kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

バンク・ジョブ

2009年02月27日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:2月21日
映画館:サロンシネマ
パンフレット:売り切れ

時は1973年、場所はロンドン。古いつきあいの女からオイシイ銀行襲撃の話を持ちかけられたジェイソン・ステイサム。警報システムの切り替え工事の隙を狙って、週末に地下から貸金庫に潜入して、中身をごっそりいただこうというものだった。

しかし、作戦の黒幕はMIー5、本当の狙いは黒人過激派が貸金庫に隠していた王室スキャンダルの写真にあった・・・。

先日、「ブラッド・ダイヤモンド」を観た影響で久しぶりにフォーサイスの「戦争の犬たち」を読み返しているんだけど、ロンドンのお偉い方々が真意を隠して、その道のプロに依頼すると言った筋書きが一緒で、作戦準備の雰囲気はそっくり。犯行者の数は王道の7人。

さらに、この手の犯罪はロンドンでは「赤毛連盟」、ジュネーブでは「黄金の七人」、パリでは「掘った奪った逃げた」と前例(何だそれは?)が多く、やっぱりその辺も雰囲気が似てくる。

で、強奪が失敗に終わってしまうと映画として続かないので、一旦は作戦成功するものの、MIー5、事件を追う刑事、裏社会のボス、娼館のマダムと常連客の政治家、悪徳警官、黒人過激派などなど利害関係者が入り乱れて、強奪品を手に入れるためにあらゆる手を打ってくる。

もちろん、犯人側もつまらないミスをしでかしており、そこからどんどん追いつめられていく。

実話に基づくらしいんだけど、報道規制と情報公開禁止となっており、ストーリーは自由に脚色している。最近の犯罪映画の流れで、とにかく登場人物が多く、人間関係が入り組んでいる分、展開がリズミカルで退屈しない。

ただ、誰もが悪人で、緊張感が続くだけに、個人的にラストシーンは好きになれなかった。「グッド・フェローズ」のように得たものが大きければ、失ったものも大きいというオチの方が説得力があるね。
題名:バンクジョブ
原題:The Bank Job
監督:ロジャー・ドナルドソンン
出演:ジェイソン・ステイサム、デビッド・スーシェ
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