☆映画の旅の途中☆

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『乾いた花』(1964)

2014年10月22日 | 邦画(クラシック)


『乾いた花』(1964)

監督 - 篠田正浩
村木 - 池部良
冴子 - 加賀まりこ
葉 - 藤木孝
古田新子 - 原知佐子
玉木 - 中原功二
安岡 - 東野英治郎
礼二 - 三上真一郎
船田 - 宮口精二
次郎 - 佐々木功
相川 - 杉浦直樹
溝口 - 平田未喜三
今井 - 山茶花究

【作品概要】
白黒ワイド、96分。製作は文芸プロダクションにんじんくらぶ、配給は松竹。原作は石原慎太郎の短編小説である。公開前に(配給)会社側から難解という理由で8ヶ月間お蔵入りとなった後、反社会的という理由で成人映画に指定された。(Wikipediaより)

【感想レビュー】
こんなに洒落て粋な作品があるのか!...と驚きつつ、もうただひたっすら魅せられて食い入るように観ました。なんか、専門的な事は分からないけど、編集の仕方が古く感じかなかったというか、現代に通ずるように感じてびっくりしました
池部良さんが格好良すぎる

池部さんの出演作品は『早春』しか観ていないので、是非他の作品をと思い観たのです♪
小津映画でのあの色気は衝撃的で、記憶に残る俳優さんの一人となりました

そして『乾いた花』。何か、時代や社会に対する疎外感と静かな憤りと憂いがあいまって生じるその凄味と男の色気が立ち昇ってくるというか、、、。
とにかく存在感が際立って凄まじかったです!
肉厚な身体しかり、声のトーンやテンポしかり。

冒頭の映像は高度経済成長を感じさせる画だったけど、池部さん演じる村木のモノローグの内容は、妙に納得いくものだった。『三丁目の夕日』シリーズみたいに、貧しくても希望のある明日をみんなが夢見ているわけではない...。
横浜のホテル、横浜商店街、ドヤ街、映画的魅力に溢れる映像でした
路地裏を歩く村木の哀愁たるや!

加賀まりこさんはあんなに華奢で、可愛らしいお人形のような容姿で、一番乾いた人物を演じている。
村木と冴子は似た者同士なわけですね。

最後の台詞、ちょっと聞き取りにくかったけど、『飢える』
でした。ちょっと考えて、それしかないよなぁと思ってネットで引いたら、やっぱり聞き取りくいけど、そうだと仰っている方をお見かけしました!

それにしても、賭場のシーンがたくさん出てくるのだけど、早口言葉みたいな掛け声?面白かったな。
『どちらもどっちもどっちもどっちもどっちもどっちもどっちもどっちも』みたいなの。


うぅ...DVDが欲しくなっている…


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