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もんろーの部屋

音楽について自分について哲学しちゃうページ・・・美味しいものもちょっと

ウィリアム・コナブル博士の週末ワークショップ②

2005-07-24 | アレキサンダーテクニーク
ビル先生のワークショップ2日目
またまた、濃い~ぃ内容なのだ。
アレキサンダーは、身体的&精神的にも影響を及ぼすわけで、今回はそれを再認識。
今夏は、ビル先生のワークのみ、と思っていたんだけど、来月のヴィヴィアンのマスタークラスにも行く予定
エツコさんとマサコさんも、申し込んだって
よろしくね

そして、慢性の金欠病

ウィリアム・コナブル博士の週末ワークショップ①

2005-07-23 | アレキサンダーテクニーク
通称ビル先生の週末ワークショップ。
いや、良いですよ。このクラスの先生になると、お言葉全てが、なんせありがたいっすよ

音楽家の為の週末ワークショップの為、ピアノ、サックス、フルート、チェロ、歌の人が集まる。それにアレキサンダーのトレーニーの人達ね。
凄かったのは、左腕にトラブルのあるピアニストの時。彼女は出産の時のトラブルにより、左腕の筋肉が断裂した経緯があるらしい。素晴らしく良く弾く人で、とっても上手なピアニストだった。でも、見ていて、確実に左腕が硬い。なるほど左腕にトラブルがあるであろう事が明らかにわかったのだが。。。

ところが、ところがですよ!ビル先生のサポートにより、弾いていくうち(背後から見ていたのだが)、まるで生き物が入ったかのように肩甲骨辺りがグルグルと動き出し、左腕は開放されはじめ、自由になっていった。ちょっとこれは魔法のようだったんだよね。このピアニストにとっては、生まれ変わったようなことだったろうと思う。相当、努力してきた人であろうことは想像が出来たから。。。
凄いよ、アレキサンダー&ビル先生。

そして、やはり的には興味があるのは吹奏の人達です。呼吸という点においては一緒だからね。肋骨の事、横隔膜の事、肺の事・・・etc。熟知、確認しておかなくてはならないことがいろいろあるんだよん

あと30分で、ワークショップも終わり、という頃、地震があった。ここは地下スタジオ。。。
お一人、阪神の震災体験者がいらして、ちょっと涙ぐんじゃった。ビル先生が、セラピストらしく応対なさったのだが、アノ体験者とはいかばかりのものかと想像した

そうそう、このワークショップに、超有名東大卒ジャズシンガーのS・S子さんが参加していた。おそろしく普通の人で、おそろしくかわっていて、おそろしく良い人そうだ
ただ、感性の強すぎる人は、必ずしも幸福とは限らないので、ちょっと生きづらそうな人だと思った。
凄く良い人

カミングアウト

2004-08-26 | アレキサンダーテクニーク
涼子さんのレッスン。
私が見始めて何ヶ月だろう。半年ぐらい?随分、鳴る声になった。身体の素直さもあるし、季節もある。夏を超え、グッと伸びてきたね。特に中高音は、身体が鳴っているし、うまく共鳴が付いている。いい筋肉をしている。
が、がですよ!低音にかけてが鳴ってこない。ブレスも短い。筋肉がついて来ないし、とたんに硬くなるのね。見ていると、肩が硬く、硬直がみてとれる。その音域だけね。指摘すると、
「自覚症状無いんですけど、ひどい肩こりらしいんです。ガチガチみたいです。」とカミングアウト。
「でしょう?そんな感じよ。ちょっと、硬く見える。」
発見しちゃいましたよ!またしても、肩こりちゃん!
歩きながら歌わせたり、両腕を開放させてみたりする。
ウイークポイントは、緊張によってますます、症状が出やすいから、自覚して、肩の事は気にかける様に言っておく。
本番まで、あと一ヶ月!「ウエストサイド・ストーリー」!来月の25、26日と御茶○○女子大講堂です。私の生徒は、もちろんベルナルドちゃんです。いける人は行って下さい!!
エネルギー溢れる、若々しい、いい歌うたっています!楽しみよん!

「練り合う」という事

2004-08-20 | アレキサンダーテクニーク
今週から、私もお仕事が始まっています。お盆休みに勉強したことを、レッスン生に還元したいと思いつつ、レッスンをしていました。
レッスン生に話しているうちに、記憶がよみがえったり、自分の理解が進むこともあって。以前は、自分が勉強していることなんて、カッコ悪くってレッスン生には言わなかったんだけれどね・・・。そこらへん、変わったわぁ。
で、歌うときの最初のブレスについて、話していた。歌い始めるとき、呼吸は取らない。今、肺にある息を使う。使い切ったところには、新しい息が入る。
レ生:「でも、センセ、最初に息しないなんて、出来ない。」
M:「そう、難しいんですよね・・・。」
たいていの人は、今取った息が、歌に使われるように思うけれど、息は、脳に回ったり、血管に回ったりして働いた後、二酸化炭素となって、外に出る。だから、今取ったって意味無いのよ!って・・・。面白いでしょ!こんなこと言ってくれる歌の先生っていないのよね。生理学的なこともヴィヴィアンは、ちょっとづつ話す(それ、やってると、時間がいくらあっても足りないんだけど)。
そう。器楽の人に対しては、”よし!弾くぞ!”で始まるのではなく、音楽が、向こうからやって来て、それが10人の小さいアナタ(指のこと)にうつって始まるのよ、って言っていた。
レ生:「センセ、思い出した。それ、フジコ・へミングの弾き方じゃない?座ったら、なんだかよくわからないうちに、フワッと弾き始めるもんね。音楽がどこかから降ってきて、それを弾いてるの?アレ・・・」
レッスン生は、レッスン生で、自分の経験、体験とリンクさせながら、理解しているらしい。彼女は(お仕事をリタイアしたおば様)10年も太極拳をやっていて、からだの反応も鈍いほうではない(お年のわりに)。太極拳の姿勢なんかを見せてくれるけど、なかなか共通点も多く、勉強になるのよ。
勉強したことは、吐き出そう。ちょっぴり利子が付いて、かえってくる。

ヴィヴィアンのマスタークラス(3日目)

2004-08-11 | アレキサンダーテクニーク
http://www.alexandertechnique.co.jp/
気分が良いもののひとつはヴィヴィアンの品の良さだ。長く、道を究めてくるとこうも品良くなるのかなあ、と思う。良い人生だろうと・・・。言うことは知的で、深いし。かっこいいね。
まだ、ワークしていないのはシューマンを弾いた彼女と、私だけ。シューマンの彼女から・・・。
弾くたびに首が動くことを指摘される。それは、無意識の癖ですと・・・。「ヴィヴィアンの足」の椅子に座る。首が動かない。座り方が首を動かしているのではないか、ということになる。10本の指は、10人のあなた自身、とても、ナイーブで、よく従ってくれるところ、いつも信じて、大事に、とのこと。ペダルがうるさくて、最初はかなりうるさい音楽になっていたが、次第に力がぬけ、柔らかい音楽になっていく。クラッシック系の人達は、たいていやりすぎの傾向にある。そういう、指導を多くされてきただろうし・・・。なにか、強い癖が付いているんだね。
さて、私の番、「恋人に林檎をあげる」。先を急ぎすぎている、と言われる。テンポのことじゃないよ。音楽的に・・・。いつもそこにいて音楽をする事。その瞬間を感じながら音楽をする事。それで、ワンフレーズごとに、聴衆が意見を言う、というワークをする。
M:♪恋人に林檎をあげる。芯のない林檎
聴衆:「えっつ?なんで!」
M:♪恋人に家をあげる。ドアのない家
聴衆:「なにそれ?」       みたいにね・・・・。
より新鮮なイメージが自分に降りてくる。語るに近い音楽になる。いつも新しい、今の音楽になる。そして、「歯ブラシ」のワークと、「机のワーク」をさせられる。これは、机の上にうつ伏せになり(胸から骨盤までを机にのせている)、手足はぶらぶらさせている。この状態で歌う。息を吸いすぎないっていうトレーニングになる。同時に、手足はぶらぶらと完全に力は抜ける状態を維持できる。「あなたの理想と思う表現に近くなりますか?」とヴィヴィアンが聞いてくれる。そう、理想と思う表現・・・。
シンプルな言葉やメロディーでも、そのなかに深い人間をみる、そういう歌は自分の中に無いかなあ、と思う。現在模索中。
Ⅴ:「偉大な歌い手は、何もしないの。ある時1人の歌手の歌を聴いたわ。ジプシーの歌で、メランコリックな歌。彼女は何もしないで歌ったけど、そこにいた多くの聴衆は誰もがみんな”彼女は私一人のために歌ってくれた”と思ったの。そういう事が出来るはずなんです。」
ごもっとも・・・。そうなんですよ。わかってます・・・。結局自分・・・自分なんだけどね。
そんなことを言ってくれる人がいるっていう事が凄いよね。それだけで価値ある。彼女は去年、名古屋で私に会っていることを覚えていて、それをふまえワークをしてくれたらしい。それも凄い。感動的な3日間。
Ⅴ:「また来るわね。また会いましょう・・・。」
M:「はい、もちろん!」

ヴィヴィアンのマスタークラス(2日目)

2004-08-10 | アレキサンダーテクニーク
http://www.alexandertechnique.co.jp/
リラックスするということ。これは以外に難しい。人の様子を見ているだけで、自分も変わっていくのがわかる。「リラックスを知らないで、それを教えることはできないの」とヴィヴィアン。でも本当のリラックスを知る人は、どれほどいるのだろう。そう思えちゃう。それ無くして、いい音楽は出来ないのだ、納得。
さて本日の最初はバタフライ。「愛の二重唱」。ずいぶん硬い感じがする。高音の伸びがなく、出そうとする瞬間緊張が走るようだ。歌っている最中、両手があがる。これ、意味がないんだけどね。昨日のジャズ娘と同じように壁に額をつけさせられる。両手を伸ばしストレッチしながら歌わせられる。いろいろとやっていた無駄なことをやらないように、というトレーニング。緊張が腹筋に集中していい状態になる。そして「歯ブラシ作戦」。顎の余計な力が抜ける。声がクリアで、伸びが出てくる。音楽的にもなってくる。次に、伴奏だけ聴きながら、歌わず、動きで歌を表現するように指示が出る。バタフライはゆっくりと歩きながら、手を動かしていく。動きはとても音楽的。そして、歌う。その時手は動かさない。良くなる。かなり。呼吸については、歌い始める前、息を吸わないでと言われる。いま、ある息だけ使う。そこに新しい息が入る。そして、使いきり、また新しい息が入る。こういうこと。がんばりすぎて、息を取り込みすぎると、過呼吸のようになり、かえって苦しく不自然になるから。結構これ、難しいんだけどね・・・・。最終的には、とても、自然な響きのいい声になり、極めて音楽的になる。凄い変化ですよ、これは。
2人目はフルートの彼女。やはり呼吸に気をつけながら吹く。息を最初にとり過ぎないように。結果、フレーズが長くなる。かなり動いて演奏していたが、首は硬かったので、それを取っていく。たくさんの息が自然と取り込めて、長く美しいフレーズになる。ピアノの人もそうなんだけど、首の緊張が取れると、音に伸びが出てくる。そして、音楽的になるのよね。それが自然だから。それを私たちは忘れている。癖になっている。癖を取らないとね・・・。
昨日の、お兄ちゃんは、首と背を伸ばすように一日過ごしたら、持病の腰痛が出なかったそうだ。はまってきた、このお兄ちゃん。
演劇の子もいて、台詞を言っていく。やはり見る見る変わるんだよね、これが・・・。
明日も、素敵だろうきっと。ヴィヴィアンパワー!すんごいよ!

ヴィヴィアンのマスタークラス(1日目)

2004-08-09 | アレキサンダーテクニーク
http://www.alexandertechnique.co.jp/
今日から3日間、ヴィヴィアンのマスタークラスに参加する。去年も名古屋のクラスに参加し、素敵だったので。ヴィヴィアンは、アレキサンダーの先生。イギリスから来ている。白髪で上品な婦人。極めて感じが良いの。
今日は、歌い手6人(アタシ、園チャン、スマイルのお兄ちゃん、歌のおばさん、ジャズの女の子、バタフライ)、フルート3人、ギター1人、ピアノ4人、という内訳。
まず、それぞれが少しずつパフォーマンスしていく。スマイル(小林圭のナンバー?)を歌うお兄ちゃん、バタフライを歌う人、ジャズの女の子、童謡歌いのおばさんなどなど、濃い~メンバーです。すんごいよ!!
さて、最初に歌ったのはお兄ちゃん。もともと良く響くいい声の人だ。でもヴィヴィアンが、ちょっと首に触れるとぐぐっつと首が伸びる。胸に手を当てると胸がぐぐっつと開く。肩に手を当てるとぐぐっつと肩が開く。お兄ちゃんがひとまわり背が高くなり大きくなったみたい。そして、声はますます良く響き、遠くに届くようになる。より楽に声を出せるようになっている。作り笑いだった笑顔も、どこか自然になった・・・。からだの中に声の通る太いパイプがドンと通る。凄い変化!これですよこれ!!アレキサンダー恐るべし!ヴィヴィアン恐るべし!!
次にジャズの女の子が歌う。かなりからだがクネクネしている。「癖が強すぎます」とヴィイヴァン。女の子を鏡の壁の前に立たせる。そして、額をつけさせ、手を開きストレッチさせて歌わせる。んん・・・声が伸びてくる。不思議ね・・・。首や胸がどれだけ圧迫していたか、ということだわね・・・うんうん。
3番目が、歌のおばさん。高音のピッチが悪いし、かなり硬い。自分でからだを伸ばして歌ってみて、と言われる。プチ良くなる。ヴィヴィアン曰く、癖が強すぎるから、自分でトライしてもらったわ、と。次に歯ブラシを持たせ、歯磨きしながら歌わせられる。結構声が出てくるじゃないの!次は歯ブラシをくわえて・・・。このトレーニング、顎の力が抜けるらしい。声が変わってくるのが不思議よ、ホント。かなり脱力が出来て、おばさんは自分でも不思議がっている・・・。
休憩をはさみ、ギターの男性。座奏、立奏をやってみる。相当重いエレキを抱えるには、やはり首が伸び、背中が伸びていることが大事らしい。抱えてしまうと、胸が狭くなる。なおさら重くなる・・・らしいのね。フルートなども楽器を構えることで胸が狭くなる、で、呼吸が入らない、と悪循環らしいね。ま、そうよね。ピアノの子、一人。呼吸をしながら弾くこと。からだの外側の筋肉を使うこと、背中を柔軟にすること、など指摘される。
いずれも、彼女の指摘によりどんどん出す音が違ってくるんだよね。園チャンも、いろいろと脱力のトレーニングをさせられ、最後は出産でもするかの様な格好になりながら脱力させられ、歌わされた(笑)。かなり違うよね。(写真は、園チャンに無断掲載・・・殺される・・・)
とにかく、癖を取ること、それと脱力かな・・・。
明日も、とにかく楽しみ!!あたしの番になるしね。