『戒厳令』(1973)
監督:吉田喜重
北一輝:三國連太郎
妻すず:松村康世
兵士:三宅康夫
【作品概要】
別役実の脚本を吉田喜重が監督し映画化。北一輝の思想が大きな広がりを見せ、ついには一輝自身がその思想に押しつぶされてしまう。長谷川元吉の撮影、一柳慧の音楽が強く印象に残る。 北一輝の著書「日本改造法案」に影響を受けた朝日平吾という男が、安田財閥の当主を刺殺し、自身もその場で自殺した。彼の思想に影響を受ける若者が増える中、五・一五事件が起こるがクーデターは失敗。青年将校たちはますます混迷を深める社会情勢を改善すべく、「日本改造法案」を元に武装蜂起を企てる。そして2月26日にクーデターを起こすが、またもや未遂に終わってしまう。
allcinema ONLINE(外部リンク)
【感想レビュー】
観終わってから数日。あまりに凄くて消化に時間がかかっています。…まだ消化出来ていません
世界観が怖かった…というのと、画の構図が冷酷なまでに美しく、それがまたその怖さに拍車を掛けるのと、ラストの北一輝を演じる三国連太郎さんの台詞のシュールさに、この作品の中で初めて笑い、しかしその直後にまた固まる…という表情筋の持って行き場に戸惑う作品でした
相変わらず遠近感のある構図が随所に散りばめられた隙の無い画にうっとりします
冒頭の、立派なお屋敷の塀の所とか。
“戒厳令”というだけあって、終始あらすじ、展開、台詞のやりとりに、ぴーんと張り詰めた空気。
北一輝は、右眼が義眼だったそうで。三国連太郎さんのその表現が本当に凄かった…。視えない右眼は焦点が合わず辺りを漂い、先の見えない日本の未来に観賞する側もただただ不安が増幅されていく…。
音楽が、一柳慧さんの作品で、これまたただ道を歩いているシーンにも関わらず、とんでもない世界観になってしまうという面白さでした
それにしても、吉田喜重監督作品に毎度震えます…
監督:吉田喜重
北一輝:三國連太郎
妻すず:松村康世
兵士:三宅康夫
【作品概要】
別役実の脚本を吉田喜重が監督し映画化。北一輝の思想が大きな広がりを見せ、ついには一輝自身がその思想に押しつぶされてしまう。長谷川元吉の撮影、一柳慧の音楽が強く印象に残る。 北一輝の著書「日本改造法案」に影響を受けた朝日平吾という男が、安田財閥の当主を刺殺し、自身もその場で自殺した。彼の思想に影響を受ける若者が増える中、五・一五事件が起こるがクーデターは失敗。青年将校たちはますます混迷を深める社会情勢を改善すべく、「日本改造法案」を元に武装蜂起を企てる。そして2月26日にクーデターを起こすが、またもや未遂に終わってしまう。
allcinema ONLINE(外部リンク)
【感想レビュー】
観終わってから数日。あまりに凄くて消化に時間がかかっています。…まだ消化出来ていません
世界観が怖かった…というのと、画の構図が冷酷なまでに美しく、それがまたその怖さに拍車を掛けるのと、ラストの北一輝を演じる三国連太郎さんの台詞のシュールさに、この作品の中で初めて笑い、しかしその直後にまた固まる…という表情筋の持って行き場に戸惑う作品でした
相変わらず遠近感のある構図が随所に散りばめられた隙の無い画にうっとりします
冒頭の、立派なお屋敷の塀の所とか。
“戒厳令”というだけあって、終始あらすじ、展開、台詞のやりとりに、ぴーんと張り詰めた空気。
北一輝は、右眼が義眼だったそうで。三国連太郎さんのその表現が本当に凄かった…。視えない右眼は焦点が合わず辺りを漂い、先の見えない日本の未来に観賞する側もただただ不安が増幅されていく…。
音楽が、一柳慧さんの作品で、これまたただ道を歩いているシーンにも関わらず、とんでもない世界観になってしまうという面白さでした
それにしても、吉田喜重監督作品に毎度震えます…