先日、NYで活躍するスイス人の友人からメイルがくる。友人の率いる和太鼓チームのファーストCDが、「JUST PLAIN FOLKS 2004 MUSIC AWARD」というのにノミネートされたらしい。その報告メイル。凄いわ~!おめでとう~!パチパチ!!
彼は交換留学生として、18歳で日本に来た。和太鼓集団、鬼太鼓座に入り12年活躍した。現在は独立して、NYに住み、世界中をコンサート活動に、ワークショップに飛び回っている。そして、プロの尺八家でもある。
私はちょうど10年前の8月、初めて彼に会った。演奏は言うまでも無く、その珍しいほど誠実で真摯な人柄に、初めて会ったような気がしなかった(多分誰にもそういう感じを与える人だ)。その上、日本文化、芸術に対する彼の知識は深く、私の知らない日本語をたくさん知っているのだ。歌舞伎の一幕見を教えてくれたのも彼だった。彼ほどの読書家はいない、と言った人がいたけど、ほんとにそうらしいの。
それで、面白い話・・・。
ある時、彼は一城さんという製管師を訪れる。自分の持っている一城銘尺八を調整してもらう為にね。一城さんは、その古い真っ黒な尺八を知らなかった。言っておくけど、一城さんは、自分の作った楽器はどこで見てもわかっちゃうんだそうだ。でも、この古そうなものは「記憶にございません・・・。」だ。しかし、確かに自分の銘があった。むむむ・・・。さて、ここで問題です。それは、どうしてでしょう?
正解:その尺八を手に入れて以来、毎日10時間以上吹き続けたから。
知ってた?尺八って、吹き続けるとそんな風に変身しちゃうの!そりゃ、楽器だってたまらなかったんじゃないの?で、一城さんは、驚きを通り越して大感激したそうな・・・。めでたしめでたし。
よくも、そんなに吹き続ける体力があるな?って思ったそこのアナタ!甘い甘い!1990年~1993年までの間、鬼太鼓座は、全米大陸15000キロをマラソンで走破しているのだ。よくわかんないでしょ。単純計算で1日平均14キロ走るの。でも演奏会がその間300回いじょうやったから、最長の日は69キロくらい走ったみたい。こうなると人間じゃないわよね。怖い怖い!
ただ、想うのは、音楽は(尺八なんか特に)自然が教えてくれることが多いんじゃないかな、と。何が良くて、何が悪いか。何が心地よく、何が心地悪いか。淋しいとは何か。孤独とは何か。暖かいとは何か。優しいとは何か。彼は、走りながらそれを感じてきたのだろうと。彼の音楽や、その様子から、そう思う。強いなあと・・・。
そんなスイス人が、NYにいることを、私たち音楽する人間が知っていて、損は無いと思う・・・でしょ。彼の名前はマルコ・リンハード。太鼓座のHPから、CD「BIGININNGS]は買うことが出来ます。
賞が決定するのは11月7日。受賞するよ!きっと!
彼は交換留学生として、18歳で日本に来た。和太鼓集団、鬼太鼓座に入り12年活躍した。現在は独立して、NYに住み、世界中をコンサート活動に、ワークショップに飛び回っている。そして、プロの尺八家でもある。
私はちょうど10年前の8月、初めて彼に会った。演奏は言うまでも無く、その珍しいほど誠実で真摯な人柄に、初めて会ったような気がしなかった(多分誰にもそういう感じを与える人だ)。その上、日本文化、芸術に対する彼の知識は深く、私の知らない日本語をたくさん知っているのだ。歌舞伎の一幕見を教えてくれたのも彼だった。彼ほどの読書家はいない、と言った人がいたけど、ほんとにそうらしいの。
それで、面白い話・・・。
ある時、彼は一城さんという製管師を訪れる。自分の持っている一城銘尺八を調整してもらう為にね。一城さんは、その古い真っ黒な尺八を知らなかった。言っておくけど、一城さんは、自分の作った楽器はどこで見てもわかっちゃうんだそうだ。でも、この古そうなものは「記憶にございません・・・。」だ。しかし、確かに自分の銘があった。むむむ・・・。さて、ここで問題です。それは、どうしてでしょう?
正解:その尺八を手に入れて以来、毎日10時間以上吹き続けたから。
知ってた?尺八って、吹き続けるとそんな風に変身しちゃうの!そりゃ、楽器だってたまらなかったんじゃないの?で、一城さんは、驚きを通り越して大感激したそうな・・・。めでたしめでたし。
よくも、そんなに吹き続ける体力があるな?って思ったそこのアナタ!甘い甘い!1990年~1993年までの間、鬼太鼓座は、全米大陸15000キロをマラソンで走破しているのだ。よくわかんないでしょ。単純計算で1日平均14キロ走るの。でも演奏会がその間300回いじょうやったから、最長の日は69キロくらい走ったみたい。こうなると人間じゃないわよね。怖い怖い!
ただ、想うのは、音楽は(尺八なんか特に)自然が教えてくれることが多いんじゃないかな、と。何が良くて、何が悪いか。何が心地よく、何が心地悪いか。淋しいとは何か。孤独とは何か。暖かいとは何か。優しいとは何か。彼は、走りながらそれを感じてきたのだろうと。彼の音楽や、その様子から、そう思う。強いなあと・・・。
そんなスイス人が、NYにいることを、私たち音楽する人間が知っていて、損は無いと思う・・・でしょ。彼の名前はマルコ・リンハード。太鼓座のHPから、CD「BIGININNGS]は買うことが出来ます。
賞が決定するのは11月7日。受賞するよ!きっと!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます