隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

派手な衣装とポップな曲調~ヘアメタルを今聴くと・・・

2021年11月23日 17時45分32秒 | スピッツ

2021.11.21
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO


 11月ももう4週目。
 運転している人、仕事中の人、暇こいている人・・・、いろんなシチュエーションの人たちに「ちょっとした息抜き」をくれる番組です。

 今回は、【ヘアメタルで漫遊記】。
 80年代のアメリカで、派手な衣装を着たメタルバンドたちのブームがあった。
 ロスアンゼルス中心だったので「L.A.メタル」とか、グラマラスだったので「グラムメタル」などと呼ばれ、90年代以降はちょっとバカにして「ヘアメタル」などと呼ばれることもある。
 草野「『ヘアメタル』の曲、今聴くとなかなかいいんです」


 オンエア曲
 01 僕はきっと旅に出る(スピッツ)
 02 Shake Me(Cinderella)
 03 The Strong Will Rock(Black 'N' Blue)
 04 Fallen Angel(Poison)
 05 Makes Me Wanna Sing(Stryper)
 06 Gotta Let Go(Lita Ford)
 07 Eyes Of A Panther(Steel Panther)
 08 P.S. I LOVE YOU(PINK SAPPHIRE)

 漫遊前の一曲は、スピッツの「僕はきっと旅に出る」(2013年、38thシングル「さらさら」のカップリング/2013年、14thアルバム『小さな生き物』)。
 収録時点でコロナはちょっと落ち着いているけれど、「外国ではまだ深刻な状況だし、どうなんでしょうね」。
 「いつかなんの気兼ねもなく旅に出られる日を祈って、この曲を」と。
 東日本大震災後の不安な社会と不自由なわれわれの心情をなにげない言葉でくるんで、こんな優しい歌が誕生した。
 この曲を聴くたびに思い出す時代がある、そういう存在。「さらさら」とともに、初めて聴いたときの「スピッツファンでよかったな」という気持ちが忘れられない。

 最初の曲は、「ボンジョヴィに見いだされて、80年代にアメリカで大人気だったバンド」、Cinderellaの「Shake Me」(1986年、デビューアルバム『Night Songs』。
 アメリカで300万枚売れたアルバム!
 草野「売れてたのね。オレ、正直言うとリアルタイムではそんなに興味なかったんですけどね」
 それでも「ヘアメタル」ときいてすぐに浮かぶのがこのバンドだそうだ。
 「シンデレラ!ってなんかゴージャスだし、髪型もファッションもいかにもだし」と。
 草野くんにとっては、「AC/DCのようにギターリフがかっこいいバンド」だったし、「今聴くと、なかなかカッコいいです」と。
 こちらがMV。
Cinderella - Shake Me (Official Music Video)
 (たしかにゴージャス)


 「ヘアメタル」、正式には「グラムメタル」は、派手な衣装とポップな曲調が特徴。
 髪型が整髪料で盛り上げたようで、ヘアスタイルばかり気にしている・・・ということをちょっと揶揄して、グランジ界隈のバンドマンから「ヘアメタル」と言われた。
 20世紀のロックヒストリーなんて気にしない若い世代からは、「聴きやすくていいじゃん」ということになるかもしれない、と。
 草野「オレもこの齢になって、カブいてていいじゃん、と思うようになった」


 次に紹介するのは、「ヘアメタル前夜、ラットやモトリークルーなどとともにL.A.メタルの一角を担ったバンド」、Black 'N' Blueの「The Strong Will Rock」(1984年、デビューアルバム『Black 'N' Blue』)。

 年代的にはヘアメタルより少し前だが、「髪型やファッションは、ヘアメタルへ連なる要素を多く持っている」。
 草野「ジャケ写を見ると、髪は盛り上がっているし、カラフルなファッションで、『プレヘアメタル』という感じでしょうか」
 

 この曲は、15歳のころの草野少年がはまった楽曲で、「Aメロはコブシをふって、サビはsing alongする、ホントによくできてるメタルアンセムです」。
 大人になってからは、部屋で酔っ払ったときにリピートで聴いてたそうで、「好きなメタルナンバー5に入るかもしれない」と。
 うれしそうに、好きなリフをZO-3で弾いてくれました。
 曲終わりに、「個人的には、この曲かけれたから満足、くらいの曲でした」。
 (草野くんたちの好きな曲を聴くたびに、へ~と、スピッツ沼の底知れぬ深さを感じることになる)

 次は、「最初に紹介したCinderellaと同様に、ヘアメタルの代表バンド」、Poisonの「Fallen Angel」(1988年、2ndアルバム『Open Up and Say ... Ahh! 初めてのAHH!』)。
 Cinderellaよりもわかりやすいポップさで、「キッスやスウィートなどのポップなハードロックの系列ではないか」と。
 ハイトーンで、この曲のキャッチーなサビを歌ってくれた。
 (たしかに、「わかりやすいポップさ」がわかるような気がする)

 次の曲は、Stryperの「Me Wanna Sing」(1985年、2ndアルバム『Soldiers Under Command』)。
 このバンドをヘアメタルに入れてもいいのかなとためらったけれど、「見た目のグラムな感じはヘアメタルに含めてもいいかな」と。
 「敬虔なキリスト教徒のバンド」というのが売りで、ライブで聖書をばらまいて話題になったことも。
 「ハーモニーにはholyな味わいがある」と。
 黄色と黒のストライプの衣装は「阪神タイガースのファンみたい」。
 Poison - Talk Dirty To Me (Official Video)
 (これもポップな曲! 黄色と黒のストライプじゃないけど)


 メッセージコーナー。
 高校生の頃、スピッツの「たまご」を目覚まし代わりにしていたリスナーさん、「40代になった今でも、『たまご』のイントロを聴くと、早く起きないと遅刻しちゃう、と焦ってしまう」とか。
 これは「目覚ましあるある」。
 F1のゲームソフトでも使われたT-SQUAREの「TRUTH」を目覚ましにしている友人がいて、今でもこの曲のイントロで「起きるの辛いなあ」という感覚が蘇る、と。
 T-SQUARE TRUTH 1991
 イントロではないけれど、MステのB’Z松本さんのテーマ曲を聴くと、「緊張が蘇って、苦手な曲になっている」んだそうです。「申し訳ないんですけどね」(ホント、曲に責任はないしね)

 三省堂の「国語辞典」は8年ぶりに全面改訂され、「着メロ」「ミニディスク」「メタルテープ」などの見出しが削除。
 メタルテープに録音して彼氏からプレゼントされた「いい思い出」を持つリスナーさん、「ここまで聴いて、カセットテープのことだとわからない世代の方も増えたんでしょうね」と。
 (そうだろうなあ)
 草野「カセットテープ、結構高かったよね。だから大事に使っていました」
 中学のころ通っていた塾の先生が教材用に使っていて不要になったカセットをくれて、「それがすごくうれしかった記憶がある」。
 「着メロ」が死語になっているというのも驚き、と。「普通に使われていると思っていたけど、だんだん忘れられていく言葉になりつつあるんですかね」。


 次は、「元ザ・ランナウェイズのギタリスト」、Lita Fordの「Gotta Let Go」(1984年、2ndアルバム『 Dancin' on the Edge』)。
 ザ・ランナウェイズではギタリストが2人いて、「周りではジョーン・ジェットさんのほうが人気だったけど、ギターリフがカッコいいという一点だけで、オレはリタ・フォードさん推しでしたね」。
 この曲のビデオクリップで、彼女が弾いている紫のB.C.RICHのギター(照明の関係でそう見えるけど、実はピンクかもしれない)がいかしてるそうで、「このギターは似合う人が限られるタイプのギター! ほしいなとは思わないけど、とにかくカッコいい」。
Lita Ford - Gotta Let Go (HQ)
 (迫力、オーラ、すべてがカッコいい)
 草野「このころのリタさんも見た目は完全にヘアメタルだと思います」

 最後は、「今世紀に入って活動を始めたバンド」、Steel Pantherの「Eyes Of A Panther」(2009年、デビューアルバム『Feel the Steel 鋼鉄の女豹』)。
 わりと新しめなバンドで、「ヘアメタル・リバイバル」のような、「ヘアメタルのコスプレ」みたいなバンド。
 最初はコミックバンドだったそうで、「ヘアメタルな感じをおおげさに演じているのかな」と。
 だけど、曲はふつうにかっこよくて、「リリース当時ははまって聴いていました」。
 歌詞も「あえてバカっぽく仕上げているので、興味のある方は訳してみてください。かなり下品です」
 (いやいや、勘弁してほしい、というレベルでした~)


 特集の最後に。
 12年ほど前にレコーディングでL.A. に行ったとき、訪れた楽器屋さんで「キメキメのヘアメタルのいでたちの人たち」に遭遇。
 世の中的にはヘアメタルは下火でダサいものになっていた頃で、「おそらく『逆張り』的な人たちだったのでは?」。
 そのとき草野くんには「すごいカッコよく見えたんですよね、カブいてる感じで。メタルなのに服も髪型も清潔感があって」。
 コスプレだったのかもしれないけれど、「一緒に写真撮ってください」と言いたくて、シャイな自分が邪魔して言えなかったそうで、「一期一会でそういうときは思い切って!」ということでした。
 (気分が落ち気味だったのに、ちょっと元気になったかな、ワタシ)


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。

 曲は、PINK SAPPHIREの「P.S. I LOVE YOU」(1990年、デビューシングル)。
 イントロは、(私がライブで聴きたい曲5本の指に入る)「ローテク・ロマンティカ」?
 今回はこのコーナーも「グラムメタル的なバンドで」。
 PINK SAPPHIREは1990年デビューのバンド。
 当時はポップすぎて、草野くんは「正直、興味がもてなかった」。
 でも今検索してみたら、「統一感のあるピンクの衣装とか、バブリーでキャッチーなハードロックサウンドがベタな感じで、思い出補正もあって、カッコよく聴こえてしまう」。
 「懐かしさと切なさ?」と。
 草野「このタイプのメタルっぽい曲は、演奏スキルも必要だし、聴いていてスカッと気持ちいいです」
 (聴いた記憶あり。そして、気持ちのよいボーカルの声と疾走感。たしかにスカッと、そしてどこか懐かしい)
【公式】PINK SAPPHIRE「P.S.I LOVE YOU」(MV)ピンクサファイア/ピーエスアイラブユー(1stシングル)
 今年の8月にこの曲のサブスク配信スタート。
 草野「この年代のJ-POPのCDは入手困難ですし、どんどん配信してほしいと思います」


 そして来週は、【ウェールズ語のロックナンバーで漫遊記】。
 【ドイツ語のロックナンバーで漫遊記】(ココ)に続いてのテーマ!
 「UKロックなのに英語とは全然違う響きの言語で歌われるロックの世界」があることに驚き、「掘ってみたら、結構いいバンドに出会った」ということで、「もう少し知られてもいいのでは?」と。


 そして、「草野さん、耳うどんって食べたことある?」
 (スピッツのライブで宇都宮に行った帰りと、佐野のアウトレットに行ったときに、食べたことがあるなあ。具がたくさん入っていて、とても美味でした。ずいぶん昔のことだな・・・。)




 スピッツが『CDTVライブ!』に出演! 
 「大好物」をフルで聴かせてくれる。

 https://spitz-web.com/news/6567/
 https://www.tbs.co.jp/cdtv_livelive/

 ちょっとドキドキするけれど(-_-;)、画面で見られるのはうれしいですね~。




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