今日は4月7日:入学式シーズンですね
でも、今年は、コロナの影響で省力化されたり、延期になったり
しかも、本日、緊急事態宣言が7都府県に発令される・・・
そんな状況の日々ですが、自然はいつものように、美しい景色を見せてくれています。
この、れんげ草の咲く頃、私にとっての母との思い出
そうです ”母の教え” を思い出します。
私の母は、五十才前、平均寿命より若くして亡くなりました。
ですから、母といろんな話をした思い出は、私の子どもの頃から、二十歳になる頃の出来事までです・・・・
でも、その頃って、学校とか、勉強とかで、母親との会話って、
シチュエーションはあんまりなかったように思います。
もっと、いろんな話、しておけば良かった・・・
母は、朝四時頃から起きて、祖父の仕事 (豆腐屋) を手伝い、
それが終わると、大豆畑を耕し、掃除洗濯はもちろん、(祖父や嫁入りしていない叔母
遊び人の父、私と妹の)食事作りとか、ほとんど寝る間もないくらい
よく働いていました。
小学校に入学して、数日経た頃のことでした。
まっすぐに家に帰らず、れんげ畑で道草をしていたのだと思います。
心配しながら、作業場を片付けている母の後姿が、
子ども心に妙に寂しそうに見えました。
私は、母を何とか喜ばせたかったのです
「おかあちゃん今日、漢字が出来たよ~」って、嘘をついてしまいました。
すると、母はものすごい顏で
「そしたら、ノートを出して書いてみぃーさん (みなさいという、山口の方言) 」
当時の小学生一年生は、ひらがなを小学校入学して教わる程度で、
漢字なんて、もっと後に教わったものです。
漢字なんて書けない私。
見たことのない、母の怖い顏と、書けないことで、泣いてしまいました。
すると、母
「そりゃ出来んじゃろう
嘘をついてるんじゃろ
どんなことがあっても、嘘をつくような人間に
なったら、だめじゃけーね」と、
泣きじゃくる私を慰めてくれました
でも、あの時の母の顏・・・今でもよーく覚えています
嘘をつくような子どもに育ったという、悲しそうな顏だったような気がします。
本当は、喜んでもらって、
そして、子ども心にも、慰めたいような気持ちもあったように思います。
そのくらい、母は働きづめだったから・・・
母とは、確かに、いろんな話は出来なかったけれども、
母が残してくれたもの。
いろいろあります。そして、ありがたいな~と思います。
その中の一つ
嘘はついたらダメと、いうこと・・・
こんな歳になった今でも、れんげ畑を見ると、この記憶がよみがえります。
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