Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

モリッシー EVENTIM APOLLO LONDON(2023.3.19)公演観てきました【モリッシー編】

2023-03-26 22:51:46 | Morrissey Live

7時に無事に入場し最前列を確保し、やっとまわりを見回す余裕ができました。

 

振り返ると、どんどん人が入ってきている・・・。

ここはイギリス、ロンドン、ハマ―スミス、イヴェンティムアポロ、私はそこの1番前…と改めて脳内GPSで自分を特定し…震えんばかりの気持ち。

そんな中、隣のJohnの職場が私の元カレの実家の近くと判明し、その辺りの地理の話をしたり、何をしているんだか…モリッシー観る直前に、元カレの実家のそばのシネコンの話とかすることになるとは思いませんでした(治安が悪くなり過ぎて、元カレはとっくに移住済w)。

おなじみのプレショー・ミュージックは以下の通り。わからないのもあったので、Morrissey-solo wiki掲載 のものを参考にさせていただき、貼っておきます。

 

2023 Pre-show audio

No No No - Generation X
Bodies - Sex Pistols
Sign 'O' the Times - Prince
So Little Time - Diana Dors
I Am What I Am - Greyhound
Karma Man - David Bowie
Cigarettes - X-ray Spex
Love Und Romance - The Slits
Truck On (Tyke) - T. Rex
Stoned Love - The Supremes

 

プリンスがかかった時は、以前プリンスファンの二重作さんとモリッシーとプリンスに関して対談したことを思い出したり、スリッツがかかった時は、その前日に会ったMichiyoさんはスリッツのヴィヴ・アルバーティン自伝『服、服、服、音楽、音楽、音楽、ボーイズ、ボーイズ、ボーイズ』のことを思い出しました。Michiyoさんもモリッシー公演を観に来るとおっしゃっていたので…後から聞くと、ちょうどこれがかかった時、入場していたそうです。いろいろのいろいろが走馬灯のように頭の中をめぐり…死ぬの?死ぬの??…

そして8時より30分間、お馴染みのプレショー・ビデオが始まり、ほっ。あと少しです。始まるまでは死ねない。ラインナップは以下の通り。中でもThe PigletsのJohnny Reggaeがかわいくってちょっとリラックスできました。


2023 Pre-show videos
Because - Divinyls
Give Him a Great Big Kiss - The Shangri-Las
The Ballad of Bonnie And Clyde - Georgie Fame
Twenty Flight Rock - Vince Taylor
If I Were A Carpenter - Four Tops
Billy You're My Friend - Gene Pitney 
Pietà Per Chi Ti Ama - Massimo Ranieri
Somethin' Else - Eddie Cochran 
Murder She Said (1961 - train scene clip) - Margaret Rutherford ←クリスティの『パディントン発4時50分』の列車シーン
Double Barrel - Dave & Ansel Collins
Search And Destroy - Iggy & The Stooges 
Wanting To Die (poem) - Anne Sexton 
Ol' Man River - Judy Garland 
Johnny Reggae - The Piglets

Looking For A Kiss - New York Dolls
God Save The Queen - Sex Pistols
Lypsinka Has A Glamour Fit - Lypsinka

そしておなじみのLypsinkaがアーーーーーーウト!!!と叫ぶと、ボールドウィンが出てきて…

で、

で、

で、

でてきたーーーーーー!!!!

(もう、全部撮影クオリティ悪いです。いつもは写真得意なのに、ほんっとにほぼダメ)

 

噂のベルボ…じゃなかったブーツカットボトムはいてる(涙)。。。ほんとにいる。。。

モリッシーがいる!!

モリッシーは、右と左に一度ずつ一礼をし、空を仰ぎ、“Happy Mozzer's Day” と叫び(イギリスはこの日がMother'sDay)、“Our Frank”から始めました。

Our Frankは去年の7月から、いきなり1991年以来31年ぶりにライブでやり出したので、私が前回聴いたのは1991年9月2日の日本武道館です。よく覚えてないけど、それより絶対良すぎでした。“Give us a drink”では、一緒に叫びながら、すでにもう泣いちゃった。Won't somebody stop me/From thinking all the time/About everything/So deeply/So bleaklyのくだりは野太くて、声張ってて、もちろんレコードで聴くより大迫力で、1曲目からもう衝撃的でした。Youtubeで見つけたので貼らせてもらいます。

ちょっと書いてて、「思い出し動悸」が激しくなり、続行不可能になる前に先にセットリスト。

 

Our Frank
Alma Matters
Stop Me If You Think You've Heard This One Before
Irish Blood, English Heart
I Wish You Lonely
Jim Jim Falls
I'm Throwing My Arms Around Paris
Sure Enough, the Telephone Rings
Istanbul
Girlfriend in a Coma
Everyday Is Like Sunday
Knockabout World
The Loop
The Night Pop Dropped
Without Music the World Dies
Half a Person
Trouble Loves Me
Suedehead
Jack the Ripper
アンコール  Sweet and Tender Hooligan

 

スミス曲は、最近6曲とかやるライブもありましたが、今回は4曲。個人的にはこの3月からのツアーで初披露の新曲Without Music the World Dies とThe Night Pop Droppedの2曲を聴けたことと、2016年に日本公演で聴いてしびれたIstanbul がセットリストに今年2017年以来復活して聴けたことが感激でした。ていうか、基本的に全部感激なんだけど。今まで聴いたどのモリッシーより、観たどのモリッシーより、ものすごい迫力で、パフォーマンスはマスカラさばき含めてキレッキレで、生命力と気力にあふれていました。

2曲目のAlma Mattersを始める前にモリッシーは

Here!
Now!
That'sall!

と言いました。これだ!!モリッシーのこれを聞きたかったし、モリッシーのこれを見たくてここに自分はいるんだと思いました。

ここ!
今!
それだけ!

ほんとにそう。なんでこんなにずっと好きなんだろう。なんでここまで来たんだろう。そんなこと関係ない。生きているといろんな因果関係やこれまでのこと、これからのこと、いろんな不安にさいなまれるんだけど、モリッシーを、ここで、今、見ていることで100%。なんかもうよくわかんないけど、自分が人生に「カチャっ」とハマった気がした瞬間でした。この「カチャっ」は、普通に生きていてなかなか得られない、本当に幸せな感覚でした。

この時のモリッシーも、Youtubeで見つけました。貼っておきます。

Alma Mattersの歌詞は大好きなんですけど、この時ほど五臓六腑まで沁みたことはありませんでした。 

So, the choice I have made
May seem strange to you
But who asked you, anyway?
It's my life to wreck
My own way

私が選択してきたものは、あなたは不思議に思うかもしれない。でもこれは自分の人生だから、台無しにするにしても自分なりのやり方でそうするからほっといて、、、って自分も言いたいことをモリッシーが代弁してくれている。人から見て「台無し」くらいすごい自分なりの生き方の全うを標ぼうしている人が、目の前で凄い声でこれを歌うんだから、私も負けてはいられないと思いました。勝てる気がまったくしないけどwww

で!!!なんと!!!

You see to someone, somewhere, oh yeah

と言いながら、こっちを指さしたんですよ(泣)。

©John K

それでこっちに来たんです。お腹があざだらけになるくらい柵の上に半身を預けて伸びあがったけど遠くて手は届かず、隣のJohnは爪と爪で触れることができました。その後も2,3度爪と爪タッチチャンスは来たのですが届かず(泣)、でも一度モリッシーがこっちに向かって「オーケー」と言ったので、もうすべて「オーケー」な気がして満たされました。

偶然、やっぱり後ろからDickieが撮ってくれていた、手を伸ばす私。自分じゃなきゃ絶対わかんないけどwww同じ1枚にモリッシーと写っている貴重な画像なので、宝にします。

©Dickie Felton

あと、モリッシーの歌に1曲1曲、何か言い出したらキリがないんで、思いついたらまた書くつもりです。

忘れられないモリッシーからのメッセージとしては

If you are lucky enough to have a mother, please look after her because she will go just like that.

If you are lucky enough to have animals, please look after them because all they want to do is love you.

Democracy, free speech is coming back to this country, and if anybody tells you to sit down, you tell them to shut up.

(もし幸運にもお母さんがいたら、大切にしてあげてください。彼女は突然いなくなってしまうから。

もし幸運にも動物を飼っているなら、世話をしてあげてください。動物たちはあなたを愛することだけを望んでいるから。

民主主義、言論の自由がこの国に戻ってきている。もし誰かが座れと言ったら、黙れと言うといい)

 

MCも精力的に、でも多すぎず、私たちに伝えたい的確な言葉を言っていました。メディアに捻じ曲げられない、ストレートで本当の自分の言葉を大切にしているのだと思いました。モリッシーは、前からそうは思っていたけど、さらにまっとうでかっこよくて、とにかくモリッシーでした。モリシみが鬼増しでした。自分であること、自分にしがみついて生き抜くことの大切さをまたひとつ学ばせてもらったと思います。

そうそう、新曲のThe Night Pop Droppedにはこんなくだりがあります。

He said the best thing you can do is be yourself
The best thing you can do is just be yourself
The best thing you can do is be yourself
The best thing you can do is just be yourself

またYoutubeにあがっていたものを貼らさせてもらいます。曲調はとてもファンキーでキャッチ―です。

Morrissey The night pop dropped Live at Hammersmith Apollo London 19 march 2023 @morrisseyofficial

”just be myself”って、本当に難しいです。自分自身が何なのか見失いがちだし、偽る方が楽なこともあるからです。でも、どんな時も自分自身でいるモリッシーの今の姿を見て、勇気はわいたし、6000マイルのかなたまで3日間、来てよかったと思いました。

モリッシーは本当、ファンの愛も本当、ここには「本当」のことしかないから、その過程は激しくて強烈だったけど、こんなに清々しい「本当」の一部になれて、心から幸せでした。これからも一生自分の「本当」を追っていきたいと思えたライブでした。2023年のモリッシーを観れて、良かったです。

最後に、Twitterにあがっていた、アンコールのSweet and Tender Hooliganで、このライブの「本当」が1枚に凝縮して表された美しい写真をお借りして、貼っておきます。


©Lee M


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モリッシー EVENTIM APOLLO LONDON(2023.3.19)公演観てきました【野宿編】

2023-03-26 16:09:13 | Morrissey Live

そんなわけで準備万端(本当は違ったけどその時は知る由もなく…)!仕事も収めた!ってことで、3月17日ロンドンに到着。久しぶりのイギリスは入国審査が自動化されていてあまりにもスムーズに入れてびっくり。

会場、ホテルのあるハマ―スミスに行くと私の大好きなロンドンの街中のふつ~の忙しい夕方って感じで…こんな普通の光景にじーんときました。

ベルギーのMisaさんより、会場まわりに「軒」があるか確認するようにとのことだったので(雨対策)、偵察に行くと、2日前なのでさすがにまだ人は並んでおらずw

でも気を抜かないMisaさんは、

「18日は空港から直行して17時くらいには、キュー(入場待ちの列のこと)ができていないか確認する」

と言っているので、「え??前日の17時??開場26時間前??いくらなんでも早すぎない??」とその時は半信半疑でした。

17日夜は、在英フォトグラファー・元Gun ClubのRomi Moriさんにベトナム料理に連れて行ってもらったり18日朝~昼は在英翻訳家のMichiyoさんや友だちのNickと会って、しばし「野宿前の平穏」を楽しく過ごしていました。Nickと午後4時半に別れてSOHOから地下鉄に乗ると、4時55分、Misaさんからまさかのメッセージが!!

ちょー!!キューが始まってました!!私は今着いて18番でした!!ハマ―スミスのアポロの向かい側の橋の下でキューしています!!ぎゃあああ

Misaさんの断末魔の叫びが聞こえてくるような!!

これをピカデリーラインで読んだ私は真っ青に。トイレに行きたかったけど、急いで駅を出てアポロに行ってみると、Misaさんは本当に空港からトランク持って駆けつけていました。私は何とか23番!!(その後22番に昇格)。今回、ハマ―スミス在住のローカルのファンが、午前10時(開場33時間前)に並び始めたため、このような信じられない早い時間からキューが始まるという異例の事態発生だとか…レギュラーの皆さんもびっくりしていました。

キューリストは、とりあえず30番に締め切りだとか。その後、午後6時には締め切られたそう。ってことは、ギリギリセーフじゃん!!このキューリストに入って、番号を手の甲に書かれなきゃ、ここまで(あの大荷物で)来た苦労が水の泡かよ・・・!という事実に気づきぞーーーーーっとして、立ち尽くしていました。

しばらくしてトイレに行きたかったことを思い出して、そこから徒歩5分のホテルに戻り、あの野宿セットを持って戻ると、高架下の、表から見えない柱の裏側というベストポジションをMisaさんがとっていてくれたのでそこを陣取りました。

フラフラしていないで、早くからそこを占拠できたことが、あとあと考えてみても、ほんとうによかったです。Misaさんの追っかけライフ5年間の叡智のおかげで、快適な野宿になりました。ふたりで2つ寝袋を並べて、修学旅行みたいだね、とか言いながら寝ました。Misaさんはいつも、たったひとりでこの一連の緊張と興奮を繰り返しているのかと思うと、毎秒毎秒リスペクトの念が襲ってきました。まさにThere is a light の歌詞“but then a strange fear gripped me and I just couldn’t ask”…と思ったけど、私はaskしまくり。Misaさんという人間が気になり過ぎて、職業病もあって取材(笑)しながら過ごしていました。

考えてみれば、私はMisaさんという先達がいなければ今回の野宿最前列挑戦をしようと思わなかった。Misaさんは真夜中、寝袋の中で

「どうしてもかいなってぃーに最前から、今のモリッシーを見てもらうのが夢だった」

と言っていました。ありがたすぎて涙がにじみました。

野宿する前にわからなかったのは、何が大変って、外で寝ることや寒さなんかじゃないってことです。「苦労してここまで来て、最前列じゃなかったらどうしよう!!」っていう恐怖。それがとてつもないです。

真夜中、寝袋から宙を見上げて「ここで何してるんだろう」って思う。最前列じゃなくてもモリッシー観れるんだし、それでもいいじゃん、と思った。でも!でも!ここまで来たんだから、前にしか道はない、やれるとこまでやらなきゃだめだよ!!とも思う。その繰り返し。極限状況での自分との戦いになる。少しでも迷いがあると負けると思いました。負けてもいいけど、負けたくないな、どうせなら、どうせなら、、なんてったって、モリッシーだよ、おっかさん…と思いながら、起きているんだか寝ているんだかわからない長い時間を過ごしました。

まあ、文句を言えばキリはなくて、高架下はしみついた、何とも言えない、どぶのようなにおいがしました。そこで思い出したのはモリッシーも好きで引用していた、オスカー・ワイルドのこの言葉。

We are all in the gutter, but some of us are looking at the stars.

(俺たちはみんなドブの中にいる、でもそこから星を見上げてるヤツだっているんだ)

つーか、星、曇ってるしそもそも鉄道高架下だし、見えんけど!!

夜中に、アポロのサインがいつの間にかMORRISSEYに変わっていました。真っ暗な中で浮かび上がっていて、本当に美しかった。やっと、やっとここまで来たんだと思ってしばし見惚れてしまった。これこそが俺たちが見上げる星なんだって思いました。

Misaさんといろんな話もして、まずは10時ごろ2時間弱、そして2時くらいから2、3時間寝ました。朝の6時頃、高架の上を走る始発の鉄道の音で目が覚めました。「やった!」と思いました。まだまだ待たなきゃだけど、夜さえ明ければ峠は越えたと思ったんです。日本の技術、ワークマンと桐灰マグマでまるで寒くなかった。鉄道の音を聞いても

And when a train goes by it's such a sad sound. It's such a sad thing…

でもない感じの目覚めでした。臭い道路で寝たけどまったく悲しくなかった。すがすがしかった。

そこから運良ければリストバンドをもらえて、一度解散して夕方に再集合となる会場が多いけど、会場による、とMisaさんは言っていました。結論から言うと、運の良いパターンじゃなくて、そこから開場待ちで並ぶ16時までずーーーーーーーーっと高架下です。16時に開場待ち列に行ってもそこから3時間立って待つわけで、もう26時間とにかく待つのですが、朝になってしまえば何の(精神的な)苦労はなかったです。人間には、光が必要なんだと思いました。光こそ希望。

待っている間も、終わってからも、世界中から来たいろいろな人と話しましたが、ほぼ誰もがMisaさんを知っていて、誰もが私に「彼女はスマホをなくした」と伝えてくる。リスペクトと愛と、、そしてみんなMisaさんのことを話す時ちょっとウケてるんです。笑いながら楽しそうに、「彼女はいつもにこやかで楽しそう!」「大好き!」と言ってくる。5年間で、たったひとりで、このポジションを築いた「世界のMisaさん」をまのあたりにし、私は本当に驚きました。そりゃ、今までもMisaさんのことを凄い凄いとは思っていたけど、「凄い」という言葉に押し込めていて、本当に何が凄いかわかっていなかったとわかった。

ひとつひとつの凄さを裏付けているのはすべて、「モリッシーが大好き。だからすべてをかなぐり捨ててやるしかない」というガッツであり、私だったらくじけたり「もういいや」と思ってしまうものもある。Misaさんにはなかなか「もういいや」がない。私は「もういいや」で救われることもあるのでその感覚も大事にしてきたけど、Misaさんはそこでやめたらつかめないその先の光を求めているし、知っている。それで自分もまさに発光しているんだと思った。「私はただ、モリッシーが喜んでるのが好き」と言ってたけど、ミサさんこそ、モリッシーをかなり喜ばせてると思う。誰もが慄くしかない愛。

そんなMisaさんは開場寸前、まさに26時間並んだ後の19時ちょっと前、いつものマドンナ様顔ではなく鬼コーチ、または戦場のオスカルみたいな精悍な顔になって「かいなってぃー!先に入った私は気にしないで。自分が行けるとこを目指して行って!!」と言って、先に飛び込んでいった。

私はうなずくしかなかった。Misaさんの5番後、スマホを検査機に通さないから怒られたり、走り込んで怒られたり、とにかくセキュリティーに怒られて会場に入った。記憶は飛び散り、気づいたら最前列右側にいた。信じられない。隣にいたJohnに「ここ、いい場所?」と聞いたら「いいよ!そりゃいい!!」と太鼓判を押してくれた。

来た。本当に来たんだ。その時の、呆然自撮り↓

少し後ろにいた、モリッシー本作者のDickie Feltonが撮った写真に私がいたw↓

©Dickie Felton

柵から身を乗り出すと、反対側でミサさんが手を振っていた。

来れた。Misaさん、ありがとう。

Misaさんは笑顔で、やっぱり発光していた。


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モリッシー EVENTIM APOLLO LONDON(2023.3.19)公演観てきました【野宿準備編】

2023-03-26 16:01:38 | Morrissey Live

2023年1月、毎年お正月には1年の目標を立てるのですが、今年も「モリッシーのライブを観れますように」と書きました。でも新年早々、身辺で色々起きて「今年もまた無理かな~」と思っていた矢先の1月10日の夕方、Twitterで、モリッシーロンドン公演決定のお知らせを見ました。

実は昨年の10月のイギリス公演発売時は、当時はまだ日本帰国時の入国時検査や入国後の自宅待機…などのすべての水際対策撤廃がなされていなかったため、仕事に支障があってはいけないと諦めたのでした。でも今回はそれもクリアになり、また3月19日というタイミング的にも、なんとかやりくりができる神日程!と思い、渡航を決めました。

ほんとにずっとずっと夢見ていた決意の時は一瞬、でした。夕方に告知を見てその夜には、13日のチケット発売に突き進むしかない!!という感じになっていました。

なんせ、6年と6カ月ぶりのモリッシーなのです。その間、毎日のようにライブを観たくて観たくてたまらず、今度いつ観れるのかと考え続けていたら急にチャンスが来て、どうしたらいいかわからない…。

とり急ぎモリッシーのライブ遠征マスターのMisaさんに「行きます」連絡したところ大変喜んでくれ、「今回の会場は、ステージの前方が5000人のスタンディングエリアになっているので、徹夜で並ばなければ前の方へは行けないかも…」とのお言葉が。夢が叶うなら、徹夜だろうと当たり前と、気が大きくなっていた私は「寝袋持参でMisaマスターについていきます!」と大きな声で(ってDMでだけど)お返事しました。

徹夜するならハマ―スミスの会場近くのホテルを予約するようにアドバイスされ、ホテルの目星もつける・・・ことまでその夜済ませました。ロンドンは昔住んでいたので、だいたいの土地勘はあるとはいえ、前回行ったのはモリッシー観に行った2014年。これまた8年と4カ月ぶり。興奮とチケットとれるのか不安で、まったく眠れませんでした。

翌日、まだチケットとれてもいないのに、「徹夜」のことが心配で、さっそくMisaさんに「徹夜用の防寒着と寝袋など、用意するもの」の相談を始めました。修学旅行か!Misaさんはマスター過ぎて、寝袋はいつも薄いものと、折り畳み簡易椅子を持って行ってるとのこと。そっか、軽い簡易椅子でいいのか~と考えつつ、そんな話をいつも行っている整骨院でしたところ院長に

「腰死にますよ。その方はこんなに体が硬くないし、悪くないんですよ。長時間簡易椅子はあり得ない。せめて、背もたれのあるやつにしないとダメ」

と、脅されて、今度は椅子のことしか頭になくなりました。モリッシーのことじゃなくて、椅子、椅子、椅子、どの椅子にしたらいいの~とネットをさまよって…おっと、チケットとれたら全部考えよう!!と、正気を取り戻していると、今度はMisaさんの言っていた「薄い寝袋」が気になり、生まれて初めて寝袋の種類まで調べ始めることに。3月のロンドンの夜の最低気温は5~7度くらい。しかし、いろんな寝袋口コミを読むと、5度対応という寝袋は5度の屋外では絶対に寒いし、そもそもダウン入りじゃないと寒いし、でもダウン入りは高いしトランクには入らないし、どうしたらいいの~!!と頭の中が寝袋だらけに。そんな私に比べてMisaさんは「荷物は多い時は寝袋も持っていかない」と、さすがプロで…しかし素人の私はいろいろ後悔するのがイヤで、持って行けるものは持って行こうと、えんえん、アマゾン、楽天、メルカリ、アマゾン、アマゾン、楽天…と検索の旅を続けていました。

そしてチケット発売の13日の金曜日、1時間前からスタンバり、Eventimの公式サイトより、無事にチケットゲット!チケットマスターではスタンディングシートはすぐに売り切れていたので、Misaさんの言うロンドン瞬殺は本当なんだな、と幸運に打ち震え…安心して、エアチケット、ホテルを予約。そして、寝袋を探し始めましたw 

結論から言うと、その後2か月くらい探して、考えて、底値のものを選んで、、、椅子、寝袋以外にも以下のものを用意しました。今後、ライブ徹夜野宿する人には参考にしてほしいです(ってそんな人滅多にいないと思うけど)。そんなわけでモリッシーとは関係ないので、以下は飛ばしてもいいです!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●防寒着

ワークマン ユーロ アルティメットデュアルフーディー ダウンジャケット

ユーチューバーが北海道の奥地で、防寒比較をしていて、このダウンの防寒性を高く評価していました。屋外の釣りなどで使用した人も「まったく寒さを感じない」とのこと。半信半疑でしたが、東京で着たら、1番寒い2月でも「これ、下裸でもいいんじゃないの」ってくらい保温性が高いです。こちら人気過ぎて、都内では葛西店にしか残っていないことがわかり、1月20日に急いで買いに行きました。店員さんに「1月いっぱいで、間違いなく完売するからグッドタイミング!」と言われました。ちょっとオシャレな作りにもなっていて、これで税込み4900円てどゆこと。

→【野宿結論】とにかく役に立ったのが、高い襟とフード。寝ている時に寒いのは顔なので、ほぼ全部おおってくれてまるで外気の寒さを感じなかった。

●折りたたみ アウトドア チェア ポンコタン

「とにかく背もたれのある椅子を」と整骨院で呪いのように言われて、探しまくったのはこの椅子。たった1.3キロで、たたむとちょっとした傘くらいになるコンパクトさ。人体工学に基づいたリラックス設計だそうで座り心地抜群。家でもネトフリ見る時とかに使っていいくらい。大人気らしくて、私が買った時(2490円)の2倍近く値上がりしている。それでもお買い得だけど。

→【野宿結論】場所をけっこうとるので広げられなかったらどうしようと思ったけど、高架下の広いスペースだったので楽に広げられた。でもすぐに寝袋に入ってしまったので、ほぼ荷物置きに。

●Cozyone 寝袋 シュラフ 封筒型 -15度耐寒

極寒の上高地にスキーキャンプした友に、パタゴニアなどの高額高性能シュラフのレンタルも薦められましたが、性能のいい高いシュラフはまるで丸太のようで、ほぼトランクに入らない直径なので、「マイナスの気温でも耐えられ、丸めた時の直径が20センチ以下のもの」で探しました。こちらのシュラフは2800円くらいという安さに加え

縦(本体部180cm+頭部30cm)×横(150cm) 
収納時サイズ:約 35×17cm 重さ:約1kg 
耐寒範囲:0℃ ~ 25℃

という理想的スペック!さすがに空気を抜きまくらないと、直径17センチにはならなかったけど、やわらかめなのでつぶれて、トランクに無事入りました。大きさ、重さともに、このシュラフが本当に限界でした。2ヶ月くらい悩んでこれにしてよかった。非常時用に、とっておこう。

→【野宿結論】他の2000円~3000円シュラフだと、みんな「寒い」「外では無理」と文句言ってますが、こちらは外気温6度くらいの屋外の使用でも十分温かかった。地面の冷たさもそんなに感じず、2、3時間ずつ×2くらいは「マジ寝」することができました。足元に薄い布団プラス、そしてワークマンとマグマとのトリプル使いだったかもしれないけど、基本的にこれで十分でした。

●桐灰 マグマ

USB音源の電熱パッドまで探し始めていた私に、冬のディズニーランドによく行くJKの娘が「マグマでいいじゃん」と教えてくれた、桐灰の極熱カイロ、マグマ。3月だと店頭からは消えていたため焦りましたが、最後の2パック20個を福太郎の棚奥から発見。1パック380円くらいでゲットできて、あまりの有能さにびっくり。平均温度61度くらいで、20時間以上熱さが持続。100円ショップで買うカイロとは別物すぎてびっくり。野宿じゃなくても、冬はマグマしか勝たん。

→【野宿結論】これを3個くらい寝袋に放り込んでおいたらほぼコタツでした。夜中、熱すぎて1個抜いたほど。日本人以外の野宿仲間は、そもそも「使い捨てカイロ」という商品を知らない。寝袋も持たずに震えている、ドイツ人、ブラジル人にあげたところ、最初は「いい、いらない」と言っていたくせに、ちょっと触らせるとその温かさにびっくり。「ジャパニーズ・テクノロジー!!」と感動されたのでした。これの中身は何?どうしてあったかくなるの??とドイツ人に詰められたけど、私も原理はわからず、よく答えられなかったw

●ホッカイロ くつ下用

野宿マスターMisaさんが、他のフォロワーさんに靴下用のカイロが欲しいと言っていたので持って行きました。これもうちの娘がディズニーランド用に買ってたのをもらったもの。欧州ツアーも回ってきて、カイロが不足していたMisaさんにあげられてよかった。

→【野宿結論】やはり、足先が一番冷えるので、寝袋の中でもこれを貼っているのと貼っていないのは大違い。安心して眠れました。

●テント

やっぱロンドンだし雨が降ったらどうしよう!?と思ってテントも用意。長さ50センチくらい、重量 約1.3kgだし、トランクには余裕余裕と思ったものの、組み立て後サイズが奥行2メートル近くあり、大きすぎてけっこう大袈裟で広げられないじゃん!!と思ったけど「何があるかわからないから、備えよう」と持って行きました。1980円。

→【野宿結論】野宿場所が、会場向かいの鉄道高架下だったため雨除け(少し霧雨程度に降った)は必要なく、昼間の風除けにあってもよかったけど寝袋で十分しのげたっため広げなかった。広げるの大変だから、出番なくてよかったw今度、公園にでも持って行って、無駄に中で寝てきます。

ちなみに、「テントが大きすぎて広げられない時用に」と思って、ダイソーでワンタッチテントも購入していました。これは本当に薄くて軽いので便利。でも、たたみ方が難しすぎて、悩んで悩んで30分くらいかかった。しかし1000円ってほんとすごい。初めて知ったけど、メガダイソーのキャンプ・アウトドアコーナーはいろんなものがあってしかも廉価で凄いです!!今回の野宿がなければ、知らなかった。こちらも出番はなかったけど、無駄に公園にでも持って行きます。

●スタンダードプロダクツのエコバッグ

スタンダードプロダクツは、ダイソーが最近始めた無印と3COINSが混ざったようなオシャレ新業態なんだけど、そこのキャンプグッズもすごい。オシャレな魔法瓶を買った(野宿中、温かいものが飲みたいかと思ったけど、トイレ対策であまり水分はとらなかった)ついでに買ったこのメガトートバッグが便利過ぎ。寝袋から追加で持ち出した布団やら枕やら、すべて入りました。こんな大きな袋は、他では見たことない。500円。

…と、野宿準備編をこんなに長く書くことになるとは思わなかった。まだまだ、続く。


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モリッシー 1年5か月ぶりライブ ラスベガス公演に元気に登場!

2021-09-01 14:00:25 | Morrissey Live

奇妙な2021年の夏は終わりそうですが、ラスベガスでは8月28日より9月5日まで、モリッシーがレジデンシーで5夜ライブが(2020年からの延期)!! 

今年5月のテル・アビブとパリ公演はキャンセルだったため、2020年3月のロンドンから、実に1年5か月ぶりのライブでした。

「どうせお約束で、キャンセルするんだろう」という声もありましたが、すでに2日間は元気に登場!!

個人的には、8月28日に、1986年のスミスのロンドン・ブリクストンアカデミー以来プレイしていなかったまさかの“This Night Has Opened My Eyes”を歌い出した時に感動してしまいました。スミス時代の、こんなシングルカットもしてない隠れた名曲を、あえて今歌う意味はなんだろうと考えてしまいました。

 

Oh, save your life
Because you've only got one

 

と歌い指を1本立てて、ファンを見つめています。

 

「たったひとつしかないから、自分の命は大切に」

 

2021年、この歌詞がこんな風にずしーんと世界中に響くものとなるとは、、昔は想像もしていなかったです。

 

THIS NIGHT HAS OPENED MY EYES[Smiths]-Live-Colosseum-Caesars Palace-Las Vegas-Aug 28, 2021

 

9月16日にはシカゴでライオット・フェスのヘッドライナー出演も控えていますね。きっとこのまま元気にやり切ってくれるでしょう!


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モリッシーBBC 6 Music Live出演 演奏曲速報

2017-10-02 20:58:09 | Morrissey Live

モリッシーイギリスにて

BBC 6 Music Live 2017

(Oct. 2, 2017, Maida Vale, London) 

に、無事出演!

見逃した方もここで検索して聴けます!

(登録が必要だけど)

ツイッターのBBC Radio 6 Music

@BBC6Musicアカウントでも抜粋動画が見れます。

まあ、またあちこちにあがってくると思いますが・・・。

 

新曲を含めべヴィーなセレクション。

個人的に新曲が好みな感じで胸躍りました!


バンドのメンバーみんなに「ブラックパンサー党再び」

(60年代後半から70年代にかけてアメリカで黒人民族主義運動

・黒人解放闘争を展開していた急進的な政治組織)

みたいなTシャツ着せて“World Peace~”を歌うモリッシーは、

歌手を超えてアジテーターのようでした!

 

取り急ぎ

演奏曲は以下の通り。星印が新曲です!


You Have Killed Me 

 Wish You Lonely

★Spent The Day In Bed

Speedway

Istanbul

Ganglord

★Jacky's Only Happy When She's Up On The Stage 

Back On The Chain Gang (The Pretenders cover)

World Peace Is None Of Your Business

The Bullfighter Dies

★When You Open Your Legs

Jack The Ripper 

★Home Is A Question Mark 


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