☆映画の旅の途中☆

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『少年H』(2012)

2014年03月13日 | 邦画(1990年以降)
『少年H』(2012)

監督:降旗康男
脚本:古沢良太
妹尾盛夫:水谷豊
妹尾敏子:伊藤蘭
妹尾肇:吉岡竜輝
妹尾好子:花田優里音
うどん屋の兄ちゃん:小栗旬
オトコ姉ちゃん:早乙女太一
田森教官:原田泰造
久門教官:佐々木蔵之介
吉村さん:國村隼
柴田さん:岸部一徳

【作品概要】
妹尾河童が自身の少年時代を描き、国民的ベストセラーとなった同名小説を、『鉄道員』など数々の名作を送り出す巨匠・降旗康男監督が映画化した家族ドラマ。激動の時代を必死に生きるとある家族の物語がつづられる。一家の両親役として、実際の夫婦である水谷豊と伊藤蘭が28年ぶりに共演を果たした(MovieWalkerより)。



【感想レビュー】
原作を読んでいないのですが、神戸の外国人居留地のキリスト教一家の、しかも当時少年だった視点から見る戦争というのは興味深い点が幾つもあった。
次々と日本を去っていく外国人達。洋服屋のお得意様を失っていく様子。ポーランドから決死の思いで脱出してきたユダヤ人たち。
徐々に日本が孤立していく。その度に、父が説明してあげるのが印象的だった。
また、敬虔な信者の母が、ちゃぶ台に並べる西洋食器で頂く料理の数々は新鮮だった。お味噌汁までスープみたいに!味噌汁はお椀で…父の指摘には思わず笑ってしまった。

戦前・戦中・戦後すぐの出来事を、2時間ほどの作品にしているので、エピソードを詰め込んでいる感は否めないが、それでも多感な少年時代に感じた数々の出来事が瑞々しく描かれていた。大人から子どもまで一緒に観られる映画です。


よくこれだけのエピソードを纏めたあげく、ユーモアまであって良かったなぁなどと偉そうに思い、珍しく脚本家まで気になったら、古沢良太さんだった!
『ALWAYS三丁目の夕日』、『鈴木先生』、『リーガル・ハイ』など、全部面白いし、好きな脚本家の方です。






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