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レース展望と回顧、馬券術について

10/31(木) ファンタジーSの展望

2024-10-31 | 分析
 天気予報を見ていると、土曜の大雨は避けられない見通しです。これは2歳馬たちには苛酷なレースになりそうですが、今日は昨日の東京・京王杯2歳Sとセットの京都・ファンタジーSを検討してみます。こちらは2歳牝馬の重賞です。12月のGⅠに向けてどんな好素質馬が潜んでいるか、でも、雨だと思わぬ伏兵が出て来そうです。持ち時計と過去10年の3着以内馬の傾向などを見ながら、そんな馬を探し当ててみようと思います。
 
 
1)持ち時計
 東京の京王杯2歳Sと同様、こちらも過去10年はすべて良馬場で施行され、勝ち時計の平均は全体で1分21秒37(近3年では1分20秒9)、上がり時計は34.22(同34.63)です。ここ10年で一番速かったのは、2020年のメイケイエール(阪神JF4着)の1分20秒1(上がり34.5)で、その次が19年のレシステンシアの1分20秒7(同34.9)です。ただし、馬場が不良まで悪化すると、1分22・23秒台の決着になるかもしれないので、時計の裏付けのない馬でも上位に進出してくるかもしれません。1200と1400だけ、今回の出走メンバーの持ち時計上位を並べてみますが、まあ、あまりあてにならない感じです(〇数字は人気順 *は重複馬)。
 
 モズナナスター    09/21中山 カンナS  ④2着 1分07秒7 33.8
 ニシノクードクール  09/22中山 未勝利   ①1着 1分08秒8 33.5
 カワキタマナレア   08/03札幌 新馬    ③1着 1分09秒0 33.8
 ヴーレヴー      06/15函館 新馬    ②1着 1分09秒2 35.1
 タマモティーカップ  07/06小倉 新馬    ②1着 1分09秒2 34.6
 カルプスペルシュ   07/13函館 函館2歳S ④5着 1分09秒5 34.9
 ハイファイスピード  09/15中京 未勝利   ③1着 1分09秒5 34.8 
 
 スリールミニョン   09/14中京 ききょうS ⑤1着 1分20秒7 34.4
*ヴーレヴー      10/05京都 りんどう賞 ③1着 1分21秒8 33.8
 キャッスルレイク   09/22中京 未勝利   ④1着 1分21秒9 36.2
 
 参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走も見ておきます。
1⃣カルチャーデイ    09/02小倉 新馬    ④1着 1分10秒1 35.9 
2⃣ドナベティ      09/03札幌 すずらん賞 ②1着 1分10秒4 35.1
3⃣シカゴスティング   08/13小倉 フェニックス①1着 1分10秒3 34.6   

 モズナナスターの時計は破格ですが、9月の中山は時計が出ますので、過度に評価するのもどうかなと思います。去年の上位馬がみんな1分10秒台なのを考えても、そんなに気にしなくていいのかも知れません。まして、道悪となったら、ここに名前のない馬の方が要注意です。そういう意味では、新馬勝ちのラヴェンデルなどはちょっと怖い感じがします。

2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇未勝利     6ウォータエアリー①1着 ウォーターガーベラ⑤1着
                オイランブチ④1着 キャッスルレイク④1着
                ニシノクードクール①1着 ハイファイスピード③1着)
 〇新馬      5頭ゴージャス③1着 ラヴェンデル③1着
                ロヴィーサ⑨1着) 
 〇小倉2歳S   3頭タマモティーカップ⑦9着 ベルビースタローン⑨11着
 〇函館2歳S   2頭ガルプスペルシュ④5着
 〇サフラン賞   2頭(※該当なし 
 〇りんどう賞   2頭ヴーレヴー③1着 ダンツエラン①3着) 
 
 間隔で最も多いのは中5週ですが、全般的に中2ヶ月以上の間隔をあけた馬の方が優勢です。で該当するのは、キャッスルレイク、ニシノクードクール、モズナナスターですが、7・8月に勝ってここに臨む馬や、前走函館2歳Sや小倉2歳Sを走っている組には要注意です。
  
3)血統
 良馬場なら父サンデー系が優勢に見えますが、当日道悪になると、ダート色のある馬が突っ込んでくるかもしれません。個人的な好みで母父ーザンダンサーの血統のある3頭をピックアップしておきます。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
 ・スリールミニョン :父ミスターメロディ(Storm Bird系)/母父クロフネ(Vice Regent系)
 ・ダンツエラン   :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父Into Mischief(Storm Bird系)
 ・ラヴェンデル   :父キンシャサノキセキ(フジキセキ)/母父Galileo(Sadler's Wells)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 二桁人気馬の台頭も:①人気の複勝率80%だが……
 ② 前走と同じ騎手の馬の複勝率30.2%、乗り換わり17.2%
 ③ op勝ちの馬が好走:1・3・3・5=複勝率58.3%
 ④ 距離短縮組が安定、穴なら距離延長組
 
 連軸評価に値するのは、カワキタマナレアスリールミニョンで、穴候補はオイランブチ、ゴージャス、ニシノクードクール、ハイファイスピード、ラヴェンデルあたりでしょうか。JRAの分析者も観点が絞りきれない様子です。
 
5)結 論  
 去年が大荒れでしたし、道悪になれば今年も……と思ってしまいますが、過去は①人気が意外に強いので、波乱を前提に予想を組み立てず、相手探しくらいのスタンスの方がいいのかも知れません。主軸には永島さんのスリールミニョンを据えて、相手に穴候補からゴージャスハイファイスピードラヴェンデルを選ぼうかと思います。あとは続けてシュタルケが乗るヴーレヴーあたりでしょうか。
 ということで、
 
 スリールミニョン 〇ラヴェンデル ▲ヴーレヴー △ゴージャス…… 
 
でまとめておきます
 
 日曜はブリーダーズCもあるし、予習の手が回りませんが、明日は金曜なので、重賞レースに出走する各馬の調教具合を確かめてみます。本日もお読みいただきありがとうございました。今朝はやっとお日様が拝めましたので、いっきに外仕事を片づけようと思います。今日も一日無事でありますように。

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