隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

眠りの前の「i-O(修理のうた)」

2023年07月10日 11時35分40秒 | スピッツ

2023.07.09(日)



 一昨日、冬には不思議な冷気が降りてくる尾根脇の道を歩いていたとき、今年初めての蝉の鳴き声に出会う。
 「あっ」と声が漏れる。
 体にまとわりつく湿気と熱気、そして額から落ちてくる汗。
 心地よさと言えば、ときどき吹いてくる風が湿り気はあっても少々冷たくて、心にも体にも少し優しい。

 狭いはずの日本で、こんなところもあれば記録的な大雨で大変なことになっているところも。


 数か月前に神田の古本屋で見つけて、なぜかすっかり忘れて仕事の資料の中に紛れていた『父さんが言いたかったこと』(ロナルド・アンソニー)。読み終わる。
 そういえば、このタイトルに惹かれたんだっけ。原題は『The Forever Year』。
 帯のメッセージがあまりにも「親切に?」内容をあからさまにしていて、それ以上の「何か」を期待した分、戸惑いやら失望やらが読了直後に膨らんでしまったか。
 それよりも、なんともオシャレで気の利いた言葉のやりとりが物語全体を占領していて、これはどこかで使えないか? いやいやそれは無理だろう・・・という自分の中での軽い葛藤が物語の進行を邪魔したりして。

 本書は2004年発行で、新潮社のwebページの著者プロフィール(ココ)は本書の奥付のまま。
 ということは、次作と記されている『Crossing the Bridge』は翻訳されていないのかな。



 眠りに入る前の30分、横になって目をつむって聴く『ひみつスタジオ』の曲たち。
 5曲目くらいで眠りに落ちてしまうようで、「i-O(修理のうた)」から「さびしくなかった」あたりまでが毎晩の子守歌。
 「i-O(修理のうた)」の優しい言葉と声が薄暗闇に心地よい。
 「簡単な工具でゆがみを正して 少しまだ完璧じゃないけれど♪」の何気ない単語たちが、なんでこんなに胸をザワザワさせるのか。
 そして最後の「得意げに鼻歌うたっている 頼もしい君♪」、私も誰かに「頼もしいね」と言われますように。


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