今年の夏も終わりに近づき・・・と言ってもまだまだ暑い日が続きますが
とうとう
『Morrissey 25: Live』の映画館
上映が始まりました!
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…と言ってもアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、
フランス、ベルギー、ドイツ、オーストリア、チェコ、オランダ、ポーランド、
アルゼンチン、メキシコなどで・・・あとラトビア・・・
ラトビアに負ける気しね~とか思うんですけど(ラトビアさん、すみません。。。)
今日(アメリカの29日)はアメリカ各地でもかなり上映がありTwitterで
その感激コメントが流れてきた。うらやましいのなんの…
なんで日本でやらないのか!?
大変な憤りを感じますが、まあいろいろな事情はあるのでしょう。
指をくわえてうらやましがっているだけではさらにくやしい。
そこで、モリッシーファンで熱心なブロガーさんであり、さまざまな
著名人スミス・モリッシーファンインタビュアーでもあり、Twitterにおける
モリッシーのファンクラブ「#Mozarmy」発起人でもる
Julie Hamill女史が、この映画の監督James Russell氏に
インタビューしました。
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こちらのインタビューを、女史の許可を得てこのブログに日本語訳掲載
させていただくことになりましたのでのせます~。
まっすます、『Morrissey 25: Live』が楽しみになりすぎて
ヤキモキ度鬼増しかもしれませんが。。。笑
ジェイムス·ラッセル インタビュー
(2013年8月26日)
JH=Julie Hamill
JR=James Russell
JH:どのようないきさつでモリッシーの映画を監督することになったのですか?
JR:ここ数年でかなり彼を撮ってきた。彼のローマ公演と、その後ロンドンのパラディウム公演でも。
すごくたくさん準備してきたけどそれらのフィルムは、陽の目を見る感じじゃなかったんだ。
昨年の終わりに、彼がアメリカにいる間にもう1回何か撮りたいと思った。
そうしたらステイプルズセンター(Staples Center (Los Angeles) 2013年3月1日)
のギグの直前の月曜日の真夜中に電話があって、ライブを撮ってくれと依頼があった。
翌日火曜日の朝には飛行機に飛び乗ったよ。
そしてその週末、ステイプルズセンターのギグを撮ったんだ。
JH:撮影にあたり、モリッシーはどのようなディレクションをするのですか?
JR:この映画は、すべての彼のクリエイティブなんだよ。モリッシーは、何かほしいか正確にわかっていた。
ファンとの親密なギグをカメラにおさめたいんだ。すべてがあらかじめ決められていた。
モリッシーは、ステイプルズセンターでの楽屋風景を撮らせたかったから、我々はバックステージに
立ち入ることを許可された。この映画は彼のファンへの感謝の気持ちなんだ。
モリッシーなら世界のどこででも大きなギグができたのに、ハリウッドハイスクールでのギグを
映画の撮影場所に選んだ。そしてそのチケットは瞬く間に売り切れた。
JH:カメラは何台使用しましたか?
JR:9台のフィルムカメラで撮った。
映画を観る人がまるでモリッシーと一緒にステージの上にいるみたいな感じに
なるようなポジションで撮るようにしたんだ。あんなに近寄って撮れて本当に良かったよ。
いろいろな場所から撮ることができた、高校は他の大きな会場と違うからね。
だから置きたい場所にカメラをおくことができた。
モリッシーはファンができる限り彼に近寄れるようにしたかったんだ。
ファンとの間に境があるのはいやだった。
だから大きなクレーンカメラは置いてない。ファンとの相互作用が肝だったからね。
JH:いくつか、ステイプルズセンターで撮った映像もありますよね?
JR:そう、モリッシーはステイプルズセンターのバックステージの雰囲気も見せたがったんだ。
それでステイプルズセンターの10分の1の大きさのハリウッドハイスクールと対比させたかった。
両者を並列させること - それはこの映画が語る物語の一部に過ぎないんだけど。
ハリウッドハイスクールはジュディ·ガーランドとかミッキー·ロークみたいなスターが
通っていたし独自の魅力がある。クラシカルな道具立てで、モリッシー撮影するのに最適な場所だった。
アーカイブ映像やドキュメンタリー映像も入れるべきだ、と言う人々はポイントがずれてると思う。
モリッシーなんだ、ライブなんだ、本当に単純にそれだけでいいんだ。
JH:この映画を観る人たちに言いたいことは?
JR:もし、モリッシーファンならたぶん好き。でももし違うなら、好きじゃない。
これはファンのための映画なんだ。人々がこの映画を論じる時、彼らはこの映画の背後にある意図を
理解していない。
この映画こそモリッシーが欲しかったものだと、願っているよ。
赤裸々で、すごく美しくて、大作ではない。彼のパフォーマンスの単純な投影、そのもの。
JH:今回の映画クルーで一緒に働くのが楽しかったのは誰?
JR:モリッシーのセキュリティ頭、リアムは本当に紳士。本当に一緒に働きやすかった。
彼は誰が通り過ぎていくかなど、すぐ教えてくれた。ヘザー・グラハムとか、ホアキン·フェニックスとか
いたんだけど、リアムは適切に彼らの居場所を合図をしてくれたりした。
特定のアーティストは気難しいとか評判を聞くことあるだろうけど、その点いつも恵まれてるよ。
この映画は最も楽しくて撮りやすかった映画のひとつとなったよ、モリッシーのクルーは
素晴らしかったからね。
JH:モリッシーは最終的な映画の仕上がりに満足していた?
JR:それはモリッシーに聞いてみなきゃね!もう全部終わってるから、もし彼がこの映画を
いやっだたとしたらすでにもうなんか言われてるとは思うんだけどね。
JH:この映画のどこを一番誇りに思っている?
JR:全部を愛しているけれど、一番誇りに感じるのは「ミート・イズ・マーダー」だね。
メッセージもビジュアルも、そもそも強烈な歌だけど、映画の一部として本当に特別で
誇りに思っている。もしハリウッドハイスクールのギグに行けなかったとしても、この
「ミート・イズ・マーダー」を観れば、そこにいたような気持ちが味わえるよ。
JH:あなたにとって、モリッシーに会った、ということはどんな感じだった?
JR:モリッシーに最初に会ったのはステイプルズセンターの舞台裏だった。
でも彼が何かやってることをやっててもらいたかったし、邪魔するのは良くないと思った。
彼が何を必要なのかわかってたし。
一緒に座ってお茶でも飲もうなんて言えたらよかったけど、現場はバタバタだった。
5分おきにモリッシーの友達やファンが会いに来てたし。
敬意をもって距離をとってたんだ、バックステージへのアクセス権をせっかくもらえた
その特権を乱用したくなかった。だからほとんどカメラの後ろにいたよ。
トニー・ヴィスコンティやパティ・スミスとなんて競争できなかったよ(笑)。
JH:オープニング映像用に音声を使いましたか?
JR:いや、ビジュアル的な取り込みしかしていない。ちょっといい映画のオープニングになったよ。
これは本当にファンについて撮った。どんなに彼らが近いか、有名無名関係なく。
ファンはとっても情熱的だけどでしゃばらないんだ。そしてその情熱は息が長くて、
モリッシーの長いキャリアの中、もっとも美しい方法で、いまだに熱狂的。
ファンたちは気が狂ったみたくならないし、モリッシーの近くに寄ることに
畏怖の念を持っているんだ。
JH:その通り。モリッシーを見ることって真に特別な存在の中に入ること、だからそこに飛びこんだり
損なうようなことをすることは違う、ビートルズやジャスティン・ビーバーのファンみたいなのは合わないんですよね。
JR:うん。でもファンはまだステージにジャンプして、彼をつかむよね。
JH:はい。でもみんなはモリッシーを抱きしめるだけ、彼のズボンを引き裂いたりしないです。
JR:でもやりそうだと思うけど(笑)。
JH:そうしたらその映画を観たいですね!
JR:僕も!