ、好走馬一覧(2023年11月5日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)斤量(ハンデ) ※( )内は今回の該当馬
・58㌔ 1頭
・57.5㌔ 3頭
・57㌔ 3頭
・56㌔ 8頭(アサマノイタズラ インプレス セファーラジエル チャックネイト テーオーソラネル
ヒュミドール)
・55㌔ 10頭(レッドバリエンテ)
・54㌔ 3頭
・53㌔ 1頭
・52㌔
・51㌔ 1頭
55・56㌔の中位ハンデ馬が全体の6割を占めています。ねらいはこのあたりの斤量の馬になるでしょう。57㌔台の「実力馬」も相応に走る感じです。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇六社特別 5頭 (チャックネイト③1着)
〇オールカマー 4頭 (ゼッフィーロ⑦3着 アサマノイタズラ⑬14着)
〇天皇賞・春 2頭 (ヒュミドール⑩10着)
〇札幌記念 2頭 (※該当なし)
〇宝塚記念 2頭 (※該当なし)
〇東京優駿 2頭 (※該当なし)
〇アイルランドT 2頭 (※該当なし)
「六社S」は3勝(準op)クラスのレースで、これをステップにした馬が一番頻度が高いという事実はけっこう重いのかもしれません。過去、ここを経て上位に来た馬のハンデを併せて見てみると、去年②人気で1着のブレークアップが54㌔、2019年に①3着だったアフリカンゴールドが55㌔、2018年は2頭いて、①2着だったムイトオブリガードが55㌔(六社1着)、⑪3着だったマコトガラハッドが51㌔(六社3着)、2017年に⑦2着のソールインパクトが53㌔、などとなっています。今回出てきたチャックネイトは56㌔ですが、どんなもんでしょうか。
3)性齢 ※頭数は延べ数
〇3歳 4頭 〇4歳 11頭 〇5歳 11頭 〇6歳 4頭 / 〇騸馬 2頭
牝馬は過去20年までさかのぼっても連対例がありませんので、今回出走予定のプリュムドールはステイヤーズS2着の実績はあっても、データ的には厳しいようです。あと年長馬も7歳以上は連対していませんので、8歳のアフリカンゴールドや去年2着の7歳ハーツイストワールらもちょっと苦しいかも知れません。
4)血統
父はやはりサンデー系が多い印象ですが、ディープインパクトよりも、ステイゴールド(オルフェーヴル)やハーツクライの産駒の方が優勢で、母系は母父シンボリクリスエスが最近のトレンドでしょうか。今回母父シンボリクリスエスの該当馬はいませんが、祖父のロベルトまで範囲を広げると何頭かに当たります。父系と併せて該当馬を探ると、
〇父ステイゴールド(オルフェーヴル)or ハーツクライ
・アフリカンゴールド:父ステイゴールド
・ヒュミドール:父オルフェーヴル
・チャックネイト:父ハーツクライ
・ハーツイストワール:父ハーツクライ
〇母父ロベルト系
・インプレス:母父Dr Fongはロベルトの孫。父Kris S.がシンボリクリスエスの父に当たる。/父はキズナ。
・チャックネイト:母父Dynaformerはロベルトの子。/父は上に重なるがハーツクライ。
・フォワードアゲン:母父グラスワンダーはロベルトの孫。/父はキンカメの子・ローズキングダム
5)JRAホームページのデータ分析:前走5着以内
JRAのホームページのデータ分析では、前走の四角通過順のほか、前走5着以内、近走の東京コースの実績などがポイントに挙げられています。(データ分析:アルゼンチン共和国杯 今週の注目レース JRA)
前走5着以内で東京コースに実績があるのは、
・ゼッフィーロ:前走オールカマー⑦3着 /東京0・0・2・1
・チャックネイト:前走六社特別③1着 /東京1・0・3・1
・ディアスティマ:前走目黒記念⑥2着 /東京0・2・0・1
・ニシノレヴナント:前走九十九里特別②1着 /東京2・1・0・1
・プリュムドール:前走ステイヤーズS⑤2着 /東京1・0・0・2
・レッドバリエンテ:前走ムーンライト①1着 /東京0・1・0・1
6)宮田式バイオリズム
最後に、宮田式バイオリズムが◎の馬を挙げておきます。
・アサマノイタズラ 2・1・1・10
・インプレス 4・1・1・7
・ゼッフィーロ 4・3・3・1
・セファーラジエル 3・4・2・14
・ニシノレヴナント 3・1・0・5
実績的に上位はゼッフィーロとディアスティマでしょう。ハンデ戦でなければ2頭のどちらかが軸馬でいいと思うのですが、ここは次位人気の馬から中心馬を選びたいところです。上に挙げた条件を満たすのは(最後のバイオリズムが◎になりませんでしたが)、チャックネイトでしょうか。前走六社Sは、直線でエンドウノハナに交わされそうになりながら、最後まで抜かせませんでした。重馬場だったため、この馬のジリっぽさが奏功したともとれますし、一夏越して5歳にしていよいよ「本格化」したと解釈してもいいかも知れません。鞍上のモレイラも魅力です。馬場が渋ればなおよしでしょう。
ということで、一日ズレてしまいましたが、GⅠが中休みなうちに、ポンポーンといい配当が獲れるようにしっかり下調べをしておこうと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も週末までがんばっていきましょう。
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