今週のサンデーからの小話です。
ボアロから帰りに哀ちゃんに事の顛末を報告に阿笠邸に寄った歩美ちゃんと哀ちゃんのお話。
「…というわけで大ちゃんは飼い主のオジサンが連れて帰ったの」
「そう。ちゃんと飼い主がわかって良かったわね」
「うん、コナン君が見つけたんだよ」
「猫にマタタビ、江戸川くんに事件ね」
「あはは。…大ちゃんに会えないのは寂しいけど、やっぱり家族と一緒にいた方が良いもんね」
「吉田さん…」
「大ちゃんも喜んでたし…」
「……」
「それにきっとまた会えるよ…」
「偉かったわね。ちゃんとお別れしてあげたんだもの。きっとまた会えるわよ」
「うん、…ゔ…ゔわーん、大ちゃ~ん」
「吉田さん…今度、一緒に会いに行きましょう」
「わーん。…うん、一緒に行こうね!約束だよ!わーん!」
「ええ。約束」
「おや、歩美くんは寝てしまったのかい?」
「ええ。泣きつかれたみたい。…優しい子ね」
「そうじゃのう。ずっと泣きたいのを我慢しておったんじゃろうのう」
「ええ。優しくて強い子だわ……ねえ博士」
「なんじゃね?」
「いつか…いつか私がここからいなくなる時も、この子たちはこうして笑顔で見送ってくれるのかしら」
「哀くん…」
「不思議ね。偽りの姿で知り合った偽りの関係だと思ってたのに、この子が泣くとこんなに胸が痛いなんて…泣かせたくないと思うなんて」
「哀くん、気持ちに偽りなんてないんじゃよ」
「博士?」
「たとえ君の姿がどんなに変わったって君が歩美くんを大切に思う気持ちは本物じゃ。人間、自分の気持ちには嘘はつけんのじゃからの」
「……」
「先のことはわからんが、今は歩美くんが大切じゃと思う気持ちを大切にしておれば良いんじゃないかのう」
「…そうね。ありがとう博士」
探偵団はコナンと哀ちゃんが元に戻る時は泣きながらも笑って見送ってくれそうな気がします。
でもそれはそれで切ないなあ。
哀ちゃんが戻らないとしたら彼らの存在は大きいと思います。
ボアロから帰りに哀ちゃんに事の顛末を報告に阿笠邸に寄った歩美ちゃんと哀ちゃんのお話。
「…というわけで大ちゃんは飼い主のオジサンが連れて帰ったの」
「そう。ちゃんと飼い主がわかって良かったわね」
「うん、コナン君が見つけたんだよ」
「猫にマタタビ、江戸川くんに事件ね」
「あはは。…大ちゃんに会えないのは寂しいけど、やっぱり家族と一緒にいた方が良いもんね」
「吉田さん…」
「大ちゃんも喜んでたし…」
「……」
「それにきっとまた会えるよ…」
「偉かったわね。ちゃんとお別れしてあげたんだもの。きっとまた会えるわよ」
「うん、…ゔ…ゔわーん、大ちゃ~ん」
「吉田さん…今度、一緒に会いに行きましょう」
「わーん。…うん、一緒に行こうね!約束だよ!わーん!」
「ええ。約束」
「おや、歩美くんは寝てしまったのかい?」
「ええ。泣きつかれたみたい。…優しい子ね」
「そうじゃのう。ずっと泣きたいのを我慢しておったんじゃろうのう」
「ええ。優しくて強い子だわ……ねえ博士」
「なんじゃね?」
「いつか…いつか私がここからいなくなる時も、この子たちはこうして笑顔で見送ってくれるのかしら」
「哀くん…」
「不思議ね。偽りの姿で知り合った偽りの関係だと思ってたのに、この子が泣くとこんなに胸が痛いなんて…泣かせたくないと思うなんて」
「哀くん、気持ちに偽りなんてないんじゃよ」
「博士?」
「たとえ君の姿がどんなに変わったって君が歩美くんを大切に思う気持ちは本物じゃ。人間、自分の気持ちには嘘はつけんのじゃからの」
「……」
「先のことはわからんが、今は歩美くんが大切じゃと思う気持ちを大切にしておれば良いんじゃないかのう」
「…そうね。ありがとう博士」
探偵団はコナンと哀ちゃんが元に戻る時は泣きながらも笑って見送ってくれそうな気がします。
でもそれはそれで切ないなあ。
哀ちゃんが戻らないとしたら彼らの存在は大きいと思います。
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