3/12(火) 阪神大賞典の展望

　※1カ所訂正しました。

　今日は日曜の阪神大賞典を検討してみます。菊花賞馬ドゥレッツァが、一昨日の金鯱賞でなく、こちらに出走していたとしても、同じく①人気になっていたことでしょう。メンバー的には新旧のステイヤーが揃って、上位拮抗の様相です。春の天皇賞に向けてどんな一戦となるか。過去10年で①②人気がともに馬券圏外に消えたことのないレースですが、今年は堅く収まらず、馬券的な楽しみがあるかもしれません。

 

阪神大賞典【2024年3月17日阪神11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

阪神大賞典の過去10年データ、好走馬一覧（2024年3月17日阪神11R） | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 

　以下で、過去10年間の3着以内馬の傾向を見ていきます。

 

1）前走（ステップ）　※（　）内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順

　〇有馬記念　　　　   13頭　（ディープボンド⑨15着）

　〇ダイヤモンドＳ　　3頭　（テーオーロイヤル②1着　ワープスピード③3着）　

　〇ジャパンカップ　　2頭　（※該当なし）

　〇京都記念　　　　　2頭　（※該当なし）

　〇アメリカＪＣＣ　　2頭　（※該当なし）

　〇日経新春杯　　　　2頭　（ブローザホーン①1着　サヴォーナ④2着　

　　　　　　　　　　　　　　 ディアスティマ⑧14着）

 

　前走との間隔で突出して多いのは、中11週＝有馬記念ですが、今年は該当馬がいません（すみません、ディープボンドが該当します）。だいぶ開きがありますが、しいて次位を挙げれば、中3・4週と中4ヶ月で、前者はダイヤモンドＳの2頭、後者はぎりぎりでユーキャンスマイルというところです。

 

2）性齢　※頭数は延べ数

　〇4歳　11頭　　　〇5歳　11頭　　　〇6歳　8頭　　　

／◇牝馬　1頭　　　◇騸馬　なし

 

　過去10年では7歳以上馬は圏外というところがポイントです。となると、7歳のディープボンド、8歳のシルヴァーソニック、9歳のユーキャンスマイルはやや苦しい感じです（ただし、11年前、12年前は7歳馬が連続して3着に来ていますので、勝つまではどうか、というところで留めるべきかも知れません）。

 

3）血統

　長距離レースらしく、父サンデー系のディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ系が「御三家」で、母系はノーザンダンサー系が強く出ているレースです。このパターンで血脈を拾ってみます。

　※ＮＤ＝ノーザンダンサー系　

 

〇父ディープインパクト系 

　・サヴォーナ：父キズナ／母父スニッツェル（ＮＤ）

　・ショウナンバシット：父シルバーステート／母父Medaglia d’Oro（ＮＤ）

　・ディープボンド：父キズナ／母父キングヘイロー（ＮＤ）

　

〇父ステイゴールド系

　・プリュムドール：父ゴールドシップ／母父フレンチデピュティ（ＮＤ）

　

 

4）JRAホームページのデータ分析

　JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。

（データ分析：阪神大賞典　今週の注目レース　JRA）

 

　①上位人気優勢：過去10年勝ち馬はすべて③人気以内

　②4歳優勢（複勝率50％超）・7歳以上は軽視

　③有馬記念組が中心

　④名手の腕に期待：ルメール、岩田康など

　⑤菊花賞4着以内の勝ち馬が過去10年で8頭

 

　上の条件から浮上する馬を見出すのは難しいところですが、菊花賞の実績に着目すれば、4歳ではサヴォーナ、年長は7歳のディープボンドで、9歳のユーキャンスマイルはやや苦しい感じがします。

 

5）宮田式バイオリズム

　今回宮田式バイオリズムが◎の馬はいません。

 

6）結　論　　

　ＧⅠクラスの4～6歳馬が出てこないため、いつになく難解です。JRAの分析によれば、4歳勢が強い過去のデータもありますが、何度も書いているように、今年の4歳は世代的に例年ほどの強さがないので、5歳以上馬と一緒に走ると実力差が現れる感じもします。若い勢力の台頭がないとすると、実績的にはディープボンドが一番手ということになります。一昨年は①人気1着、去年は③人気5着で、今年は7歳の初戦。ＧⅠクラスが不在のこのメンバーなら、何とかなる気もしますが、新味に欠けるのは否めません。ブローザホーンも人気になりそうですが、エピファネイア産駒に距離実績がないので、3000では意外に走らない可能性もあります。まあ、人気馬が強い過去データにしたがえば、この2頭が上位で、あとはテーオーロイヤルとサヴォーナというところですが、個人的にねらってみたいのは、プリュムドールです。前走万葉Ｓは①人気で6着。鞍上がどんな作戦を描いていたのかわかりませんが、離れた最後方から進んで大外一気に差し切るというのはちょっと「無茶芸」だったように思います。それでも6着まで迫れたのはステイゴールド系の血のなせるわざでしょう。休み明け3走目で、馬体が絞れてくれば、巻き返してくるのではと期待しているところです。

　ということで、ここはデータにしたがわず、主観的願望を前面に出してしまいますが、

◎プリュムドール　〇テーオーロイヤル　▲ディープボンド　というのが現段階の評価です。

 

　明日は、土曜の重賞レースを検討してみます。

　本日もお読みいただきありがとうございました。今日は昼前から雨予報で、夜は風雨が強くけっこう荒れそうです。被害が出ないことを祈ります。一日無事に終わりますように。