林田のおせんべいブログ

日本で一番美味しいお煎餅を作るため、全国のお煎餅を食べたり、お煎餅屋の日常を絵日記でご紹介しています

焦げの妙味

2011年05月20日 | その他のせんべい
こんにちは。
昨日は消火液をぶちまけて大変なことになりました。
今日は突然フェイスブックページに動画をアップしたくなり
どうやったら出来るのか調べていました。
お煎餅のレポートを動画で中継していきたいと思ったのです。



さて、今日はマルキン米菓の「とろ火焼」です。
シンプルなオレンジのパッケージに
あめ色の素朴なお煎餅が入っています。
原材料はうるち米と醤油に砂糖とシンプルな作りになっています。
袋をあけるとかすかに甘い匂いがして
食べるとしょうゆの味と砂糖の味が半分半分という感じです。
アメ色に焼けた生地は弱い火で黒くならないように
生地の奥まで均一に焦がしているので
たべれば当然焦げた味がします。
焦げ味、というのは主張が激しく好みがあるので
好きな人には良いですが、嫌いな人にはつらいものがありますね。
堅さは堅くもなく柔らかくもなく、どなたでも楽しめる堅さです。

ところでこのお煎餅はがっつり食べたい人には向かないと思います。
焦げ味の主張が強く、醤油と砂糖は繊細に仕上げているので
バリバリ食べると焦げ味が全ての味を打ち消してしまい
味を感じることができなくなってしまいます。
焦げ味を味わうようにじっくり心を落ち着けて味わうと
焦げの酸味と砂糖醤油が口の中で変化していく妙を感じられると思います。