今日は有馬記念の予習の2回目です。去年の1~3着馬は前走JCの3・4・5着馬でした(ちなみに1着はイクイノックス、2着はリバティアイランドで、イクイノックスはすでに引退)。去年の有馬でグランプリホースとなったのは、今年連覇を狙う5歳馬ドウデュース。その前年有馬を制したイクイノックスも、引退していなかったらドウデュースと同じ5歳です。3歳勢から有力馬が現れない限り、今年の最強世代は5歳勢と見るのが妥当かなと思いますが、今日は、3歳勢が古馬と一緒に走るようになる安田記念以降の重賞競走で、この点が確かなのかどうか、検証してみたいと思います。
以下は芝の重賞で最先着を果たした3歳が何着だったかを一覧にしたものです。厳密に言うと、施行時期や内容がずれていて、同一レースとは言えないものも含まれますが、その点はご理解の程を。また、去年の書式を転用するので、お見苦しい点があるかもしれませんが、それもご容赦ください。
各年の3歳馬の重賞成績(最先着馬の着順) *〇数字は着順。 は3着以内を示す。
2024年 2023年 2022年 2021年
GⅠ 安田記念 出走なし ⑭ ④ ③
GⅢ 函館スプリントS 出走なし ⑤ ① ⑨
GⅠ 宝塚記念 出走なし ⑩ 出走なし 出走なし
GⅢ CBC賞 出走なし 出走なし ① ②
GⅢ アイビスSD 出走なし 出走なし 出走なし ①
GⅢ クイーンS ① ① ⑩ 出走なし
GⅢ 関屋記念 ④ 出走なし 出走なし ③
GⅢ 北九州記念 ① ⑧ ③ ①
GⅡ 札幌記念 出走なし ② 出走なし ①
GⅢ キーンランドC ⑦ 出走なし ② ①
GⅢ 新潟記念 除外 ① ③ ⑫
GⅢ 京成杯AH ① ⑥ ⑧ ③
GⅡ セントウルS ⑬ ⑤ 出走なし ②
GⅠ スプリンターズS ⑧ ⑫ ② ③
GⅡ 毎日王冠 ① ① 出走なし ①
GⅠ 天皇賞・秋 出走なし ⑩ ① ①
GⅡ 府中牝馬S 出走なし ⑩ 出走なし 出走なし
GⅡ 富士S ③ ⑪ ① ①
GⅡ スワンS ① ④ ⑦ ③
GⅠ エリザベス女王杯 ⑤ ① ③ ②
GⅢ 福島記念 ⑭ ⑥ ④ 出走なし
GⅠ マイルCS 出走なし ④ ① ②
GⅠ ジャパンC ② ② ⑤ ③
GⅢ 京阪杯 出走なし ② ① ⑤
GⅡ ステイヤーズS ⑥ ⑤ 出走なし 出走なし
GⅢ チャレンジC ⑦ ⑧ ⑧ ①
GⅢ 中日新聞杯 ⑥ ⑫ ① ⑬
GⅢ ターコイズS ⑤ ④ ⑤ 出走なし
GⅡ 阪神C ー ⑭ ⑱ ①
これを重賞のグレードごとに合計すると以下のようになります。
(*3着以内レース回数/出走機会)
2024年 2023年 2022年 2021年
GⅠ 1/3 2/7 4/6 6/6
GⅡ 3/5 2/7 1/3 6/6
GⅢ 3/9 3/10 7/12 7/11
計 7/17 7/24 12/21 19/23
去年はこの結果から、当時の3歳(現4歳)世代は「強い世代」ではないと判断しました(結果、有馬記念ではタスティエーラの6着が世代の最先着でした)。今年の3歳はどうでしょうか。現5・6歳世代が3歳のときの成績には劣りますが、少なくとも一つ上の現4歳よりも世代成績は上のように見えます。ですから、この表から単純かつ乱暴に世代別の強さを序列化すると、
6歳 > 5歳 > 3歳 > 4歳
の順になると思います。
今年の3歳勢は、現時点で菊花賞馬のアーバンシック、ダービー馬のダノンデサイル、牝馬でホープフルを勝ったレガレイラらが出走登録をしています。斤量面での有利さはありますが、連に絡むのが精一杯ではないかというのが個人的な見方です。この点で、このレースを得意としているルメールさんですが(過去10年で3着以内7回)、今年は3歳のアーバンシックに騎乗して3着以内に来られるかどうか。そして、もうひとつ、6歳勢から唯一出走するプログノーシスが5歳勢を抑える可能性があることも付言しておこうと思います。
明日は有馬前日の阪神Cを検討してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。寒い日が続きますので、どうか暖かくしてお過ごしください。