天気予報を見ていると、土曜の大雨は避けられない見通しです。これは2歳馬たちには苛酷なレースになりそうですが、今日は昨日の東京・京王杯2歳Sとセットの京都・ファンタジーSを検討してみます。こちらは2歳牝馬の重賞です。12月のGⅠに向けてどんな好素質馬が潜んでいるか、でも、雨だと思わぬ伏兵が出て来そうです。持ち時計と過去10年の3着以内馬の傾向などを見ながら、そんな馬を探し当ててみようと思います。
1)持ち時計
東京の京王杯2歳Sと同様、こちらも過去10年はすべて良馬場で施行され、勝ち時計の平均は全体で1分21秒37(近3年では1分20秒9)、上がり時計は34.22(同34.63)です。ここ10年で一番速かったのは、2020年のメイケイエール(阪神JF4着)の1分20秒1(上がり34.5)で、その次が19年のレシステンシアの1分20秒7(同34.9)です。ただし、馬場が不良まで悪化すると、1分22・23秒台の決着になるかもしれないので、時計の裏付けのない馬でも上位に進出してくるかもしれません。1200と1400だけ、今回の出走メンバーの持ち時計上位を並べてみますが、まあ、あまりあてにならない感じです(〇数字は人気順 *は重複馬)。
モズナナスター 09/21中山 カンナS ④2着 1分07秒7 33.8
ニシノクードクール 09/22中山 未勝利 ①1着 1分08秒8 33.5
カワキタマナレア 08/03札幌 新馬 ③1着 1分09秒0 33.8
ヴーレヴー 06/15函館 新馬 ②1着 1分09秒2 35.1
タマモティーカップ 07/06小倉 新馬 ②1着 1分09秒2 34.6
カルプスペルシュ 07/13函館 函館2歳S ④5着 1分09秒5 34.9
ハイファイスピード 09/15中京 未勝利 ③1着 1分09秒5 34.8 稍
スリールミニョン 09/14中京 ききょうS ⑤1着 1分20秒7 34.4
*ヴーレヴー 10/05京都 りんどう賞 ③1着 1分21秒8 33.8
キャッスルレイク 09/22中京 未勝利 ④1着 1分21秒9 36.2
参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走も見ておきます。
1⃣カルチャーデイ 09/02小倉 新馬 ④1着 1分10秒1 35.9 稍
2⃣ドナベティ 09/03札幌 すずらん賞 ②1着 1分10秒4 35.1
3⃣シカゴスティング 08/13小倉 フェニックス①1着 1分10秒3 34.6
モズナナスターの時計は破格ですが、9月の中山は時計が出ますので、過度に評価するのもどうかなと思います。去年の上位馬がみんな1分10秒台なのを考えても、そんなに気にしなくていいのかも知れません。まして、道悪となったら、ここに名前のない馬の方が要注意です。そういう意味では、新馬勝ちのラヴェンデルなどはちょっと怖い感じがします。
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇未勝利 6頭(ウォータエアリー①1着 ウォーターガーベラ⑤1着
オイランブチ④1着 キャッスルレイク④1着
ニシノクードクール①1着 ハイファイスピード③1着)
〇新馬 5頭(ゴージャス③1着 ラヴェンデル③1着
ロヴィーサ⑨1着)
〇小倉2歳S 3頭(タマモティーカップ⑦9着 ベルビースタローン⑨11着)
〇函館2歳S 2頭(ガルプスペルシュ④5着)
〇サフラン賞 2頭(※該当なし)
〇りんどう賞 2頭(ヴーレヴー③1着 ダンツエラン①3着) 間隔で最も多いのは中5週①ですが、全般的に中2ヶ月以上の間隔をあけた馬の方が優勢です。①で該当するのは、キャッスルレイク、ニシノクードクール、モズナナスターですが、7・8月に勝ってここに臨む馬や、前走函館2歳Sや小倉2歳Sを走っている組には要注意です。
3)血統
良馬場なら父サンデー系が優勢に見えますが、当日道悪になると、ダート色のある馬が突っ込んでくるかもしれません。個人的な好みで母父ノーザンダンサーの血統のある3頭をピックアップしておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・スリールミニョン :父ミスターメロディ(Storm Bird系)/母父クロフネ(Vice Regent系)
・ダンツエラン :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父Into Mischief(Storm Bird系)
・ラヴェンデル :父キンシャサノキセキ(フジキセキ)/母父Galileo(Sadler's Wells)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 二桁人気馬の台頭も:①人気の複勝率80%だが……
② 前走と同じ騎手の馬の複勝率30.2%、乗り換わり17.2%
③ op勝ちの馬が好走:1・3・3・5=複勝率58.3%
④ 距離短縮組が安定、穴なら距離延長組
連軸評価に値するのは、カワキタマナレアとスリールミニョンで、穴候補はオイランブチ、ゴージャス、ニシノクードクール、ハイファイスピード、ラヴェンデルあたりでしょうか。JRAの分析者も観点が絞りきれない様子です。
5)結 論
去年が大荒れでしたし、道悪になれば今年も……と思ってしまいますが、過去は①人気が意外に強いので、波乱を前提に予想を組み立てず、相手探しくらいのスタンスの方がいいのかも知れません。主軸には永島さんのスリールミニョンを据えて、相手に穴候補からゴージャス、ハイファイスピード、ラヴェンデルを選ぼうかと思います。あとは続けてシュタルケが乗るヴーレヴーあたりでしょうか。
ということで、
◎スリールミニョン 〇ラヴェンデル ▲ヴーレヴー △ゴージャス……
でまとめておきます。
日曜はブリーダーズCもあるし、予習の手が回りませんが、明日は金曜なので、重賞レースに出走する各馬の調教具合を確かめてみます。本日もお読みいただきありがとうございました。今朝はやっとお日様が拝めましたので、いっきに外仕事を片づけようと思います。今日も一日無事でありますように。
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