☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012)

2013年11月09日 | 邦画(1990年以降)
『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012)

若松孝二監督、井浦新さん、満島真之介さん、寺島しのぶさん出演。


【STORY】
『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『サド公爵夫人』『憂国』……数々の名作を著し三島由紀夫(井浦新)はノーベル賞候補と目される文豪になっていた。
その一方で、学生運動全盛期の1968年、三島は民族派の学生らとともに楯の会を結成。三島の見つめてきた二・二六事件、浅沼稲次郎社会党委員長刺殺事件、安田講堂事件をはじめとする学生運動、戦後の日本とは。
(movie Walkerより)

【感想レビュー】
戦後の日本に対して、理屈ではなく興味がつきません。

祖父母や両親が生きてきた時代です。
けれども身近なようでいて、ちっとも分かっていないからだと思います。

それで、最近この頃の映画や学生運動をモチーフにした作品を観ているので、続けて観ることにしました。

三島由紀夫の小説は、仮面の告白や潮騒や愛の渇き、などしか確か読んでいませんが…。
かなり遠くに感じるお方です…

有名なバルコニーの演説のシーンは、ほんのちょっとだけ何度かテレビで観た事がある程度ですが、とても異様な光景なので、脳裏に焼き付いています。

整ったお顔立ちと、謎の軍服(←と思っていたのですね)。

楯の会結成の動機も、死をもって体現する精神も、後世に生きる私からすると、もうこれは、戦後日本で起きたことなのか…??!と、戸惑っていました。
どう理解したら良いか分からないレベルで…

けれど、いくつかのこの頃の時代を反映する映画に触れて、学生運動やその後の連合赤軍なども含めて、政治に関心をもって活動する人が、大なり小なりいた時代背景をだんだんに感じてきたので、以前よりはいくらか寄り添って観る事が出来たと思います。

井浦新さん、どうしても最初は井浦さんと思ってしまいましたが、バルコニー演説のシーンでは、三島由紀夫氏に見えました。

瀟洒な洋館?のような三島邸と日本刀が何とも言えないマッチングでした…。

ラストのカットは、あぁ、深いなぁ!と思わず唸りました。
色々な解釈が出来そうです。

私は、虚しさを感じましたけれども
…。

若松孝二監督の作品は、『キャタピラー』といい、『実録・連合赤軍~』といい、私の観たい!!っと思うモチーフやテーマです

何か、自分の好きとか苦手とか、そういうものを超越する次元で、観なきゃ!という感覚になります

遺作も借りてこようと思います。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿