トンネル狂想曲

　初めて関門トンネルを通った際、海底トンネルということで「海の中が見える！」と思いっきり期待していたのに、普通の真っ暗闇のトンネルだった時のガッカリ感はみんな感じるものですよね？という問いに未だに肯定の返事がもらえないのが甚だ遺憾です。　


　それでは以下はあんなに真面目な皆本くんと結婚したら三日と耐えられないと思う今週のサンデーの感想です。


　ベルツリー号事件第二話ですが、長編ゆえのペースの遅さから今週もまだまだ序盤につき大きな動きはありません。というと「事件は？」と聞かれそうですが、このシリーズにおいては哀ちゃんが絡まないうちは事件については全く興味がありませんので、事件についての推理等に期待をしている方は申し訳ありませんが、バックをお願いいたします。

　先週に引き続き七号車が消えた謎をやけに必死で追っている名探偵ですが、どう考えても車両が消えるはずはないよな～と思っていたらそれについては何やら解決していました。あと名探偵サイドとしては殺人事件などが起こっていた様ですが、これはコナンと世良で来週以降適当に犯人を見つけると思います。

　というわけで今週の組織と哀ちゃんについてですが、シェリーさんの言うようにどうみてもマイケルな赤井（仮）に気を取られている哀ちゃんを心配そうな歩美ちゃんを安心させるような笑顔が可愛いくて、志保さん復活祭り（祭りはまだ終わったつもりはありませんよ）の歩美ちゃんsideをさらに妄想させるような一コマでした。
　GODが用意している最大のレッド・へリングである赤井（仮）にシャア赤井を投影させる哀ちゃんですが、先週は赤井（仮）に灰原センサーが作動していることと、以前シャア赤井に組織センサーが作動していたことは当然連動させているということでしょうか（５年以上前の伏線を持ってくるというのはアンフェアだとも思いますけどね）。
　
　そして今週の最大のポイントである世良と哀ちゃんのご対面です（中の人の力関係では世良の完勝でしょうが）。こちらもわずかに一瞬の遭遇ですがここでも灰原センサーは絶好調に作動しています。
　そんな不穏な空気に不安を隠せない哀ちゃんに、空気を読めないコナンが「クリスティの小説の読み過ぎ」などと相変わらず予想の斜め下を行く空気の読めない発言をしていますが、まあこのシリーズでは残念ながら今のところはただの空気な主人公なので、不問にしておきたいと思います。

　そして適当に怪しい人が殺されて今週は終わり、とよく考えれば結論は先週と同じだから別に今週は要らなかったんじゃないかな、と思わなくもありませんが、きっと大きな伏線になってるんですよね。なんてったってサンデーが各メディアを使ってあれほど煽っているんですし。
　
　密室であり舞台装置がある今シリーズについてはトリックがある程度はご都合主義になるのは仕方がないのですが、それにしてもこの列車の作りで扉が外開きと言うのはいくらなんでも危険すぎるのでありえないと思います。あの通路の狭さで外開きだと開けたら人にぶつかって怪我をするのはもちろん、何かあった時に避難のさまたげになりますよね。と大人げないツッコミはこれくらいにしておきたいと思います。

　次週予告によりますと次回はいよいよジンの兄貴のご出座と言うことで、さらに緊迫感を増す哀ちゃんと組織に注目しつつ、空気に溶け込みつつある主人公はさすがに心配になってきているので、そろそろ本当の宿敵を思い出してもらいたいと期待して一週間待ちたいと思います。



　ところで、今回までで灰原センサーに反応している人を列挙しておきますと
　・沖やん
　・シャア赤井
　・赤井（仮）
　・世良
　ということですね。灰原センサーについては以前考えたことがあるのですが、この時の性能についての考察が確かだったとすると、世良に反応した理由と言うのは何でしょうか？特にこのことについては次回以降注目しつつ考えていくつもりです。

　また先週のベル姐さんの「シェリーが群馬の山奥に～」という台詞からバーボン候補について一気に推理が加速しているようですが、この一点でバーボンを特定するのはGODお得意の後だしジャンケンがあるのでまだまだ無茶だという気がしています。その辺についてはこの長いシリーズの中で私見を深めて行けたらと言う意欲だけはありますので、その際にはまたお付き合いください。