隠れ家-かけらの世界-

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選曲の妙味~ドイツ語のロックナンバーで漫遊!

2021年10月12日 19時42分16秒 | スピッツ

2021.10.10
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO




 草野くんが曲を作ったりギターを弾いたりしているときに座っている作業用の椅子。もう16、7年使っているらしい。
 そんなに高価なものではないその椅子、かなりへたってきたので、買い替えようかなと物色。
 草野くん自身は肘掛が邪魔(ああ、ギターを弾いたりするんなら邪魔かも)。ところが肘掛無しだと、業務用とか学習用とか、あるいはパイプ椅子っぽいものになってしまう。
 座り心地で選ぼうとすると、どうしても肘掛け椅子になってしまう・・・。これって、ギタリストの椅子選びあるあるだそうです。
 ところが最近、ゲーマーズチェアなるものが現れたそうで、これは肘掛けが跳ね上げ式になっているそうで、「今度、秋葉原あたりに見に行こうと思っています」。
(いいのが見つかるといいです。椅子は大事・・・。私事ですが、パソコンに向かう時間が長い相方は数年前にちょっといい椅子を苦労の末見つけてご満悦だったっけ。私は、「椅子なんかにこだわらないよ派」)


 今日は、【ドイツ語のロックナンバーで漫遊記】。
 番組でよく取り上げるスコーピオンズをはじめ、ドイツのミュージシャンは英語で歌っている人が多い。
 (スコーピオンズはココココココでかけているけれど、マイケル・シェンカー含めて、番組で名前が出てくるバンドとしては五本の指に入る?)
 そこで、今回は、ドイツ語で歌っているナンバーをセレクト。


 オンエア曲
 01 遠吠えシャッフル(スピッツ)
 02 AUSLÄNDER(RAMMSTEIN)
 03 Boogie Woogie-Mädchen(Udo Lindenberg & Das Panik-Orchester)
 04 Unbeschreiblich Weiblich(Nina Hagen Band)
 05 99 Luftballons(Nena)
 06 Wir beide(Juli)
 07 Songs für Liam(Kraftklub)
 08 創の手(ジン)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「遠吠えシャッフル」(2013年、14thアルバム『小さな生き物』)。
 オルガンは、ソウル・フラワー・ユニオン奥野真哉さん。
 スピッツというバンド名は、犬のスピッツからきているが、これはドイツが原種のイヌ。ドイツ語で「尖っている」という意味で、発音は「シュピッツ」。
 そこで、漫遊前の一曲は、「イヌっぽい曲」ということで・・・。
 (ちょっと無理やり感・・・。久しぶりに聴いたけど、サウンドもかっこいいし、歌詞は「尖っていて」爽快)

 最初の曲は、「ドイツのカリスマバンド」、RAMMSTEIN(ラムシュタイン)の「AUSLÄNDER 異邦人」(2019年、28thシングル/2019年、7thアルバム『No Tittle』)。
 このアルバム、ヨーロッパだけでなくアメリカをはじめ世界中で大ヒット。
 草野くんはこのバンドの曲を聴いてから、「意味はわかんないけど、ドイツ語ってイケてるんじゃない」と思ったとか。
 ドイツ出身で英語で歌っていて世界的に人気のあるバンドはたくさんある、と言って、Scorpions、Can(カン)、NEU!(ノイ)、Kraftwerk(クラフトワーク)、Helloween、ロック以外ではアラベスクの名前をあげる。
 RAMMSTEIN以外に、ドイツ語で歌っているロックってどんなのがあるのかな?という興味から、この企画が生まれたようだ。
 Rammstein - Feuer Frei! (Official Video)

 
 前に「フランス語ロック」を特集したとき(ココ)は、「フランス語はオシャレな感じ」と言ったけど、ドイツ語は「きっちりした強い感じかな」と、車の名前や製薬会社名などから、「工業国、化学先進国」のようなイメージがある、と。


 次は、「ドイツロック界の草分け」、Udo Lindenberg & Das Panik-Orchesterの「Boogie Woogie-Mädchen ブギウギ娘」(1973年、3rdアルバム『Alles Klar auf der Andrea Doria』)。
 「ちょっと優しい感じのドイツ語? ちょっといい加減な感じ?」と。
 ドイツのほとんどのミュージシャンが英語で歌っていた70年代に、Udo Lindenberg(ウド・リンデンベルグ)さんはドイツ語で歌っていて、「ドイツのロック史上、芸能史上、かなり重要で、今も現役で渋い歌声を披露している」。
 今もアリーナクラスの会場でかなり盛り上がっている映像があるそうで、「ドイツの矢沢永吉みたいな人?」と。
 こちらは、1990年の映像。
Udo Lindenberg - Medley 1990
 (しゃがれ気味の声がすてきです)

 次は、Nina Hagen Bandの「Unbeschreiblich Weiblich」(1978年、デビューアルバム『Nina Hagen Band』)。
 ドイツ語のシンガーというと、「世代的には、まずこの人が浮かんできます、ニナ・ハーゲンさん」。
 東ドイツ出身で、亡命先のロンドンでパンクの洗礼を受ける。
 草野「彼女なりのパンクロックを実践。型にはまったパンクではなく、もうちょっとポップかな。でもドイツ語のロックは英語のロックとは印象が異なります」。
 草野くんがロック大陸に上陸し始めたころ雑誌などによく取り上げられていて、「日本でも話題になっていたんだと思います」。
 草野「ビジュアルのインパクトがすごい!、メイクが毒々しい。衣装が派手。パンクとヒッピーとグラムをミックスした感じかなあ。その後のビョークやレディガガさんにも受け継がれているのかもしれない」
 そして、ご本人は、「いい意味で、ロックな意味で、今なおケバイままです」。
 Carmen - Nina Hagen (Live Berlin 1982)

 次は、Nena(ネーナ)の「99 Luftballons ロックバルーンは99」(1983年、2ndシングル)。
 NenaはMTVでもよく流れていたし、この曲は日本でも大ヒットしたので、「知っている方も多いのでは?」。
 なんとドイツでは、20週1位だったとか!
 ドイツ語の曲は世界中でヒットというのはなかなかないことなので、これは快挙!
 のちに英語バージョンもリリースされているそうで、「冷戦時代の西ドイツに暮らす人特有の感覚から生まれた反戦歌」で、歌詞もいろいろな意味にとらえられるということで話題になっていた。
 (この声と、寓話的な歌詞。反戦歌なんだ~と当時驚いた記憶だけは鮮やか)


 メッセージコーナー。
 コンビニで新人の指導に当たっている方から。
 「心配り」の話題から、「そもそもココロってどこにあるの?」と質問を受けたと言う。
 「草野さんはどう思う?」
 「わー、難しい。哲学だね、これ」と反応した草野くん。
 草野「脳・・・とかいうけど、実はからだ全体だったりするのかな。クラウドみたいに、どっかに預けていたりするココロもあるのかな。SFとかファンタジーの世界になってくるけど。(人と人の間にあるということで)他人と共有するココロもあるのかな」
 ぼんやり考えることがあり、難しいけれど興味深い課題だ、と。
 ユングを読み始めて入門書でもつまずいてしまった過去を告白。あんまり考えすぎると眠くなるかも・・・と。
 (ニーチェ、フロイト、ユング・・・ああ。)

 ギター好きには気になること・・・、「ライブ中、草野さんはなんでそんなに頻繁にギターをかえるの? ちなみにフラカンの竹安さんは一度もかえない」と。
 これには「真面目に答えます」と。
 彼自身も、本当はライブの最初から最後までギター一本ですませたい、「そのほうがカッコいい」。
 でも、ボーカリストゆえに、曲によってキーをかえるためにカポをつけているのでチューニングが狂いやすくなる。ステージ上でチューニングをすると、時間がかかって、「シーンとする時間が長くなる」。
 それは演出上よくないかな、ということで、袖にいるローディーにチューニングをまかせて、ギターをかえながら演奏している。
 草野「小さなライブハウスなら、ざわざわしている中でチューニングをしても間が持つのかなとも思うけど。MCしているとチューニングできないし、竹安くんはボーカルがMCしている間にチューニングできるかもしれないけど」
 今まで、プロデューサーに「バンドで大事なのはチューニング」と耳が痛くなるほど聞かされてきたので、スピッツ全体でチューニングにはこだわってやっている、そうだ。
 (そういえば、レコーディングエンジニアの高山徹さんが、スピッツは4人とも、非常に耳がいい、と発言していたっけ。耳がいいということは、それにこだわることができるということだ。「バンド全体でこだわっている」というところがいいな)


 ヨーロッパの国々は「ちょこちょこ訪れている」草野くん、「でもまだドイツには行ったことがない」。いつか行くことがあったら、ベルリンっ子のソウルフードと言われている「カリーヴルスト」をぜひ食べてみたい!と。
 「関西人にとってのたこ焼き」的存在で、ソーセージにカレー粉がかかったファストフード。「日本でも食べれるところがあるらしいけど、ぜひベルリンで食べてみたいですね」。


 ここからはわりと新しめのバンドの曲を・・・ということで、次の曲は、Juli(ユーリ)の「Wir beide」(2006年、2ndアルバム『Ein neuer Tag』)。
 Juliは英語でJuly(7月)のこと。
 ドイツでは人気のある中堅のバンド、「メロディーがきれいで、アレンジもポップな曲が多くて、日本でもきっかけひとつで人気が出そう」。
 「Nenaのポップさにオルタナ感も加わって、すてきです」。で、どの曲をかけようか、とても迷ったそうだ。
 (気持ちのいい流れがあって、いい曲。こんなMVもあります)
 Juli - Fahrrad (Official Video)

 最後は、Kraftklub(クラフトクラブ)の「Songs für Liam リアムに捧げる歌」(2012年、デビューアルバム『Mit K』)。
 このバンドは、初期のArctic Monkeysのようなロックンロールリバイバルの影響も感じつつ、「ドイツ語のラップっぽい歌唱がすごいカッコいいです」。
 草野「ラップって、その言語ごとのリズムが表に出てくるから、意味がわからなくても結構楽しめたりする。今は世界中さまざまな言語でのラップがあるから、(それぞれに)楽しい」
 (ホントだ。ドイツ語の重い感じがそのままに、いい気持で持ち上げてくれる感じ)


 そして特集の最後に。

 今回はドイツ語縛りだったけれど、最近気になっているのは、ウェールズ語のバンド。同じUKバンドでも英語とは違って「不思議な感じ」。
 いつか特集してみたいけれど、データが少なくて、「ウェールズ語かと思ってかけたら、『それ、スコットランドのゲール語だよ』とツッコまれないように、もう少し調べてから・・・」だそうです。
 (バラエティーの飛んだ選曲で、すごくおもしろかったですよね!)



 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (「夕日が笑う、君も笑う」の草野パート?)
 曲は、ジンの「創の手」(2006年、デビューアルバム『言錆の樹』)。
 『ロッキンジャパン』の山崎編集長推しのバンドで、すぐにCDを買って聴いたら、「すごいパワフルで、さっそくスピッツ仕切りのイベントにオファーして出てもらいました」。
 (2007年8月15日の「ロックロックこんにちは in 仙台」でした。私、16日には参加したんですけどね、一日違い、ココ
 草野「すごいエモい感じで、特にボーカルのひぃたんの歌唱がすごい新しい感じで」
 この曲はリリースから16年たっているけれど、「全然古い感じがしないです」。
 ひぃたんこと湯野川広美さんがつぶやいています。
 https://twitter.com/jinn_hiitan/status/1447499642451611649
 https://twitter.com/jinn_hiitan/status/1447500216827990017


 そして来週は、「お待たせしました、『カラオケで歌いたいロックナンバーのリクエストで漫遊記』」。
 メッセージも一緒に紹介してくれるそうです。


 そして、「草野さん、図鑑に載ってない魚が釣れたっす! これ何?」


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