2021.06.13
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
音楽雑誌の限らず、古い雑誌を読むのが好きな草野くん。
最近も、1986年のころの『Popeye』を読んでいたとか。
当時、この号はストリートスナップ特集で、大学の友人が出ているということで購入したらしい。
読んで捨てたのに、古本屋で見つけて「懐かしくなって、定価より高い値段で買ってしまった」と。
草野「なんで捨てたんだよって感じですけど」
(でも、ちょっとわかる・・・)
で、その雑誌で「35年前の街角のオシャレさんたち」を見ていたら、「まったく古さを感じさせなかった」。
今のファッションにちょっと近くて、ビッグシルエット、ダボっとした感じ、テーパード気味のラインで、「トレンドっていうのは回ってんだな、というのを実感しますね」と。
35年なんで、「2回りくらいしてるかな」。
当時は、安くて流行も取り入れているようなファストファッションはなかったから、「ブランドの高い服だったんだろうな。それは今と違いますね」と。
そして今回は、【ロックサウンドなアイドル曲で漫遊記(パート1)】。
リクエストが多かったので、2週にわたって・・・だそうです。
草野「軽い気持ちで企画しましたが、ホントにたくさんのロックなアイドル曲を紹介できそうです」
配信とかサブスクでは聴けない「あの事務所関係の曲」もかけてくれるそうですよ。
オンエア曲
01 猫ちぐら(スピッツ)
02 ド・キ・ド・キ☆モーニング(BABYMETAL)
03 水生(CYNHN)
04 Rollin'(SixTONES)
05 ROCK 'N ROLL LOVE LETTER(Bay City Rollers)
06 SEBADAVA MAINEBION(りんご娘)
07 YOU惑-MAY惑(The Good-Bye)
08 コンサートの夜(森高千里)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツで「猫ちぐら」(2020年、43th配信限定シングル)。
草野「配信してからもう1年。早かったような、長かったような・・・」
(そうか、もう一年なんだ。自分の一年を顧みて、少し悲しくなったりするな)
最初の曲は、「2010年結成のメタルダンスユニット」、BABYMETALの「ド・キ・ド・キ☆モーニング」(2011年、実質的デビューシングル/2014年、1stアルバム『BABYMETAL』に収録)。
「今回の特集のオープニングにふさわしい楽曲」と。
「マサムネさんがアイドルをプロデュースするとしたら、自分の好みをガチガチに推しますか? それとも世間受けするように自分の好みは控えますか?」という質問には、
草野「オレ、プロデュースには向いてない。むしろプロデュースされたいほう。アイドルのバックバンドでギターを弾く・・・とかは考えますけどね」
最初、BABYMETALを知ったときは、「アイドルがなんちゃってな活動してんじゃないの?」と予想していた草野くんだが、「一度聴いたら、まんまとはまってしまって、『ドキモ』は一時ヘビロテで聴いてました」。
Mステで共演して、彼女たちに触れないようにテツヤくんのほうに斜めって座っていたことが話題になっていたが(本人も知ってたんだね)、「あれは単純にスカートを踏まないようにしていただけ」なんだそうで。
次の曲は、CYNHNの「水生」(2020年、7thシングル)。
CYNHNは「スウィーニー」と読んで、ロシア語で「青色」のこと。
草野くんも知らなかったグループ。でもリクエストが多数寄せられたとか。
「なかなかいいです。今風のサウンド。この曲はとくにロックだね」と。
作詞作曲の渡辺翔さんは、アイドル界では名の知れたコンポーザーだそうだ。
草野「こういう発見があると、ロック大陸やっててよかったなと思いますね」
CYNHN「水生」Music Video
(このサウンド、アイドル曲とは思えない・・・というとらえ方がすでに誤りなんだろうな)
そして次は、SixTONESの「Rollin'」(2021年、1stアルバム『1ST』)。
スピッツファンでジャニーズも好き!という方からも熱いメッセージ! リクエストたくさんたくさん!
(恥ずかしながら、「ストーンズ」とは知らなかった。ずっと頭の中で、「シックストーンズ」と言ってました。「ストーンズ」と言えば、あのイギリスのレジェンズバンド・・・という世代です)
草野くんによると、メンバーのジェシーくんがホークスのギータこと柳田選手に似ているというのは、ホークスファンのなかでも周知の事実ということです。
また、「森本慎太郎くんは『鉄腕ダッシュ』などを見ていて、いいキャラしてるなあと、彼にも注目しています」と。
曲のほうは「モダンなロックサウンドという感じで、かなりハード」。
「パートごとに誰が歌っているか聴き分けられたら、さらに楽しいんでしょうね」と言いつつ、若いころにシブがき隊を聴いていたころのことを語ったり。
メッセージコーナー。
先日の「ちょっぴりタイムマシン」でかかった川崎真理子さんの「失恋は疲れる」の後日談。
結婚してからずっと「あの曲、なんやったかな? バッティングセンターでカキンカキン♪とかいう歌詞やったんだけど」と言うパートナーさん。
この曲が流れて、「あー、この曲!」と大喜びだったそうだ。
(これはうれしいですよね。せめてシンガー名とかわかれば調べようがあるけど、それもわからないとね~)
25年来の疑問がとけて、スッキリされたそうです。
草野くんにもそういう経験あるそうだけど、「それがなんだったか、今すぐには思い出せない」と。(あ、ワタクシも、です)
草野「これからも『ちょっぴりタイムマシン』は、そんな誰かの記憶をこじあけるコーナーを目指したいと思います」
次は、Bay City Rollersの「ROCK 'N ROLL LOVE LETTER」(1976年、14thシングル/1976年、6thアルバム『Dedication』)。
つい最近、レスリー・マッコーレンの悲報を知って驚きましたね。
中学時代、彼らがまさしくアイドルだったというリスナーさんからの「ロックンロール・ラブレター」。
彼女は、短期間のメンバーだったイアン・ミッチェルさん(昨年逝去)、脱退したパット・マッグリンさんのバンドのファンでもあり、好きな曲はたくさんあってリクエストは迷うけれど、「カバーだけど、ロックでポップでアイドルの王道のようなこの曲は、文句なくアガります! 元気になります!」と。
もう一人のリスナーさんは、77年の米沢でのライブに行かれたそうだ。
こんな感じのバンド。(もう大人になっていた私ですが、彼らの人気度ははっきり記憶にあります)
Rockn' Roller - Bay City Rollers
古い洋楽のアイドル系ということで、Busterやレイフ・ギャレット、女性のノーランズ、アラベスクらへのリクエストも予想したけれど、「あまり来なかったですね」。
Buster - (Sunday )
(これはメチャメチャ懐かしい。「ロックサウンドな」のテーマで、ファンはちょっと気後れしたかも? 草野くんも「ま、ロックじゃないか」ってね)
次は、「青森のアイドル」、りんご娘の「SEBADAVA MAINEBION」(2019年、3rdアルバム『FOURs』)。
「この曲は津軽弁で歌っています。青森のためにがんばる彼女たちは、最高にロックです! YouTubeで公開されているMVも一緒に見ていただければ」とリクエスト。
SEBADAVA MAINEBION / RINGO SISTERS
曲名の「SEBADAVA MAINEBION(せばだば まいねびょん)」は津軽弁で「そんなんじゃだめでしょ」という意味だとか。
草野くんも、YouTubeで最後までほおかぶりとサングラスのパフォーマンスを貫いているのを見て、「めっちゃ攻めてるなと思いました。サウンドも文句なくロックです」と。
(結構、くせになりそうなサウンドです。今日の楽曲の中ではいちばん好きかも)
曲終わりで、東北弁と九州言葉の共通点をあげてコメントする草野くんでした。
「~ばってん」と「~ばって」、これは「しかし」という意味。
「どこさ」の「さ」とか、「~ば」の「ば」とか、助詞を使い方にも共通点があるらしいです。
最後は、The Good-Byeで「YOU惑-MAY惑」(1984年、4thシングル)。
リクエストされた方は、30年前、よっちゃん(野村義男さん)はもちろんだけれど、ツインボーカルの曽我泰久さんの歌が聴きたくてライブに参加されたとか。
ライブ終わりで余韻に浸っていたら、会場から出てくるメンバーのバスに遭遇。後ろの座席に後ろ向きに座って、ずっと手を振っていてくれたとか。「いい思い出です」と。
草野くんが高校のころ、80年にトシちゃん、81年にマッチがデビューして、「たのきん最後の切り札的なデビューでした」と。
ZO-3で少し歌ってくれて、「印象的なフレーズがありますね」と。
草野「曲調は、TOKIOに引き継がれているところがあるかな」
(懐かしいロックンロールの匂いも・・・)
特集の最後に。
男性アイドルや洋楽アイドルのリクエストがもっとくると思っていたら、「今どきの女性アイドルグループの曲を女性がリクエストする」というパターンが思いのほか多かったそうです。
TWICEやBLACKPINKのような韓国のグループに多くの女性ファンがいるのはわかっていたけれど、「日本の女性アイドルにも、実は女性ファンが多いんですかね」と。
草野「もう性別で考えないのかもね、好きなものは好き!という感じで。そう考えると、男性のジャニーズファンもたくさんいるんだろうね」
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(イントロは、何? 「ムーンライト」じゃないですよね?)
曲は、森高千里さんの「コンサートの夜」(1992年、15thシングル/6thアルバム『ROCK ALIVE』)。
「イントロはボストンの『宇宙の彼方へ』チックで幻想的なイカしたロックナンバーです」とリクエスト。
BOSTON More Than A Feeling 2008 LiVE @ Gilford
(当時、よく聴いてたなあ)
草野「そうなんですよ。ボストンっぽいというより、オマージュだと思います」
草野くんも前から、この曲をこのコーナーでかけようと思っていたんだとか。
この曲以外でも、「ロックンロール県庁所在地」とか、「ぶっ飛んでて好きですけども」と。
森高千里 LIVE ON!② ロックンロール 県庁所在地
作詞も基本的にご本人。
草野「『コンサートの夜』もそうですけど、情景がありありと浮かぶ詞はすごいなと思います」
そして来週は、【ロックサウンドなアイドル曲で漫遊記(パート2)】。
女性、男性、新しいの、古いの、「混ぜ混ぜ」で、たくさんのリクエストの中から選んでくれるそうです。
朝8時、牛乳とパンがきれていたので、仕事前に近くのスーパーへ。
7時開店はちょっとうれしい。
帰り道、学校へ急ぐ子どもがちらほら。
私の横を走り抜けた3年生くらいの女の子、急に立ち止まって、小さな声で「あー、忘れちゃった・・・」。
戻ろうか、どうしようかと迷っているようす。
「どうしたの? 忘れもの?」
と尋ねると、
「そう、学校の傘・・・」
昨日学校で借りた傘なのか、自分の置き傘なのか・・・。
「戻ると遅刻しちゃうね」
「うん、ぎりぎり。でも昨日お母さんが干してくれたの」
せっかく乾かしたから、持っていきたかったんだろうね。
「でも明日にする。今日、雨降る?」
責任重大・・・。大変なこと聞かれちゃった。
「うーん、天気予報では、ここらあたりは午後3時以降だね、降り始めは」
今日は2時には帰ると、安心したように言っていた。
そして、バイバイと手を振って別れた。
仕事をしながら、ときおり外を眺めては、降るな降るな、とつぶやいていた。
都心からは、局地的な雨の情報が流れてくるけれど、ここはずっと薄曇り。
あの子は今朝のことなんて忘れているだろうけど、ずっと祈ってたんだぞ。
明日は忘れずに「学校の傘」持って行こうね。