kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

マイアミ・バイス

2006年09月27日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:9月24日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版600円。主役3人とマン監督のインタビュー掲載。

まず最初にお断り。TVシリーズの「マイアミ・バイス」って観てませんでした。(今も観ていない。)
奈良じゃあ、放送していたTV東京系列のTV大阪が映らなかったし、スタイリッシュな刑事モノって苦手だったので・・・。
という訳で、その辺の呪縛はなかったのです。

さて、マイケル・マンということで期待もそれなりに大で、潜入=「静」と銃撃戦=「動」のコントラストが魅力なんでしょうが、どうも潜入捜査の場面で中だるみしてしまう。コリン・ファレルが大ボラふいて、コン・リーといちゃついているだけにしか見えないんですよね。正体がばれそうになる緊迫感が感じられない。

「ヒート」や「コラテラル」といったマン作品にしても、「ハートブルー」や「フェイク」といった潜入捜査ものにしても、敵味方の奇妙な連帯感が魅力なんだけど、それを男女で即物的にやってしまっては身も蓋もないよ。

キャスト的にはコリン・ファレルもいつものアクの強さが薄まり、ジェイミー・フォックスは完全に脇に回っている。「ヒート」の時もそうだったけど、捜査班の顔ぶれや仕草がリアルでいいです。中でもエリザベス・ロドリゲスがひときわカッコいい。(というか、カッコよすぎる。)
あと、FBI役のキアラン・ハインツなんか出ているだけで、画面が引き締まる。

上映時間2時間以上あっても、銃撃戦は最後の方で2回だけ。展開として中盤で一度見せ場がないと退屈しちゃうねえ。

ただし銃撃戦はマン監督らしく大迫力。人質救出の手際の良さなんて、何が起きているか分からないくらい。ラストのドンパチも状況をはっきり見せないだけに迫力がある。
(ただ潜入捜査班の割にかなり手馴れた連携プレーをするあたり、やはり違和感が・・・。)

イリジウム携帯とメモリスティックで取引なんて時代だなあ。

ところで、最初の任務、「情報漏洩者を炙り出す。」はどうなっちゃったの・・・。
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