■SWIMMER
冷たいシーツに頬をつけて
まだ動き出さない頭が泳ぎ始める
うすく開けたベランダから
流れ込む 忘れかけてた風の息
夜中鳴いていたセミの群が
次の世界へワープして
耳のすきまから零れ落ちる
頼りない夏の忘れ物
しつこくて柔らかい匂い
胸を流れる汗の誘い
ボクの前を通り過ぎた
ニンフとの短い戯れの時
つかず離れず ここまで進んで
木霊する声に導かれて
夏という名の 密やかな誘惑に
気づけなかった愚かしさ
秋はもう幕を開けて
抗う生き物を さらっていく
幾重にも重なった悔いの海を
ボクらは知らずに泳ぎ続ける
冷たいシーツに頬をつけて
まだ動き出さない頭が泳ぎ始める
うすく開けたベランダから
流れ込む 忘れかけてた風の息
夜中鳴いていたセミの群が
次の世界へワープして
耳のすきまから零れ落ちる
頼りない夏の忘れ物
しつこくて柔らかい匂い
胸を流れる汗の誘い
ボクの前を通り過ぎた
ニンフとの短い戯れの時
つかず離れず ここまで進んで
木霊する声に導かれて
夏という名の 密やかな誘惑に
気づけなかった愚かしさ
秋はもう幕を開けて
抗う生き物を さらっていく
幾重にも重なった悔いの海を
ボクらは知らずに泳ぎ続ける