かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

長月の長雨

2018-09-15 08:48:50 | ブログ記事
よく雨が降る。

あの酷暑のさなかに少しは降ってほしかったと思う。

が、これが自然の摂理なのだろう。

春は一雨ごとに温かくなるといわれるが、

長月の雨は、一雨ごとに寒さに向かう雨だ。

梅雨のように、しとしとと降る。

そして降らなくなれば、一気に秋たけなわだ。

実りの秋が過ぎれば、寒い冬がやってくる。

毎年のこととは言え、四季の繰り返しには心打たれる。

同じように見えても、同じ秋ではない。

私個人に限っても、

昨年の秋は、

まだ存命であった母に会いに毎月帰省していた。

会うたびに老いの深まる母を見て、胸ふさがれる思いであった。

が、それでも、生きていてくれることは有難いことであった。

帰省する張り合いがあった。

私の帰省を心待ちしてくれる人がいるのといないのとでは

同じ帰省をしても、雲泥の差がある。

兄嫁にとっては、私の帰省は、むしろうっとうしいくらいだろう。

私は小姑だから。

姑であった私の母は亡くなったけれど、その姑の気持ちを受け継ぐ娘の私であるから。

兄嫁は、まだその両親は存命だし、その姉妹も誰も亡くなっていない。

だから、私の寂しい気持ちなど微塵もわからないだろうと思う。

私には、この長月の長雨が自分の涙ではないかと思えるときもある。

そんな日々を送っている。

昨年5月に高知市の得月楼で一緒に会食をした

村形明子さんは昨年の9月に、母は今年の1月に亡くなった。

それを忘れようと、

元気を出そうと、あちこち旅をしてみるが、家にいるといつのまにやら
長月の長雨になる私。

*

★長月の長雨ながく思ひをり長々降りて湿る室内

★毎日のおさんどんしてやり過ごす長月長雨家に籠りて

★気鬱とは思へど抜け出すきつかけのなければ気鬱の中に籠れる

★長月の長雨すなはちわれなれば長々降りて晴れ間は少し


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「雨の日は雨を楽しめばよいし不幸なときは不幸を楽しめばよい」 (河上)
2018-09-15 11:48:45
https://blog.goo.ne.jp/kaminaribiko/e/6ba0be571739b68691113ca3a0efdec5
 楽しんでください。
 ところで、遺産相続について。
 取り揃えて法務局・銀行に提出するものの一つに、被相続人の“出生から死亡まで”の戸籍謄本があります。何のために、これほどに詳細な(全人生を記した)謄本が必要なのか、分かりますか。
 親の遺産相続手続き(放棄も含めて)くらい、自分ですべきです。
返信する
河上さんへ (びこ)
2018-09-15 11:57:38
> 親の遺産相続手続き(放棄も含めて)くらい、自分ですべきです。

そうかもしれませんね、

実は先日、その詳しい戸籍謄本が届きまして、税理士さんにお預けしてきました。

自分でするといっても、どうしていいかわからなかったので。

という前に兄嫁が仕事でお願いしている税理士さんに持参するように言ってきたので、お預けしたのでしたが、まずかったでしょうか。

よろしければかいつまんで教えていただけるとありがたいです。
返信する
先程は失礼失礼しました。 (lemonwater2017)
2018-09-15 15:05:22
こんにちわです。
先程は迷惑かけました。スミマセンです。

 ビコさんが言ってたのは、こういう事なんですね。どうしても、はけ口が弱者の方の向けられるのは何時の世も同じですかね。

 私の身勝手な主観と愚痴のブログで、大きな迷惑をお掛けして、何と言ったらいいのか。

 ま、その為に削除機能があるんですが。受取った方はね。

 ただ、その人はビコさんをやけに知ってるみたいですが。過去にもそういう事があったんでしょうか。私もいきなり、”転象”と呼ばれてビックリしました。ストーカーみたいで怖いです。

 私のコメントも含め削除し、忘れるのが一番です。ビコさんも相続の件で目一杯でしょうから。どうか身体に気を付けて、無理なさらない様にです。
返信する
転象さんへ (びこ)
2018-09-15 15:24:35
いえ、初めての方だと思います。

が、ずっと読んでおられたのかもしれませんね。

別に転象さんが謝られることはないと思います。

こういう政治問題が絡むと、どちらも自分が正しいと思っているから埒が明かないのは自明のことです。

軽い気持ちで書いても、本気で受け取る人もありますから、気を付けなければならないと思います。

政治ブログで、民衆を扇動するのが目的のブログなら、率先してそういうことを書くでしょうが、そうでない人は政治問題は避けておいたほうが無難かもしれません。

もし書くとすれば、自分の境遇はすべて隠して書かないと身に危険が迫るかもしれないと思います。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。