▲コックスプレートに臨むプログノーシス
今日は日本馬のプログノーシスが参戦する土曜の豪GⅠコックスプレートを検討してみます。5年前のリスグラシューに続いて、このレースを日本馬が制するかどうか。鞍上は同じくレーン騎手です。
1) 見取り図
去年の勝ち馬ロマンチックウォリアとプログノーシスは、4月の香港QE2世カップでクビ差の2着ですから、去年ロマンチックWにハナ差2着で、今年も出て来るミスターブライトサイドとだいたい同等と見てよいでしょう。あとは、これを上回る馬がいるかどうかです。一番怖いのは、3月のオーストラリアンCでこのミスターBSを引き離したプライドオブジェニです。オーストラリアの年度代表馬ですから、格的には一番手です。特殊なコース形態がどう影響するかわかりませんが、この馬に大逃げをうたれると、直線が短いだけに、後続勢は影も踏めないこともあり得ます。ただ中6日はいかにも短か過ぎますが。斤量の軽い3歳勢からはブロードサイディングでしょう。先行差しが決まる展開になれば当然抜け出てきそうですが、距離経験がマイル以下しかないので、距離が2000m超にかわってどうでしょうか。あとは、このムーニーバレー競馬場で3勝とコース適性のあるエヴァポレイトと、22日の「下見」で放馬したとかいう話もありますが、実力馬のヴィアシスティーナも見逃せません。事前の見取り図はこんなところだろうと思います。
2) 血統評価
欧州競馬ほど血統評価がそのまま通じる感じはしませんが、過去10年の傾向を調べてみると、欧州系にやや近いのか、主流はノーザンダンサー系で、近年は父母がミスタープロスペクター系とノーザンダンサー系のかけ合わせが強い趣です。該当する馬を拾ってみると、
〇ミスターブライトサイド:父Bullbars(Gone West系)/母父Tavistock(Sadler's Wells系)
〇プライドオブジェニ :父Pride of Dubai(Machiavelian系)/母父O'Reilly(Try My Best系)
〇コヴァリカ :父Ocean Park(Nureyev系)/母父マクフィ(Seeking the Gold系)
父がミスプロ系ならば、ロイヤルパトロネージ(Gone West系)、エヴァポレイト(Machiavelian系)、ブロードサイディング(Seeking the Gold系)も該当します。父系の血統からはブロードサイディングは距離が長い感じがしますが、どうでしょう。
3) 宮田式バイオリズム
最後に、今回宮田式バイオリズムがよさげな馬の名前も挙げておきます。
・ミスターブライトサイド 11・8・3・7
・ドックランズ 3・5・1・2
・ヴィアシスティーナ 6・3・1・1
・ブロードサイディング 5・0・2・2
・エヴァポレイト 4・2・1・2
4) 結 論
去年2着のミスターブライトサイド中心と見ています。日本馬のプログノーシスはここ2戦出遅れ癖が出ていて、ゴール前で届くかどうかやはり心配です。プライドオブジェニの中6日というのは、日本の競馬のGⅠ戦では考えられない間隔ですので、いくら豪州競馬といっても、狙いを下げざるを得ないでしょう。あとブロードサイディングも父系のSeeking the Goldは2000の血統としては割り引きだと思います。ヴィアシスティーナも実力馬とはいえ、放馬はやや引っかかります。ということで、人気上位が見込まれる中では、ミスターブライトサイドが最も「失点」が少ない印象です。相手の一番手は、ムーニーバレー競馬場を得意とするエヴァポレイトがいい感じです。あとは、頭数も少ないですが、他に流すといったところで、コヴァリカだけはこのメンバーではちょっと苦しいかなというところです。
まとめると、
◎ミスターブライトサイド 〇エヴァポレイト ▲ヴィアシスティーナ △……
で狙ってみようと思います。
明日は天皇賞・秋の出走馬の調教具合を見極めたいと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。なかなか「夏」が終わりませんが、今日も一日がんばりましょう。
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