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れんげ草の咲く頃・・・

2020-04-06 21:15:58 | 日記

今日は4月7日:入学式シーズンですね

でも、今年は、コロナの影響で省力化されたり、延期になったり

しかも、本日、緊急事態宣言が7都府県に発令される・・・

そんな状況の日々ですが、自然はいつものように、美しい景色を見せてくれています。

この、れんげ草の咲く頃、私にとっての母との思い出

 

そうです ”母の教え” を思い出します。

私の母は、五十才前、平均寿命より若くして亡くなりました。

ですから、母といろんな話をした思い出は、私の子どもの頃から、二十歳になる頃の出来事までです・・・・

でも、その頃って、学校とか、勉強とかで、母親との会話って、

シチュエーションはあんまりなかったように思います。

もっと、いろんな話、しておけば良かった・・・

母は、朝四時頃から起きて、祖父の仕事 (豆腐屋) を手伝い、

それが終わると、大豆畑を耕し、掃除洗濯はもちろん、(祖父や嫁入りしていない叔母

遊び人の父、私と妹の)食事作りとか、ほとんど寝る間もないくらい

よく働いていました。

 

小学校に入学して、数日経た頃のことでした。

まっすぐに家に帰らず、れんげ畑で道草をしていたのだと思います。

心配しながら、作業場を片付けている母の後姿が、

子ども心に妙に寂しそうに見えました。

私は、母を何とか喜ばせたかったのです

「おかあちゃん今日、漢字が出来たよ~」って、嘘をついてしまいました。

すると、母はものすごい顏で

「そしたら、ノートを出して書いてみぃーさん (みなさいという、山口の方言) 」

当時の小学生一年生は、ひらがなを小学校入学して教わる程度で、

漢字なんて、もっと後に教わったものです。

漢字なんて書けない私。

見たことのない、母の怖い顏と、書けないことで、泣いてしまいました。

 

すると、母

「そりゃ出来んじゃろう嘘をついてるんじゃろどんなことがあっても、嘘をつくような人間に

なったら、だめじゃけーね」と、

泣きじゃくる私を慰めてくれました

でも、あの時の母の顏・・・今でもよーく覚えています

嘘をつくような子どもに育ったという、悲しそうな顏だったような気がします。

本当は、喜んでもらって、

そして、子ども心にも、慰めたいような気持ちもあったように思います。

そのくらい、母は働きづめだったから・・・

 

母とは、確かに、いろんな話は出来なかったけれども、

母が残してくれたもの。

いろいろあります。そして、ありがたいな~と思います。

 

その中の一つ

嘘はついたらダメと、いうこと・・・

こんな歳になった今でも、れんげ畑を見ると、この記憶がよみがえります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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