仕切り直して

　長い間愛用していた電気スタンドが今朝起きたら壊れていました。無くなると何だか机の端っこが寂しいです。

　さてそれでは以下は三毛野の言うとおり「抜け師最強！」だと思った今週のサンデーの感想です。


　お馴染みの探偵団の下校風景の中、先週までのロンドン編のフォローらしきものから始まった新シリーズは、一方で何事も無かったかのような見事な日常ループです。何度も繰り返されてきた光景とはいえ、新蘭派の人たちが少し気の毒でもあります。

　小学生相手に本気で自慢している実年齢17歳のコナン君の不法滞在を上手く誤魔化したのは優作パパだったようです。あれだけ魅力的なキャラクターである工藤夫婦を便利使いして終了とは全くもったいないとしか言いようがありません。
　それにしてもロンドンへ行く方法は哀ちゃんと博士に頼り、事後処理は親の力を借りても平気というのはさすがに天然のお坊ちゃま気質です。しかしウインブルドンの決勝は通常世界中に衛星中継されているわけですし、一体どうやって誤魔化したんでしょう。このご時世に映像まで完全にシャットアウトするなんて不可能ですし、不自然な圧力（優作パパ）がかかった時点で怪しまれますけどね。

　予備の薬のお礼がおざなりなのは、もうこいつに礼儀を望むだけ無駄ですから良いのですが、一応ロンドン編の見せ場だった告白場面にフォローは必要だったのでしょうか。例のバレンタイン編のコナンの人気は作中でも有数な様ですし、それとの整合性を取ったという事かもしれませんが、まあ堂贔屓目に見ても後の祭りで蛇足ですね。
　今週の哀ちゃんの警告は読者を代弁したツッコミの様でしたが、先日から描いているように、今さらこの漫画に「説得力」というロジックは存在しません。

　哀ちゃんとコナンの関係についてはまた改めて何かの形で書きたいと思っています。　

　まあ、それはともかく新シリーズは哀ちゃんが登場しています。あのロンドン編に哀ちゃんが出なかったことはむしろ良かったと思っていますが、それでもやっぱりいないと寂しいので、探偵団と一緒とはいえ出てくれるのは素直に嬉しいです。

　いつもながら強引な展開ながら（笑）廃ビルで缶蹴りを楽しむ探偵団。それにしても米花町は廃ビルが多いですね。使われない建物が放置されたりしていると犯罪率が増加するのは都市環境学で証明されているわけですし、ただでさえ凶悪犯罪発生率の高さが異常な地域ですので、哀ちゃんが危ない目に遭わないためにも気をつけていただきたいものです。
　そしてやっぱり缶蹴りが得意だったコナンですが、この缶を踏んでいる絵を見ていると本当にネチネチ捕まえそうなイメージです。「これだけ痕跡を残していれば捕まるのは必然だよ」とか何とか言ってそう（笑）
　さて送られてきたのは緊急地震速報です。そしてひとり美味しい思いをする江戸川ですが、哀ちゃんと歩美ちゃんはいざとなったら江戸川なんて縦にしてら良いと思うよ。そう言えば確か哀ちゃんは地震が苦手でしたね。
　そして久々の哀ちゃんの鋭い推理が炸裂です。こういう姿が見られるとやっぱり嬉しいですね。今週は光彦や元太にもそれぞれ見せ場があって、面白いシリーズになりそうな感じがします。
　
　新シリーズは仕切り直して心機一転、となるように期待して待ちたいと思います。