kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン

2010年06月27日 | 展覧会
会場:広島市現代美術館
会期:5月22日~7月19日

ワタシ以上の年代で、関西圏に在住していた男性なら、歌えるもんである。

「伊勢市のこくさい~ひほ~館」



今回の展覧会、仕事でもそうだったのだが、どのように一言で紹介したら良いか、悩ましい。都築響一が取材した日本珍紀行にコスプレイヤー、賃貸宇宙、ラブホテル、広島太郎、秘宝館・・・などなんである。

いつも現代美術館の展示は理解しがたい世界があるのだが、今回はもう「面白い」と思えるか、「全くダメ、嫌い」かのどっちかに二分されそうな気がする。

ウチの奥さんなんか、後者。割と保守的なので、この手の世界は全く受け入れられないだろうな。きっと一言「No!」で切り捨てだ。


【ラブホテル】

作品群には、ジャーナリストとしての詳細な解説が付され、展示点数ともどもそのボリュームに圧倒されるし、単純に面白い。いっぺん見ただけでは飲み込めなかったので、再入場して二周してしまった。(こんなこと初めて。)

観客は、意外にも若い女性づれとかカップルが多い。きっとワタシとは違う視点で鑑賞しているんだろうな。


【賃貸宇宙:インタラクティブでぐるぐる回していると酔いそうになる。】

都築氏の仕事ではなく、個々の作品(というか取材対象)の話になると、常識人としてワタシが受け入れにくいものがあるのは確か。そんな生き方できないし、認めにくいよ。
その一方で、それぞれの事柄に対する作り手の執念や妄想みたいなものは、ワタシの暗黒面が大好きな部分でもあり、共感できる部分も少なくないんだよな。つまり、取材対象とワタシは同じ根っこなのだ。いつかどこかで人生の針路が0.5度ほどずれていたら、こうなっていただろうか。(笑)





で、最初の歌は「伊勢国際秘宝館」のCMソング。その昔、関西圏ではTVだったか、ラジオだったかでCMをやっていたのだ。幼かったから、CMの内容は理解できなかったけどね。(笑)


【秘宝館の解説】

ところで、「シェルター展」といい、「一人快芸術」といい、現代美術館はここ数年、居住空間にまつわる展示が多いけど、意識的にやっているんだろうね。
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