『オマールの壁』(2013)
(2013年/パレスチナ/97分/アラビア語・ヘブライ語/カラー/原題:OMAR)
監督・脚本・製作:ハニ・アブ・アサド(『パラダイス・ナウ』)
出演:アダム・バクリ、ワリード・ズエイター、リーム・リューバニ ほか
配給・宣伝:アップリンク
【作品概要】
パレスチナの今を生き抜く若者たちの青春を鮮烈に描いた衝撃作。思慮深く真面目なパン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人ナディアのもとに通っていた。長く占領状態が続くパレスチナでは、人権も自由もない。オマールはこんな毎日を変えようと仲間と共に立ち上がったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。イスラエルの秘密警察より拷問を受け、一生囚われの身になるか仲間を裏切ってスパイになるかの選択を迫られるが…。(アップリンクHPより)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/1f/0c4eb320880cf44acfc486f5bf036119.jpg)
【感想レビュー】@theater
“資本、スタッフ、撮影地、全てが100%パレスチナ”だそうだ。ドキュメンタリーではなく、物語だからこそ、より若者達の内実を垣間見ることができるのかもしれない。宗教上、男女の恋愛もおおっぴらにはできなそうだし…。
恋仲の二人が恋文を交換するシーンの清らかなことといったら…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
恋人にきっとあまい文を書く手。
恋人に優しく触れる手。
生活の糧であるパンを焼く手。
でも…。
恋人に会いに行くために危険を省みず高い壁を登り、ロープの摩擦で傷だらけの手。
銃を持つ手でもある、青年のその手。。
恋をすること。パンを焼くこと。生きていくために抵抗すること。それらの青年の日常が地続きで描かれていて、抵抗することは生き抜くことと同義語のようだった。
ラストの結末まで含め、この地での長年にわたる闘争の歴史は彼らの日常そのものなのだと改めて思いました。
迷路のような居住区での逃走シーンはこれが日常であるという身につまされる思いと同時に映画的な魅力あるシーンにもなっていました。
映画を観る前に、イスラエルの近代史を復習したのが良かったです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
ヨルダン川西岸地区とガザ地区での占領形態の違いなど、ちゃんと分かっていなかったので、観ながらホッとしました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
(2013年/パレスチナ/97分/アラビア語・ヘブライ語/カラー/原題:OMAR)
監督・脚本・製作:ハニ・アブ・アサド(『パラダイス・ナウ』)
出演:アダム・バクリ、ワリード・ズエイター、リーム・リューバニ ほか
配給・宣伝:アップリンク
【作品概要】
パレスチナの今を生き抜く若者たちの青春を鮮烈に描いた衝撃作。思慮深く真面目なパン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人ナディアのもとに通っていた。長く占領状態が続くパレスチナでは、人権も自由もない。オマールはこんな毎日を変えようと仲間と共に立ち上がったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。イスラエルの秘密警察より拷問を受け、一生囚われの身になるか仲間を裏切ってスパイになるかの選択を迫られるが…。(アップリンクHPより)
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【感想レビュー】@theater
“資本、スタッフ、撮影地、全てが100%パレスチナ”だそうだ。ドキュメンタリーではなく、物語だからこそ、より若者達の内実を垣間見ることができるのかもしれない。宗教上、男女の恋愛もおおっぴらにはできなそうだし…。
恋仲の二人が恋文を交換するシーンの清らかなことといったら…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
恋人にきっとあまい文を書く手。
恋人に優しく触れる手。
生活の糧であるパンを焼く手。
でも…。
恋人に会いに行くために危険を省みず高い壁を登り、ロープの摩擦で傷だらけの手。
銃を持つ手でもある、青年のその手。。
恋をすること。パンを焼くこと。生きていくために抵抗すること。それらの青年の日常が地続きで描かれていて、抵抗することは生き抜くことと同義語のようだった。
ラストの結末まで含め、この地での長年にわたる闘争の歴史は彼らの日常そのものなのだと改めて思いました。
迷路のような居住区での逃走シーンはこれが日常であるという身につまされる思いと同時に映画的な魅力あるシーンにもなっていました。
映画を観る前に、イスラエルの近代史を復習したのが良かったです
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ヨルダン川西岸地区とガザ地区での占領形態の違いなど、ちゃんと分かっていなかったので、観ながらホッとしました
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