とにかく"安い”ものがうける。ふだん100円から150円のペットボトル飲料が19円で売られたりする。”やめてくれ”と言いたくなる30円の靴下や99円のTシャツなどもある。来店者に対する景品なのか、”あきない”にしているのか、どのように商売になっているのか分からないものが多い。
日経MJ新聞(6月17日)2009年上期ヒット商品番付の横綱や大関に出てくる商品は、文字通り”価格”を訴求しているものがほとんどだ。東の横綱になったプリウスやインサイト(ハイブリッド車)は、環境や温暖化ガス削減(低ガソリン消費)を訴求して時代的のように見えるが、実際は価格(含、公的助成)がウリだ。この東に対する西の横綱が「ファスト・ファッション」。フォーエバー、H&M、ユニクロなどの”ファスト・ファッション”衣料専門店だが、訴求はやはり価格。旬ファッションというよりいつものファッションだ。
大関の990円ジーンズ(JU)やスーパー(IY)の下取りセールはともに"価格”訴求のマーケティングだ。関脇の”節約弁当”398円や299円の弁当と手作り弁当(持参)などが広く消費者に受容されたのも、円高ウォン安ではやった韓国ウォン旅行など(前頭)も価格が消費者受容を得た結果だ。関脇に入ったキリンビールのビールでないビール風味飲料(フリー)などは、例外だ。
このような(低)価格訴求品は、ただ”価格が激安”ということだけで受容されたわけではない。安ければ”なんでも買う”わけではない。可処分所得が低く、何かを買うにはそれがいくら安いものでも、何かを我慢したり節約しなければ買えない。何かを我慢する(買わない)こと以上の"安さと価値”が認められなければならない。価格以上の価値が商品やサービスになければ買われないのだ。
”安くつくる”こと、”安く仕入れる”こと、そして”安く売る”ことでお店や企業の繁盛や経営が約束されることはない。必要性や魅力をどのように商品化できるかがいまほど求められることはないと思う。
日経MJ新聞(6月17日)2009年上期ヒット商品番付の横綱や大関に出てくる商品は、文字通り”価格”を訴求しているものがほとんどだ。東の横綱になったプリウスやインサイト(ハイブリッド車)は、環境や温暖化ガス削減(低ガソリン消費)を訴求して時代的のように見えるが、実際は価格(含、公的助成)がウリだ。この東に対する西の横綱が「ファスト・ファッション」。フォーエバー、H&M、ユニクロなどの”ファスト・ファッション”衣料専門店だが、訴求はやはり価格。旬ファッションというよりいつものファッションだ。
大関の990円ジーンズ(JU)やスーパー(IY)の下取りセールはともに"価格”訴求のマーケティングだ。関脇の”節約弁当”398円や299円の弁当と手作り弁当(持参)などが広く消費者に受容されたのも、円高ウォン安ではやった韓国ウォン旅行など(前頭)も価格が消費者受容を得た結果だ。関脇に入ったキリンビールのビールでないビール風味飲料(フリー)などは、例外だ。
このような(低)価格訴求品は、ただ”価格が激安”ということだけで受容されたわけではない。安ければ”なんでも買う”わけではない。可処分所得が低く、何かを買うにはそれがいくら安いものでも、何かを我慢したり節約しなければ買えない。何かを我慢する(買わない)こと以上の"安さと価値”が認められなければならない。価格以上の価値が商品やサービスになければ買われないのだ。
”安くつくる”こと、”安く仕入れる”こと、そして”安く売る”ことでお店や企業の繁盛や経営が約束されることはない。必要性や魅力をどのように商品化できるかがいまほど求められることはないと思う。