隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

スピッツにはない強靭さ!~フラワーカンパニーズで漫遊してます

2020年09月21日 20時35分26秒 | スピッツ

2020.09.20  21:00
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM



 ちょっと前にSNSで、「サカナクションのファンを『魚民』という」「それならバンプオブチキンのファンは『鳥貴族』? いやBUMPerです」(笑)とかちょっと話題になっていたとか。
 スピッツの場合は、昔から「ブリーダー」とか、この番組内では「スピッチもいいかも」などと言っていたが、「日本語で何かいいのかない?」と。
 草野「『犬養さん』はどう?」
 用法としては、「あの人、サカナクションのファンだけど、スピッツも好きらしいよ」→「あの人、魚民だけど、犬養さんでもあるらしいよ」とか(笑)。


 そして今日のテーマは、「フラワーカンパニーズで漫遊記」。
 結成31年。スピッツともつながりの深いバンド。
 この番組にも、ボーカルでゲストは、鈴木圭介氏だけ。
 草野「横浜アリーナからの配信。音も映像もメチャメチャかっこよかったです」(ホント)
 「ほのぼのしているけどラジカル・・・という唯一無二のバンド!」
 バンドのヒストリーや代表曲紹介・・・というより、「フラカンを知らない人にも興味を持ってもらおう」という視点で、草野くん独断でセレクトした楽曲(彼が好きなフラカンの曲)をかけてくれるそうです。


 オンエア曲
 01 野生のポルカ(スピッツ)
 02 深夜高速(フラワーカンパニーズ)
 03 はぐれ者讃歌(フラワーカンパニーズ)
 04 ビューティフルドリーマー(フラワーカンパニーズ)
 05 ヒコーキ雲(フラワーカンパニーズ)
 06 心の氷(フラワーカンパニーズ)
 07 いましか(フラワーカンパニーズ)
 08 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲は、「曲の後半のsing alongで、プロデューサーの亀田さんとともにフラカンも参加」の、スピッツの「野生のポルカ」(2013年、14thアルバム『小さな生き物』)。
 フラカンの30周年を対バンでお祝いしたスピッツ。ココで楽しかったライブの様子が・・・。
 (地元で長く活動していて、ファンがずっと応援しているんだな、ということをしみじみ感じたライブでした)

 最初の曲は、「深夜高速」(2004年、10thアルバム『世田谷夜明け前』/16thシングル)。
 代表曲でもあり、草野くんが好きな曲でもある。
 草野「去年のライブでも3曲目に演奏され、キターーーーという感じでした」
 彼の主観では、フラカンの曲は大きく次のように分類されるそうだ。
 
 ①勢いで突っ走るクレイジーな楽曲。
 ②基本ネガティブだけどかすかに光がさすシリアスな曲

 「深夜高速」は後者の典型的な曲。
 エンディングのコードがマイナーに行きそうでメジャーに行く・・・というところに「光がさしこむ」と解説しつつ、きれいな高音で「生きていてよかった~♪」と聴かせてくれた。

 次は、「ライブの定番曲」、「はぐれ者讃歌」(2006年、17thシングル「はじまりのシーン」のカップリング/2006年、11thアルバム『脳内百景』)。
 「対バンでいっしょのときは、いつもやってたかな。最近はそうでもないのかな?」
 圭介くん特有の「左右に揺れるダンス」が見られる。「聴きながらオレも左右に揺れちゃう」と。
フラワーカンパニーズ 『「はぐれ者讃歌」2011.11.22(Tue) at LIQUIDROOM』
 (揺れてる・・・(笑)。シンプルなサウンドに気持ちよく、こちらも揺れそう)


 簡単にバンドを振り返ろう。
 1989年、中学・高校の友人同士で、名古屋で結成。
 地元で活動を続け、コンテストに優勝したりインディーズでアルバムをリリースしたり。
 
94年上京、95年デビュー。
 山あり谷ありの末、2015年に武道館ライブ。
 昨年30周年を迎えたのちも、バリバリ現役で全国を回っている。

 草野くん自身が最初にフラカンと縁があったのは、ドラムの小西さん。共通の友人がいて、一緒にご飯を食べたりしたのが97年。
 それからライブを見たりイベントで一緒になったりと・・・。

 次は、大根仁監督によるドラマ『まほろ駅前番外地』のオープニングテーマ、「ビューティフルドリーマー」(2013年、22thシングル)。
 草野「不思議な世界観のドラマ(ココ)で好きだったんですけど、フラカンの音楽がよく合ってたなあ」
 去年の対バンでは、スピッツがカバー。
 ドラマの影響もあってか、「フラカンの中ではいちばんメジャー感ある?」と。
フラワーカンパニーズ『ビューティフルドリーマー MVメイキング映像』


 今年、エッセイ『深夜ポンコツ』(ココ)を出した圭介氏。
 これまでに雑誌などで連載されていたエッセイやアーティストとの対談などで構成されている。
 草野「(読んでみて)同じボーカリストとして、ボーカルあるある、みたいなのがありました」
 ライブの日は朝から気分が悪い/ライブ前にこだわるルーティン・・・とか。
 草野「共感できない部分もたくさんあるんだけど(笑)、でもおもしろい本なんで、ロックシンガーの生きざまに興味のある方はぜひ読んでみてください」

 次は、「フラカンのちょっと古い曲」で、「ヒコーキ雲」(1997年、6thシングル/1998年、4thアルバム『マンモスフラワー』)。
 さっきの分類の①にも②にも入らない曲。「ほのぼの系?」
 草野「フラカンにはほのぼの系も結構あるんだけど、いいんですよね。圭介くんの声は、シャウトしたりもするけど基本ほのぼのしていると思うんですよね。圭介くんはアンダーグラウンドのパンクロックが好きだったりするんで、シャウトしたりスクリームしたりするのにロックボーカリストとして憧れはあると思うんだけど」
 ほのぼのフレーバーとラジカルが同居しているのは、「ボーカル圭介くんの歌唱の魅力であり、フラカンの音楽の魅力」と。
 「はれ ときどき ぶた」の主題歌。
 草野「この曲のMVはみんな若くて笑っちゃうので、ぜひ・・・」
フラワーカンパニーズ 『ヒコーキ雲』
 圭介くん・・・、やんちゃな中学生以外何ものでもない(笑)。ホントに笑っちゃう。


 スピッツベルゲンの会報では、「低音さん いらっしゃい」というベーシストを招いてのコーナーで、グレート前川氏が田村くんに協力している。
 草野「グレートはね、コミュ力が高いので、MCとしてスピッツのライブに欲しいですね
 ライブのMCでも「グレートと圭介くんの掛け合いがすごく楽しい。どうでもいいことをだらだら話しているのに、印象としてはだらだらしていない。絶妙な間合いがある」と。
 草野「長い年月をかけて熟成してできあがったもの・・・」(そんな感じですね~)
 (ある意味では、スピッツのライブMCにも・・・熟成感ある?)

 次の曲は、「心の氷」(2013年、「ビューティフルドリーマー」のカップリング)。
 草野「メロディーが美しい。はじめて聴いたとき、このメロディー、オレが作りたかったと思った」
 (ハスキーな声の魅力が前面に出ていますよね)

 最後は、昨年リリースのアルバムから、「いましか」(2019年、25thシングル/2019年、17thアルバム『50×4』)。
 アルバム全体のサウンドが骨っぽくて、「50代、アラフィフにして攻めの姿勢だな」。
 この曲は、「ほのぼの系とラジカルが同居した、これぞフラカン!という曲。プラス、より深みを増した世界を堪能できる力強い曲」。
 (そう、横アリの配信でも印象的だったな)

 特集の最後に。
 「30年ずっと同じメンバー」ということではスピッツと同じ。「でもスピッツにはない強靭さをもっている」(なんか、わかる)
 草野「ライブの本数が全然違うと思うんだよね。この前の横浜アリーナの配信ライブにはホントにパワーをもらいました。オレたちも負けてられない。これからもお互いに頑張っていきましょう」

 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは整備中ということで、今週はお休みです!


 来週の予告は、「ほにゃららメタルで漫遊記」。
 メタルと他の音楽ジャンルとのミクスチャーというのは意外にあるそうで、そこからセレクトしてくれるそうです。

 そして、リクエストも募集中。
 「あなたの好きな曲のワンフレーズ」「できればロックがいいかな」
 です!



                              



 遠出はせずにあちこち歩いて、ちょこちょこ食べて、汗かいて、冗談言って、少しだけ昔のことを話して、疲れがピークになる前の絶妙な状態で帰宅。
 赤い三日月がちょっと不気味に見えたり、ヒンヤリ空気に寂しくなったり。
 九月か。それももう半分以上過ぎている。

 大腿骨骨折の友人はリハビリを頑張って、九月末退院予定を大幅に短縮して、この前の土曜日に退院。
 最近はすっかり運動から遠ざかっていたけれど、じつは「元アスリート」! この血が何十年ぶりに刺激されて、理学療法士の先生もびっくりのがんばりだったらしい。
 うれしいニュース。

 母から頼まれてお見舞いを送った親戚の女性からお礼の電話。
 20年ぶりくらいに声を聴く。
 私の声に感極まって泣き出した彼女。もう70代になるんだな。
 私のことが懐かしかったというより、自分も夫も健康だったあの頃に思いを馳せたのか。
 いろいろ想像して、ちょっと立ち止まってしまった。
 あの頃か・・・。
 父は入院していてつらい時期だったけれど、そういえば母は元気ではつらつしていたっけ。
 さてさて、私は・・・。
 などと、そんな時間を与えてくれた、午後の電話でした。


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