もんろーの部屋

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セクハラ処理班

2004-09-25 | 日常
私のレッスン生に、S山さんがいる。とっても感じの良いおじ様で、いつもニコニコとレッスンに来てくださる。この年齢でこれだけニコニコしてらっしゃる方も珍しい、多分。定年を間近に、何か趣味をと思い立ち、歌を習い始めた。なかなか真面目な方で、暇な折は、写譜をなさっているらしく、楽譜についての質問も、よくして下さる。
今週は、口の開け方についてお話した。歌い手の口の開け方は、歯医者さんに行ったときの口の開け方とは違う。下顎というのは、ジョイントの部分で頭蓋骨にぶら下がっている。だから、そのジョイントの点を軸に半円を描くようにしか本来開かない。天を仰ぐように口を開けると、のどの軌道を潰すことになるから、あまり好ましくない。下顎を首に引き付けるように開ける。これが、歌い手の口の開け方。よくオペラ歌手の男性って、二重顎、三重顎みたいになって歌ってるでしょ、アレアレ・・・。きちんと喉を開き、口を開けようと思ったらね・・・。
こんな話をしていると、異常に感動なさって、喜んで帰っていかれる。そういうおじ様。

さて、このS山さんは、あまりに人当たりが良く、いやみのない方なので、お仕事先でもそんなお立場らしい。「定年が近くなると、面倒なことばかり押し付けられて・・・」とはご本人の談だが・・・。で、このたび、彼が襲名され、無事お役割を果たされたのが「セクハラ処理班」!多分班員は彼1人。
社内でセクハラ事件が2件も起こり、その調査&処分の言い渡しなどで、大変だったらしい・・・。
「いやあ~、女性の前でアレですけど・・・」と言いながらいろいろ話してくれたよ。
いずれのケースも男性は50代。そして、結局、懲戒免職となる。退職金は出ないよ。女性も最終的には退職せざるをえなかったそうだ。例の、早稲田の教授の「手鏡事件」、オスカーアーチィスト、ワダエミのダンナの事件などもいろいろ調べたらしい。セクハラの場合、最高でも200万位の慰謝料だそうですよ。
いかが?安いと思う?それとも・・・高いと?