吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

日本人二人のノーベル化学賞受賞に寄せる。

2010年10月12日 | Weblog
2010年10月6日(水)私たちは、「2010穀物&大豆および物流サミット」という会議最終日を、米国はミネアポリスで迎えていた。その地で聞いた今年のノーベル化学賞、米国バデュー大特別教授・リチャードヘック氏と共に受賞した日本の根本英一氏(同バデュー大特別教授)と鈴木章氏(63年からの十年、同バデュー大在職)は、栄誉だ。

バデュー大での3人は、金属のバナジウムを触媒とした炭素同士を効率的につなげる合成法を編み出し、プラスチックなど様々な有機化合物の製造を可能にしたのだという。「鈴木クロスカップリング反応」は、この分野での革新らしく、その後の産業分野での応用がスゴイと聞く。なるべくしてなった今回の受賞らしい。うれしい。

それにしても、日本人の海外での研究成果は高そうだ。なかでも米国における研究活動が成果したニュースは多い。特に多くのノーベル化学賞の輩出は、30年ほど前の福井教授、10年前の白川教授(2000)、野依教授(2001)や最近の下村教授(2008)など米国でのチーム研究成果が多い。

話題になっているノーベル平和賞の中国は劉暁波氏も,以前米国に滞在していたのだという。アメリカの自由と寛容が、多くの研究成果を生み出していることを否定する人はいない。

日本は、世界でもトップクラスの科学技術の研究レベルにあると聞く一方、その大半が海外で用意された研究施設や環境で生まれていると聞く。何が何でも、国内ですることや国内成果をのみ言うわけではないが、”環境”づくりが求められていることに同意する。国内や日本をと形容する時代ではないが、もっと若者や若い研究者が希望的な研究活動を国内で出来るように施策する必要を思う。

「No.2ではダメですか?」や「はやぶさ」などが話題した2009年10年でした。研究の最終目的地がノーベル賞だとは思わないが、日本人のノーベル賞が若い研究者のインセンティブを高めることを否定する人はいないだろう。

2010年10月4日から6日の「2010穀物&大豆と物流」カンファレンスでの米国の人々や東南アジアから来ている若者からの刺激に同期的感情をおぼえて、ノーベル賞受賞をブログした。
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