■Annoyance
体にからみつく 憎らしい熱気
湿った風が かすかに木々を震わせる
我慢くらべみたいな ケチな雨が
アスファルトの色を変える
雨に浮かび上がる 都会の町並みが
いっせいに温度を上げていく
私の素肌を無遠慮に刺激して
七月の最後の雨は いつまでも動かない
苛立ちとためらいが交差して
肝心なことだけ 見失う予感
ここを過ぎれば ここを制覇すれば
この雨はたぶん 朽ち果てていく
体にからみつく 憎らしい熱気
湿った風が かすかに木々を震わせる
我慢くらべみたいな ケチな雨が
アスファルトの色を変える
雨に浮かび上がる 都会の町並みが
いっせいに温度を上げていく
私の素肌を無遠慮に刺激して
七月の最後の雨は いつまでも動かない
苛立ちとためらいが交差して
肝心なことだけ 見失う予感
ここを過ぎれば ここを制覇すれば
この雨はたぶん 朽ち果てていく