Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

12/17(火) 有馬記念の展望② 世代差

2024-12-17 | 分析
 今日は有馬記念の予習の2回目です。去年の1~3着馬は前走JCの3・4・5着馬でした(ちなみに1着はイクイノックス、2着はリバティアイランドで、イクイノックスはすでに引退)。去年の有馬でグランプリホースとなったのは、今年連覇を狙う5歳馬ドウデュース。その前年有馬を制したイクイノックスも、引退していなかったらドウデュースと同じ5歳です。3歳勢から有力馬が現れない限り、今年の最強世代は5歳勢と見るのが妥当かなと思いますが、今日は、3歳勢が古馬と一緒に走るようになる安田記念以降の重賞競走で、この点が確かなのかどうか、検証してみたいと思います。
 
 以下は芝の重賞で最先着を果たした3歳が何着だったかを一覧にしたものです。厳密に言うと、施行時期や内容がずれていて、同一レースとは言えないものも含まれますが、その点はご理解の程を。また、去年の書式を転用するので、お見苦しい点があるかもしれませんが、それもご容赦ください。

 各年の3歳馬の重賞成績(最先着馬の着順) *〇数字は着順。  は3着以内を示す。

              2024年   2023年    2022年    2021年

 GⅠ 安田記念      出走なし   ⑭      ④      ③ 

 GⅢ 函館スプリントS  出走なし   ⑤      ①      ⑨ 

 GⅠ 宝塚記念      出走なし   ⑩     出走なし   出走なし

 GⅢ CBC賞      出走なし  出走なし    ①      ② 

 GⅢ アイビスSD    出走なし  出走なし   出走なし    ① 

 GⅢ クイーンS      ①     ①      ⑩     出走なし     

 GⅢ 関屋記念       ④    出走なし   出走なし    ③ 

 GⅢ 北九州記念      ①     ⑧      ③      ①      

 GⅡ 札幌記念      出走なし   ②     出走なし    ① 

 GⅢ キーンランドC    ⑦    出走なし    ②      ① 

 GⅢ 新潟記念       除外    ①      ③      ⑫ 

 GⅢ 京成杯AH      ①     ⑥      ⑧      ③ 

 GⅡ セントウルS     ⑬     ⑤     出走なし    ② 

 GⅠ スプリンターズS   ⑧     ⑫      ②      ③ 

 GⅡ 毎日王冠       ①     ①     出走なし    ① 

 GⅠ 天皇賞・秋     出走なし   ⑩      ①      ①  

 GⅡ 府中牝馬S     出走なし   ⑩     出走なし   出走なし

 GⅡ 富士S        ③     ⑪      ①      ① 

 GⅡ スワンS       ①     ④      ⑦      ③  

 GⅠ エリザベス女王杯   ⑤     ①      ③      ② 

 GⅢ 福島記念       ⑭     ⑥      ④     出走なし

 GⅠ マイルCS     出走なし   ④      ①      ② 

 GⅠ ジャパンC      ②     ②      ⑤      ③  

 GⅢ 京阪杯       出走なし   ②      ①      ⑤  

 GⅡ ステイヤーズS    ⑥     ⑤     出走なし   出走なし

 GⅢ チャレンジC     ⑦     ⑧      ⑧      ① 

 GⅢ 中日新聞杯      ⑥     ⑫      ①      ⑬ 

 GⅢ ターコイズS     ⑤     ④      ⑤     出走なし

 GⅡ 阪神C        ー     ⑭      ⑱      ①  

 
 これを重賞のグレードごとに合計すると以下のようになります。

(*3着以内レース回数/出走機会)

       2024年    2023年     2022年     2021年

  GⅠ    1/3       2/7      4/6      6/6  

  GⅡ    3/5       2/7      1/3      6/6  

  GⅢ    3/9       3/10      7/12      7/11    

   計    7/17         7/24       12/21     19/23 

 去年はこの結果から、当時の3歳(現4歳)世代は「強い世代」ではないと判断しました(結果、有馬記念ではタスティエーラの6着が世代の最先着でした)。今年の3歳はどうでしょうか。現5・6歳世代が3歳のときの成績には劣りますが、少なくとも一つ上の現4歳よりも世代成績は上のように見えます。ですから、この表から単純かつ乱暴に世代別の強さを序列化すると、
 
 6歳 > 5歳 > 3歳 > 4歳 
 
の順になると思います。
 
 今年の3歳勢は、現時点で菊花賞馬のアーバンシック、ダービー馬のダノンデサイル、牝馬でホープフルを勝ったレガレイラらが出走登録をしています。斤量面での有利さはありますが、連に絡むのが精一杯ではないかというのが個人的な見方です。この点で、このレースを得意としているルメールさんですが(過去10年で3着以内7回)、今年は3歳のアーバンシックに騎乗して3着以内に来られるかどうか。そして、もうひとつ、6歳勢から唯一出走するプログノーシスが5歳勢を抑える可能性があることも付言しておこうと思います。
 
 明日は有馬前日の阪神Cを検討してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。寒い日が続きますので、どうか暖かくしてお過ごしください。
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