トンネル掘削時の地山補強に使われる
注入材はシリカレジンかセメント系注入材
が主流ですが、新しい注入材を開発致しました。
無公害型トンネル補助工法用注入材です。
(エコグラウト材)
この注入材の特徴は下記の通りです。
①シリカレジンより低粘度で地山への注入性能
が高く、浸透しやすく改良されています。
②溶液型なので、取り扱いが簡便でシリカレジン
同様、作業性が楽で誰でも使いやすいです。
③従来の地山に注入されたシリカレジンや注入材
はトンネル掘削土砂と分別され、産業廃棄物に
として高価で処分されることが多い昨今ですが、
新しい注入材は、国土交通省が認可した産業廃棄
物で処理しなくても良い注入原材料で構成されて
いますので、「産業廃棄物」として分別しなくて
もよいメリットがあります。
掘削ズリは一般残土として処理できるのです。
④溶液型注入材としては、今までの施工目的が止水
等に重点が置かれ、浸透又は割裂注入の際、注入
性能(グラウタビリティ)が良いのですが、圧縮
強度が低いのが欠点でした。
しかし、今回提案の溶液型注入材は地山改良の際の
強度改良にも主眼を置き、今までの溶液型注入材と
しては高強度型の注入材として改善出来ましたので、
トンネル等の地山補強にも期待できるようになりま
した。ウレタンやシリカレジンほどの強度は出ませ
んが、従来の溶液型注入材としてはサンドゲルで約
3倍以上、シリカレジンとの強度からでは50~60%
前後の1.0~2.0MPA(平均1.5MPA前後)あり、軽量
盛り土や裏込め注入や空隙充填に使われるエアーモ
ルタル、エアーミルクや柱列式ソイル連続壁等(SMW)
や浅層、深層混合改良工法の強度と同等クラス程度に
はなっております。
強度があることに越したことはありませんが、地山
の強度改良材としてはご納得頂けるのではないでし
ょうか?また実際の現場では加圧注入されますので、
更に強度増進が期待できるかもしれません。
(今までのシリカレジン以外の溶液型注入材で、こん
なに強度の強い材料はありませんでした)
⑤注入速度はシリカレジンより早い毎分5ℓ/min~20ℓ/min
以上の範囲の速度で送液できますので、サイクルタイム
の短縮を期待できます。ただし自己発泡性はありません
ので、地山注入率によりシリカレジンよりは注入量は増え
ますが、発泡されていない加圧注入されたシリカレジンに
比べしっかりと地山に本来の規定量が注入されます。
⑥地山の状況や注入状況で瞬結(7~10秒前後)、中結
(30~100秒程度)、緩結(十数分~数十分程度)の調節が
簡単に可能ですので、湧水が多い場合や、広範囲の注入
が必要な時もゲルタイム(硬化時間)を早くしたり、遅
くしたりと任意に即対応できます。
⑦単価がシリカレジンに比べ、大幅に安価です。
輸送地や液量に応じ、お問い合わせください。
⑧現場で発生する1斗缶やドラム缶は空缶を回収、液を
再充填して回送することも可能です。
お問い合わせください。(輸送地に限りがあります)
現場での空缶の廃棄物処理を削減できる場合があります。
⑨弊社開発の自然素材ボルトと合わせて併用頂くと切羽
の補強時(フェイスボルト施工時)に、掘削ズリを補強
芯材と注入材が混入されていても心配なく捨て土が可能
になります。
ぜひ、お問い合わせください。