■タビダチ
小さな命が震えて 私をじっと見ていた
耳をくすぐる匂いと 混じり合わない黒い瞳
どこでつながっているのか 確かめるように
じっと目をこらして 戸惑っていた
曇りガラスの外は 明けたばかりの一日
春まだ早い頼りなさで 揺れるだけの光
静まりかえった明るい部屋に 小さな泣き声
錯覚しそうなほど 柔らかい響き
長い歴史がはじまり 雨が降り 風が吹く
いつも届くところで 声が流れて歌う
意味のあることも ないことも
すべてが心に残って 消えはしない
飛び立つ日がこんなに早く
優しい空気とともにやってきた
どんなことばで送ろうか どんな笑顔を見せようか
あの日の淡い光を思い出す
小さな命が震えて 私をじっと見ていた
耳をくすぐる匂いと 混じり合わない黒い瞳
どこでつながっているのか 確かめるように
じっと目をこらして 戸惑っていた
曇りガラスの外は 明けたばかりの一日
春まだ早い頼りなさで 揺れるだけの光
静まりかえった明るい部屋に 小さな泣き声
錯覚しそうなほど 柔らかい響き
長い歴史がはじまり 雨が降り 風が吹く
いつも届くところで 声が流れて歌う
意味のあることも ないことも
すべてが心に残って 消えはしない
飛び立つ日がこんなに早く
優しい空気とともにやってきた
どんなことばで送ろうか どんな笑顔を見せようか
あの日の淡い光を思い出す