映画館:サロンシネマ
パンフレット:B5変形版600円。監督と主演3人のインタビューも掲載。
よく誤解されているのだが、第二次大戦中、連合国はナチのアウシュビッツなどの絶滅収容所の存在は知らなかった。ユダヤ人を迫害していることまでは知っていたが、よもや人種の根絶やしを強制収容所で組織的に実行しているとは思っても見なかった。
よって、第二次世界大戦が舞台の映画などで連合国側の人間が「ユダヤ人が強制収容所で殺されている。」というセリフがあってもそれは間違いなのだ。
さて、この映画、ドイツ占領下のベラルーシでのドイツ軍と地元の対ドイツ協力者によるユダヤ人狩りから幕を開ける。(モノクロの記録フィルムで始まり、途中から当時の記録映画に見せかけた本編に切り替わるのだが、この映像の荒れ具合がよくできているので、本物と勘違いしそうになるのは、作為的でちょっと気がかり。)
ダニエル・クレイグらユダヤ人の4兄弟はロシアの農民。ユダヤ人狩りの最中、治安警察に両親を殺され、兄弟は広大な森の中に逃げこむ。彼らは同じように森に逃げ込んだユダヤ人を保護しながら、森の中でコミュニティを形成し、ドイツ軍から身を守る・・・。
実話に基づいているのだが、おそらく当時、占領軍や官憲の目を逃れて、こういった生活していた人たちは少なからずいたんだろうな。
「グローリー」とか「ラスト・サムライ」、「ブラッド・ダイヤモンド」のエドワード・ズウィック監督らしい「秘史」もので、演出は手堅く、リトアニアでのロケーションは本当の美しい。シュトルヒ偵察機とかシュトゥーカ、三号戦車の登場もうれしいし。(←史実はともあれ、出ると出ないとでは映画的に大違い。)
逆に、生真面目すぎて面白味に欠けるところもこの監督らしいんだけどね。(笑)
ロシアの農民と書いたが、ダニエル・クレイグはいきなり逃亡生活に突入するから、彼の生い立ちや人となりが分からず、ロシア秘密警察の将校にも見えてしまう。(苦笑)途中、意見の相違からロシア軍に身を投じる次兄リーブ・シュライバーとの血縁のつながりの描写も希薄なあたり、人物描写に弱さを感じるね。
ところで、ダニエル・クレイグって、「ミュンヘン」でもユダヤ人役をやっていたよな。スペクター顔なボンドがユダヤ人役っていうのも考えようによっては役柄が幅広い俳優だね。
パンフレット:B5変形版600円。監督と主演3人のインタビューも掲載。
よく誤解されているのだが、第二次大戦中、連合国はナチのアウシュビッツなどの絶滅収容所の存在は知らなかった。ユダヤ人を迫害していることまでは知っていたが、よもや人種の根絶やしを強制収容所で組織的に実行しているとは思っても見なかった。
よって、第二次世界大戦が舞台の映画などで連合国側の人間が「ユダヤ人が強制収容所で殺されている。」というセリフがあってもそれは間違いなのだ。
さて、この映画、ドイツ占領下のベラルーシでのドイツ軍と地元の対ドイツ協力者によるユダヤ人狩りから幕を開ける。(モノクロの記録フィルムで始まり、途中から当時の記録映画に見せかけた本編に切り替わるのだが、この映像の荒れ具合がよくできているので、本物と勘違いしそうになるのは、作為的でちょっと気がかり。)
ダニエル・クレイグらユダヤ人の4兄弟はロシアの農民。ユダヤ人狩りの最中、治安警察に両親を殺され、兄弟は広大な森の中に逃げこむ。彼らは同じように森に逃げ込んだユダヤ人を保護しながら、森の中でコミュニティを形成し、ドイツ軍から身を守る・・・。
実話に基づいているのだが、おそらく当時、占領軍や官憲の目を逃れて、こういった生活していた人たちは少なからずいたんだろうな。
「グローリー」とか「ラスト・サムライ」、「ブラッド・ダイヤモンド」のエドワード・ズウィック監督らしい「秘史」もので、演出は手堅く、リトアニアでのロケーションは本当の美しい。シュトルヒ偵察機とかシュトゥーカ、三号戦車の登場もうれしいし。(←史実はともあれ、出ると出ないとでは映画的に大違い。)
逆に、生真面目すぎて面白味に欠けるところもこの監督らしいんだけどね。(笑)
ロシアの農民と書いたが、ダニエル・クレイグはいきなり逃亡生活に突入するから、彼の生い立ちや人となりが分からず、ロシア秘密警察の将校にも見えてしまう。(苦笑)途中、意見の相違からロシア軍に身を投じる次兄リーブ・シュライバーとの血縁のつながりの描写も希薄なあたり、人物描写に弱さを感じるね。
ところで、ダニエル・クレイグって、「ミュンヘン」でもユダヤ人役をやっていたよな。スペクター顔なボンドがユダヤ人役っていうのも考えようによっては役柄が幅広い俳優だね。
題名:ディファイアンス 原題:Defiance 監督:エドワード・ズウィック 出演:ダニエル・クレイグ、リーブ・シュライバー、ジェイミー・ベル |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます