■スピッツ 36枚目シングル「つぐみ」 6月23日リリース
1 つぐみ
2 花の写真
3 恋する凡人(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
4 つぐみ(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
「つぐみ」比べの楽しさ
スタジオ録音の「つぐみ」と、ライブバージョンの「つぐみ」
リピートしていると、「ライブ つぐみ」のあとに「スタジオ つぐみ」が流れるから、これはちょっとおもしろい。
「スタジオ つぐみ」はストリングスが入っているけど、そんなに比重を占めているわけでもなく、サビを盛り上げる感じ。
「ライブ つぐみ」ではストリングスがない分、サビあとのギターのシンプルなメロディーラインが光る。やっぱり私には好み。負けない(笑)バンドサウンド。
前にコチラの最後で、ドラムの「ドンドン」というマーチみたいな感じがいい、と書いたけど、CD聴いてみたら、ベースも含めたリズム隊のGJだったんだな。いいです!
ボーカルはやはり「ライブ つぐみ」のほうがラフな感じで少しエモーショナルな気がする。そこが、ライブ!ということなんだろう。
完成度と疾走感のレベル値がちょっとずつ違うんだろうけど、別々に聴いて最後の拍手がなかったら、もちろん私の耳には聴き分けられません。
やっぱり「この命 あしたには尽きるかも~言わなくちゃ」は切ない。あの声だしね。
「言わなくちゃ 言わなくちゃ」の主人公だけど、そう言いつつ、本当は普段から伝えてたりして。言っても言っても、自分の気持ちはこんなもんじゃない、って。
若者よ(あ、若くなくても)、恋をしようよ…、そう言われている気がする。切なくて情けなくても、ってね。
「花の写真」~終わりはわかっていても
幸せそうに聞こえても、草野の書く言葉って、いつもどこか悲しい。
「鼻にツンとくる」は誰でも覚えのある感覚ですよね。
永遠に続くものなんてないし、終わりの予感がするから、今がいとおしいのでしょうか。
「夕焼け」でも、「終わりは決めていない」と言いながら、聴いている私たちにはたしかに「終わり」が見えましたよね。
歌詞カードを読んでも、草野の歌詞はすごくいびつで、ぎくしゃくしているけど、メロディーにのると輝く。「~確か」の最後のつけたしも、心に残る。
佐橋佳幸さんのペダルスチール&マンドリンが軽やかにリズムを刻み、爽やかな風景を曲のバックに流してくれる(ライブではテツヤのギターが見せてくれました)。
それでも、つながりの薄くなりつつある恋人?に向けて、今年も同じ花を大したことのない言葉に添えて贈るんだな。
最後の唐突な終わりは、やっぱり予想どおりの未来を暗示しているのだろう。
「恋する凡人」~パンクな凡人
いやいや、かっこいいな。悲しいくらいの幼さが切ない。
いくらどしゃ降りの中を走ると言っても、情けない男のパンクな勢いが見え隠れ。こういうところが個人的にはツボ。
かっこよくても、100%は絶対に保証しない。むしろマイナス要素がどんどん積み重なっていく。
鏡には「妙な男」が映っているし、自分でも承知しているし。
だけど、独りよがりでも「キミのために」なんでもしちゃうって宣言してる。
そう、独りよがりの切ない熱い恋心を燃え上がらせて、「良い匂いの人」を追いかけているんだ。
かっこいいけど、絶対にかっこ悪い男。そういうのを歌わせたら天下一品だよな、と勝手に評価しています。
演奏はメチャクチャかっこいいです。
ライブでも、すごく楽しそうに演奏してたし(実際には後方からなんで見えなかったんだけど、でも音が楽しそうだった!)。
ベースとドラムのキレが心地よくて、ボーカルのリズムギター本領発揮、という感じの力強いリフ。イントロもかっこいい。
テツヤのギターのフレーズもちょっとおもしろい感じ。
この人は20代のころの雑誌のインタビューで、「恋愛は生まれてきた意味」とか言ってなかったですか?
「恋のうた」では「僕が生まれてきたワケにしたいから」と歌っているし、おじいさんになっても「クリーニング屋の娘にキュンとなる」、そんなふうになれる自信があるようなことも(これは30代だったかも)。
そういう人でいてくれる限り、壮大なバラードじゃない、ちょっと情けない凡人の恋心を歌い続けてくれそうな気がする。
乞うご期待!ってことで。
スピッツ! やっぱり期待を裏切らない、私には貴重な人たちです。
http://ro69.jp/disc/detail/36286
ここでレビューが見られます。
追記
やっぱり「恋する凡人」の最後は、ルール違反でしょ!っていうくらい、軽く衝撃。
定められてない道を突っ走って、雑草を踏みしめて、もう目いっぱい盛り上がって、息も上がって…、それで「これ以上は歌詞にできない」だもんなあ。
すごい!
それからCD本体の「青」がきれい。
それから、変態でも妄想男でも「実はSかも?」でも、基本的に優しいね、そう思わせちゃう怖さ(笑)がいいな。
1 つぐみ
2 花の写真
3 恋する凡人(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
4 つぐみ(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
「つぐみ」比べの楽しさ
スタジオ録音の「つぐみ」と、ライブバージョンの「つぐみ」
リピートしていると、「ライブ つぐみ」のあとに「スタジオ つぐみ」が流れるから、これはちょっとおもしろい。
「スタジオ つぐみ」はストリングスが入っているけど、そんなに比重を占めているわけでもなく、サビを盛り上げる感じ。
「ライブ つぐみ」ではストリングスがない分、サビあとのギターのシンプルなメロディーラインが光る。やっぱり私には好み。負けない(笑)バンドサウンド。
前にコチラの最後で、ドラムの「ドンドン」というマーチみたいな感じがいい、と書いたけど、CD聴いてみたら、ベースも含めたリズム隊のGJだったんだな。いいです!
ボーカルはやはり「ライブ つぐみ」のほうがラフな感じで少しエモーショナルな気がする。そこが、ライブ!ということなんだろう。
完成度と疾走感のレベル値がちょっとずつ違うんだろうけど、別々に聴いて最後の拍手がなかったら、もちろん私の耳には聴き分けられません。
やっぱり「この命 あしたには尽きるかも~言わなくちゃ」は切ない。あの声だしね。
「言わなくちゃ 言わなくちゃ」の主人公だけど、そう言いつつ、本当は普段から伝えてたりして。言っても言っても、自分の気持ちはこんなもんじゃない、って。
若者よ(あ、若くなくても)、恋をしようよ…、そう言われている気がする。切なくて情けなくても、ってね。
「花の写真」~終わりはわかっていても
幸せそうに聞こえても、草野の書く言葉って、いつもどこか悲しい。
「鼻にツンとくる」は誰でも覚えのある感覚ですよね。
永遠に続くものなんてないし、終わりの予感がするから、今がいとおしいのでしょうか。
「夕焼け」でも、「終わりは決めていない」と言いながら、聴いている私たちにはたしかに「終わり」が見えましたよね。
歌詞カードを読んでも、草野の歌詞はすごくいびつで、ぎくしゃくしているけど、メロディーにのると輝く。「~確か」の最後のつけたしも、心に残る。
佐橋佳幸さんのペダルスチール&マンドリンが軽やかにリズムを刻み、爽やかな風景を曲のバックに流してくれる(ライブではテツヤのギターが見せてくれました)。
それでも、つながりの薄くなりつつある恋人?に向けて、今年も同じ花を大したことのない言葉に添えて贈るんだな。
最後の唐突な終わりは、やっぱり予想どおりの未来を暗示しているのだろう。
「恋する凡人」~パンクな凡人
いやいや、かっこいいな。悲しいくらいの幼さが切ない。
いくらどしゃ降りの中を走ると言っても、情けない男のパンクな勢いが見え隠れ。こういうところが個人的にはツボ。
かっこよくても、100%は絶対に保証しない。むしろマイナス要素がどんどん積み重なっていく。
鏡には「妙な男」が映っているし、自分でも承知しているし。
だけど、独りよがりでも「キミのために」なんでもしちゃうって宣言してる。
そう、独りよがりの切ない熱い恋心を燃え上がらせて、「良い匂いの人」を追いかけているんだ。
かっこいいけど、絶対にかっこ悪い男。そういうのを歌わせたら天下一品だよな、と勝手に評価しています。
演奏はメチャクチャかっこいいです。
ライブでも、すごく楽しそうに演奏してたし(実際には後方からなんで見えなかったんだけど、でも音が楽しそうだった!)。
ベースとドラムのキレが心地よくて、ボーカルのリズムギター本領発揮、という感じの力強いリフ。イントロもかっこいい。
テツヤのギターのフレーズもちょっとおもしろい感じ。
この人は20代のころの雑誌のインタビューで、「恋愛は生まれてきた意味」とか言ってなかったですか?
「恋のうた」では「僕が生まれてきたワケにしたいから」と歌っているし、おじいさんになっても「クリーニング屋の娘にキュンとなる」、そんなふうになれる自信があるようなことも(これは30代だったかも)。
そういう人でいてくれる限り、壮大なバラードじゃない、ちょっと情けない凡人の恋心を歌い続けてくれそうな気がする。
乞うご期待!ってことで。
スピッツ! やっぱり期待を裏切らない、私には貴重な人たちです。
http://ro69.jp/disc/detail/36286
ここでレビューが見られます。
追記
やっぱり「恋する凡人」の最後は、ルール違反でしょ!っていうくらい、軽く衝撃。
定められてない道を突っ走って、雑草を踏みしめて、もう目いっぱい盛り上がって、息も上がって…、それで「これ以上は歌詞にできない」だもんなあ。
すごい!
それからCD本体の「青」がきれい。
それから、変態でも妄想男でも「実はSかも?」でも、基本的に優しいね、そう思わせちゃう怖さ(笑)がいいな。