■未開封の「世界」
こじ開けても たぶん見えないだろう
はやし立てても 踊ることはないだろう
こうやって待っていても 何も始まらないだろう
すかさず乗り出しても 回転トビラは回らないだろう
電車のドアが閉まって 窓の外を見る
飛んでいく景色に見覚えはない
そういうはじめての旅のゆくえを
恐れるようになった悲しみ
生真面目に そして狂おしく
優しい言葉の先を知りたい
怖がりになった大人の日々を
壊して笑う 不思議な予感
まだ見たことのない
まだ触れたことのない
そういう世界を描きながら
私はいくつの夜を越えてきたのだろう
こじ開けても たぶん見えないだろう
はやし立てても 踊ることはないだろう
こうやって待っていても 何も始まらないだろう
すかさず乗り出しても 回転トビラは回らないだろう
電車のドアが閉まって 窓の外を見る
飛んでいく景色に見覚えはない
そういうはじめての旅のゆくえを
恐れるようになった悲しみ
生真面目に そして狂おしく
優しい言葉の先を知りたい
怖がりになった大人の日々を
壊して笑う 不思議な予感
まだ見たことのない
まだ触れたことのない
そういう世界を描きながら
私はいくつの夜を越えてきたのだろう