2023.07.08(土)
アウトレットを訪れた友人がちょこっと寄って、少しだけ話をしていった。
家でいろいろ抱えて、「少しだけ大変な時期」を過ごしているから、今日は短い自由時間だと。自分のものだけを選んで買って、「そそくさと帰らなくちゃ」と。
いくつになっても、自由気ままにはなかなかなれないね。
もうそろそろみんな終わってもいいのに。
そういう言葉をそれほど投げやりにではなく放って、安全運転で戻っていった。
大雨のニュースもあって、気になるエリアをチェックする。「怖いくらい降ったけれど大丈夫」だったと聞き、少し安心する。
大雨・・・って、昔とは全然イメージが異なるんだろうな。
ここは一日、それほど気温は上がらなかったけれど、なんとなく空気が湿っている。
こういう日は体も心も低いままで、動きませぬ。
『日曜の夜ぐらいは』
https://www.asahi.co.jp/drama_22_abctv/
「恋愛なんか 奇跡じゃない。友情こそが 奇跡だ」
ファンタジーじゃないか・・・と思いつつ、心の中に深く心地よく突き刺さって、どうか何も起こらずにお店がオープンしますように、とラスト前2、3回はそう願いつつ見ていた。
ダメダメな父親と悪魔みたいな母親が若干二名登場するけれど、最近のドラマにありがちが究極の悪い奴ではなく、まあまあ適当なレベルでおさまってくれたし、これも最近はありがちな微妙な恋愛感情も見え隠れさえしなかったし。
私が求めても得られなかった何かを夢想させてくれた、すてきな「日曜の夜」だったなあ。
金曜の夜ではなく、もちろん土曜の夜でもなく、「日曜の夜」。
賑やかに暮らす人も、ちょっと寂しいなと思いつつ生きる人も、「エイヤ!」と気分を持ち直すための何かが必要な夜なんだよなあ。
そんな夜にこんなカフェが開いていたら・・・。
登場人物たちの誰もが愛おしい。
皮肉屋で毒舌の富士子おばあちゃんさえ、愛おしい。
あんなにかわいいお母さんがいる?と思わせてくれる邦子さんも。
実は普通に暮らすためにたくさんの無理を自分に強いていたみねくんも、イケメンで爽やかであるがゆえの悩みも見せてくれた賢太も・・・。
そして巡り合った三人・・・。
人との触れ合いに傷ついたり、反対に傷つけたりして生きてきた三人だから、臆病で時速は驚くほどゆっくりだけど、じわじわと繋がっていく。
これからどんな時間が過ぎていくんだろう。山あり谷ありでも、永遠に続くことではなくても、出会えて過ごせた時間だけで、それはもう奇跡なんだぜ。
最終回で、サチが自転車をこぎながら想像するシーンがよかった。一緒にクスッと笑ってしまった。
店に来るかなと私さえ期待したケンタの母親は、サチの想像の中では娘のタクシーの客になって、「すごいじゃない!」と娘にエールを送っていた。
甘さだけではなく、ちゃんと現実も見せてくれて、このエピソードはきっと忘れないだろう。
「日曜の夜」に、私もエイヤッ!と自分を奮い立たせて、めげずに暮らしていこう。そんな戯言が口をついて出そうな、そんなドラマも今はうれしい。
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私も、実は爽やかすぎてしまって、賢太さんの動向を最初はちょっと疑ってみたりしていました。
「大人のファンタジー♪」、ホント、こんなファンタジーに飢えている現状です。
そして、鬼奴さん、じつにチャーミングでした。いい表情でしたよね~。
暑い暑い・・・。
どうか健やかに、まったりとお過ごしください。
いつもありがとうございます!