★「Drive My Car」
実はけっこう好きなんだ、ビートルズ。
伝説やエピソードがいろいろまことしやかに語られていて、どれがホントなのか、みんな言うことがちがうっていうのもおもしろいし、すごいなと思う。
中期から末期にかけての定番大作も悪くないけど、初期のかわいいポップな小品のきれいなハーモニーや、ジョンとポールの若い声はなかなかだ。
初期の勢いはないけど、崩壊の兆しがまだ見られない?『ラバーソウル』や『レボルバー』あたりはアルバムとして耳に心地よい。「Drive My Car」なんて、歌詞もアレンジも二人のボーカルもかっこいいよなあ。これ、ときどき聴きたくなる。
★美しいメドレー
いちばんせつなくなるのは、やっぱり最後のアルバム『アビーロード』の美しいメドレー。
「ゴールデン・スランバー」(Golden Slumbers)~「キャリー・ザット・ウェイト」(Carry That Weight)~「ジ・エンド」(The End)
このあと4人のバンドは終焉に向けて坂道を転げ落ちていくことを知っているからこそなのか、それとも珠玉の美しいメロディーの力なのか、胸にしみてくる。
歌詞もいろいろ解釈できるし、「キャリー・ザット・ウェイト」でメンバーがユニゾンで歌っているところが、なんだかせつない。「重い荷物」は誰かが背負わなければならなかったのか、とか。
ポールが1989年から行った「ゲットバックツアー」ではラストがこのメドレーなんだよなあ。このツアーのライブアルバム「tripping the live fantastic」では、イントロを聴いたファンたちの何とも言えない歓声(絶叫や歓喜の声ではなく、「ああ、これが聴けるんだ~」というような)が印象的。
ツアーで声をちょっとつぶしているせいだけだけではないだろうが、『アビーロード』でのきれいな淡泊な歌唱と違って、ファンの喜ばせ方を知っている大人のボーカリストがちょっとあざとく歌っている感じも、ちょっとね、するけど。
でもある意味、この人が演奏してくれないと、オリジナルなビートルズはもう聴けないわけだし(11月リリースのライブアルバムでは22曲もビートルズを歌っているらしい。「I'm Down」や「Day Tripper」も?)
こんなこと言ってるけど、ポールの曲はウィングスのもソロのも含めて結構好きだけどね。若い頃はかわいい顔してたけど、実は計算高いとか、いろいろ「闇」?な部分も伝わってくるけど。ま、こんなに長くショービジネスで生き残ってこられたわけだし。
話はそれたけど、原曲の『アビーロード』のメドレーと、20年後のポールのライブ盤のメドレーを聞き比べてみるのもおもしろい。
美しさに深みが加わって、ライブバージョンに感動する人もいるかもしれない。
★20年後の…
ちなみに、このライブアルバムでも何曲かビートルズナンバーを披露している。
「Got to Get You into My Life」
「Birthday」
「Long and Winding Road」
「Fool on the Hill」
「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」
「Can't Buy Me Love」
「Things We Said Today」
「Eleanor Rigby」
「Back in the U.S.S.R.」
「I Saw Her Standing There」
「Let It Be」
「Hey Jude」
「Yesterday」
「Get Back」
そしてラストのメドレー。
「Got to Get You into My Life」はワクワクするし、「Back in the U.S.S.R.」「Get Back」は文句なくかっこいい。
「I Saw Her Standing There」はさすがに老練(笑)だけど、やっぱりチャーミング。
アルバムではあまり好きではなかったけれど、このライブアルバムで再認識したのが「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」。これ、絶対に聴き応えあり!だ。
ずいぶん聴いてないから、久しぶりに…聴いてみようかな。
【追記】
ジョンは、このポールの制作したメドレーを、「演出過多だ」と認めなかったという話をきいたことがある。
真意はわからないけど、ああ、ジョンなら言うかな、とも思う。
こういう伝説が多すぎて、だからおもしろいんだ。
実はけっこう好きなんだ、ビートルズ。
伝説やエピソードがいろいろまことしやかに語られていて、どれがホントなのか、みんな言うことがちがうっていうのもおもしろいし、すごいなと思う。
中期から末期にかけての定番大作も悪くないけど、初期のかわいいポップな小品のきれいなハーモニーや、ジョンとポールの若い声はなかなかだ。
初期の勢いはないけど、崩壊の兆しがまだ見られない?『ラバーソウル』や『レボルバー』あたりはアルバムとして耳に心地よい。「Drive My Car」なんて、歌詞もアレンジも二人のボーカルもかっこいいよなあ。これ、ときどき聴きたくなる。
★美しいメドレー
いちばんせつなくなるのは、やっぱり最後のアルバム『アビーロード』の美しいメドレー。
「ゴールデン・スランバー」(Golden Slumbers)~「キャリー・ザット・ウェイト」(Carry That Weight)~「ジ・エンド」(The End)
このあと4人のバンドは終焉に向けて坂道を転げ落ちていくことを知っているからこそなのか、それとも珠玉の美しいメロディーの力なのか、胸にしみてくる。
歌詞もいろいろ解釈できるし、「キャリー・ザット・ウェイト」でメンバーがユニゾンで歌っているところが、なんだかせつない。「重い荷物」は誰かが背負わなければならなかったのか、とか。
ポールが1989年から行った「ゲットバックツアー」ではラストがこのメドレーなんだよなあ。このツアーのライブアルバム「tripping the live fantastic」では、イントロを聴いたファンたちの何とも言えない歓声(絶叫や歓喜の声ではなく、「ああ、これが聴けるんだ~」というような)が印象的。
ツアーで声をちょっとつぶしているせいだけだけではないだろうが、『アビーロード』でのきれいな淡泊な歌唱と違って、ファンの喜ばせ方を知っている大人のボーカリストがちょっとあざとく歌っている感じも、ちょっとね、するけど。
でもある意味、この人が演奏してくれないと、オリジナルなビートルズはもう聴けないわけだし(11月リリースのライブアルバムでは22曲もビートルズを歌っているらしい。「I'm Down」や「Day Tripper」も?)
こんなこと言ってるけど、ポールの曲はウィングスのもソロのも含めて結構好きだけどね。若い頃はかわいい顔してたけど、実は計算高いとか、いろいろ「闇」?な部分も伝わってくるけど。ま、こんなに長くショービジネスで生き残ってこられたわけだし。
話はそれたけど、原曲の『アビーロード』のメドレーと、20年後のポールのライブ盤のメドレーを聞き比べてみるのもおもしろい。
美しさに深みが加わって、ライブバージョンに感動する人もいるかもしれない。
★20年後の…
ちなみに、このライブアルバムでも何曲かビートルズナンバーを披露している。
「Got to Get You into My Life」
「Birthday」
「Long and Winding Road」
「Fool on the Hill」
「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」
「Can't Buy Me Love」
「Things We Said Today」
「Eleanor Rigby」
「Back in the U.S.S.R.」
「I Saw Her Standing There」
「Let It Be」
「Hey Jude」
「Yesterday」
「Get Back」
そしてラストのメドレー。
「Got to Get You into My Life」はワクワクするし、「Back in the U.S.S.R.」「Get Back」は文句なくかっこいい。
「I Saw Her Standing There」はさすがに老練(笑)だけど、やっぱりチャーミング。
アルバムではあまり好きではなかったけれど、このライブアルバムで再認識したのが「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」。これ、絶対に聴き応えあり!だ。
ずいぶん聴いてないから、久しぶりに…聴いてみようかな。
【追記】
ジョンは、このポールの制作したメドレーを、「演出過多だ」と認めなかったという話をきいたことがある。
真意はわからないけど、ああ、ジョンなら言うかな、とも思う。
こういう伝説が多すぎて、だからおもしろいんだ。