天皇賞・秋の前日の土曜は重賞レースが2つ組まれていますが、今日は京都のスワンSを検討してみます。位置づけとしては来月のマイルCSの叩き台の一つですが、距離が1400でもあり、一線級は富士Sや毎日王冠に向かう傾向で、近年はそれより二桁人気が馬券に絡む妙味ある一戦といった趣です。ことしも波乱を演出する馬がいるかどうか、阪神開催の2年を含む過去10年の3着以内馬の傾向をデータを見ながら、考えてみます。
1)前走(ステップ) ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇安田記念 6頭(ウインカーネリアン⑨14着)
〇スプリンターズS 3頭(ダノンスコーピオン⑯15着)
〇京成杯AH 3頭(セルバーグ⑨4着)
〇ヴィクトリアM 2頭(※該当なし)
〇京王杯SC 2頭(※該当なし)
〇関屋記念 2頭(※該当なし) 〇朱鷺S 2頭(※該当なし)
〇オパールS 2頭(※該当なし)
間隔で最も多いのは中4・5ヶ月で、春のGⅠ戦以来久々の馬がけっこう好走しています。また、前走の距離は1400以下よりもマイル以上の割合の方が高く(18/30頭=60%)、ウインカーネリアンにはよいデータです。
2)性齢 ※頭数は延べ数
〇3歳 4頭 〇4歳 5頭 〇5歳 13頭 〇6歳 7頭 〇7歳 1頭
/〇牝馬 7頭 〇騸馬 2頭
5歳馬が優勢です。また、ここ3年は牝馬も上位に来ています。今年の牝馬勢は過去重賞戦線でもそれなりに好走してきたメンバーなので、手強いかも知れません。
3)血統
父系はディープインパクト系と最近はロードカナロアなどキングカメハメハ系でしょう。母系は父ディープ系ならノーザンダンサー(ND)がまずまず、父キンカメ系ならサンデー系がわりと相性がよさそうです。一応、この2パターンで該当馬を拾ってみます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・カルロヴェローチェ:父シルバーステート(ディープインパクト)/母父Rock of Gibraltar(Danzig系)
・スズハローム :父サトノダイヤモンド(ディープインパクト)/母父ローレルゲレイロ(Lyphard系)
・キングエルメス :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父スペシャルウィーク(サンデーサイレンス)
・トランキリテ :父ルーラーシップ(キングカメハメハ)/母父ゼンノロブロイ(サンデーサイレンス)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① マイル重賞からの距離短縮組が中心:前走GⅠマイルの複勝率47.4%
② マイル重賞で3着以内の実績必要
③ 下位人気馬の好走に注意:近年は⑩人気以下の好走例増
あまり条件が厳しくありませんが、一番合致するのはウインカーネリアンです。その他、②で該当する、キングエルメス、セルバーグ、ダノンスコーピオン、ノーブルロジャー、ピンハイ、マテンロウオリオンの中に穴馬がいそうな気配ですが……。
5)宮田式バイオリズム◎
・オフトレイル 3・2・1・2
・キングエルメス 3・0・1・7
・シングザットソング 2・1・2・10
・ジョウショーホープ 4・2・2・9
6)結 論
混戦を断つのはGⅠ出走の実力と見れば、ウインカーネリアンが一歩リードかなと思いますが、乱戦必至の様相なので、人気薄から狙ってみてもおもしろいと思います。気になるのは1年半ぶりの出走になるキングエルメスです。2歳秋には京王杯2歳Sでトウシンマカオを負かし、3歳春のアーリントンCではダノンスコーピオンの3着(4着には先週土曜の富士Sを勝ったジュンブロッサム!)、GⅠ・NHKマイルC6着ですので、格負けはしていないと思います。出て来るかどうか微妙ですが、久々でも走るタイプですので、アッと言わせる走りを見せるかも知れません。あとは、スズハローム、アグリ、シングザットソング、ノーブルロジャー、ピンハイなど多士済々で、調教具合を見て、当日は宮田式馬券術を駆使しないと、とても当てられそうな気がしません。
ということで、難解ですが、意外に人気馬が強い気もしますので、
◎ウインカーネリアン 〇キングエルメス ▲スズハローム △シングザットソング……
でまとめておきます。
土曜のオーストラリア・GⅠコックスプレートに日本馬のプログノーシスが出るようで、明日、東京のアルテミスSを検討したあとは、こちらも考えてみようと思うのですが、発走時刻が日本時間の15:10となると、土曜の競馬はちょっと忙しいですねぇ。
本日もお読みいただきありがとうございました。今日も一日無事でありますように。
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