今年の1月中頃から施工していた東北の福島県、福島第一原子力発電所
の工事社員と作業員達が、施工完了後の現場に搬入した機資材の撤収や
機資材に付着した除染作業やサーベイも終わり、全員のWBC(内部被爆の有無の検査)
も特に異常なく、無事に帰任して来ました。
ケガや事故になるような被爆もなくまずは無事帰任してきて何よりです。
年初に行った頃は寒かったですが、帰る頃は防護服の中は汗だくの時期に。
我々の担当工区は2~3~4号機原子炉より50m程、山側の範囲でしたが、
線量が高い所も低い所もあり、作業時間、範囲の制約や制限の調整
がありました。施工箇所の地下水があまり汚染されていなかったのは助かり
ました。全面フルマスクの白の防護服の上に、更に鉛の入った防護服を着て難渋な作業
でしたが、企業主及び元請け大手ゼネコンから指示されていた労働災害だけは
絶対に起こさずに、無事に担当分の数量の工事を終えて帰任となりました。
弊社にとっても初めての放射線下の作業と原子力発電所内の遵守ルールに戸惑いも
ありました。多数の業者(作業員数約8,000人)が複雑に交差するなか予定調整や、
クレーンの取り合いや1日の被ばく線量の上限による就労時間制限あるなか、
反省もあり、貴重な経験の現場でした。経験を活かし、これからの糧にもなるでしょう。
福島の酒や山海の幸も美味しかったなあ。と今は戦いの後の良い思い出です。
まずは、ホッと一息。
先日、従事者全員に「放射線管理手帳」が送られてきました。
従事期間中の被ばく線量の記録手帳です。