9月も早10日ですが、なかなか涼しくなりませんねぇ。
今日は3日間開催の最終月曜のセントライト記念を検討してみます。言わずと知れた伝統の菊花賞トライアルで、距離は2200ですが、意外に本番で活躍する馬が出る印象があります。去年は2着のソールオリエンスが菊花賞3着、その前は2着のアスクビクターモアが本番の菊花賞を制しました。今年もそんな馬が含まれているかどうか、皐月賞2着、ダービー6着のコスモキュランダほか、前走ダービー組がどんな走りをするかがポイントと思われますが、過去10年の3着以内馬のデータをもとに中心馬を考えてみます。
1)前走(ステップ) ※( )内は今回の該当馬、〇数字は前走の単勝人気順
〇東京優駿 17頭(コスモキュランダ⑥6着 エコロヴァルツ⑰8着
アーバンシック④11着)
〇ラジオN賞 5頭(ヤマニンアドホック⑤3着 ログラール⑪6着) ダービー(東京優駿)組 vs ラジオNIKKEI賞組 の様相で、該当する5頭の中から「軸馬」をとるのが妥当でしょう。あとは重賞レースの経験馬くらいで、1勝クラスや未勝利を勝ち上がったばかりの馬たちには壁が厚い感じです。
2)血統
全体として父サンデー系が優勢ですが、本番をふまえると、母系にノーザンダンサー(ND)の血脈があると期待が増します。この点で、コスモキュランダは父がアルアイン(ディープインパクト産駒=サンデー系)ですが、母母父にNDですので、血統上はちょい足らないかも知れません(本番よりも距離が短いので、けっこうやれてしまうかもしれませんが)。ここでは母父ND系の3頭+父ND系の2頭を挙げておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・アスクハッピーモア:父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父クロフネ(Vice Regent系)
・アーバンシック :父スワーヴリチャード(ハーツクライ)/母父ハービンジャー(Danzig系)
・サルヴェージワーク:父Le Haver(Rahy)/母父Montjeu(Sadler's Wells)
・アスクカムオンモア:父ブリックスアンドモルタル(Sorm Bird系)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
・エコロレイズ :父アメリカンペイトリオット(Danzig系)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
3)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① キャリア7戦以内:キャリア8戦以上は今年の重賞勝ちあり
② 前走との間隔10週以上:7月以降出走経験馬はNG
③ 前走GⅠ出走組は堅実:複勝率40%
それ以外では前走1着、距離2200未満が必要
④ 近年は外枠劣勢
⑤ 前走9頭以下のレースに出走した馬は不振
浮上するのは、前走ダービー組の3頭のほか、ルカランフィースト、アスクカムオンモアと、ダートしか走っていませんがアスクハッピーモアの計6頭です。
4)宮田式バイオリズム◎
・アスクカムオンモア 2・1・1・1
・アスクハッピーモア 1・2・0・0
・アーバンシック 2・1・0・2
・タガノデュード 1・1・4・7
・タンゴバイラリン 2・2・4・1
・ヤマニンアドホック 2・1・2・0
・ルカランフィースト 2・0・1・2
5)結 論
ダービー組では一番着順が悪かったですが、皐月賞4着のアーバンシックが鞍上ルメールで軸馬としては最適と思います。前走のダービーはほぼ最後方から末脚にかけたレースをしましたが、前が強くて全然届きませんでした。鞍上の頭の中に百日草特別1着や皐月賞4着の追い込みのイメージが強かったのかも知れません。今回は乗り役が替わり、もう少し相応の「安全運転」が可能ではと見ています。当然ダービー組の2頭が強敵ですが、他ではヤマニンアドホックやルカランフィースト、エコロレイズ、アスクカムオンモアあたりが相手候補でしょうか。ほぼ人気上位で決まる公算が大だと思いますが、一頭だけダートから転戦してきたアスクハッピーモアの実力が測りきれません。新馬戦でカシマエスパーダに先着していますが、そのカシマがその後ダートで3連勝して盛岡のJPN-Ⅱでサンライズジパング(ホープフルS3着馬)の2着ですから、かなり能力はありそうです。初の芝でアッと言わせる走りを見せられるかどうか、一応大穴で名前だけ挙げておこうと思います。
ということで、
◎アーバンシック 〇コスモキュランダ ▲エコロヴァルツ △アスクハッピーモア……
でまとめておきます。
明日は日本時間土曜深夜のアイリッシュチャンピオンSを検討してみようと思います。唯一日本から参戦するシンエンペラーは欧州血脈なので、けっこうやれそうな感じがしますが、どうでしょうか。
本日もお読みいただきありがとうございました。「真夏」が長くて疲れますが、何とかがんばっていきましょう。
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