加奈子のたららん うたレシピ♪

歌い手、声楽講師として活動中♪ 音楽のこと、日々のことをマイペースに綴っております。

あんさんぶる

2016-03-31 | 日記

 欲しかったCDが届きました。

こちら、シューマンの重唱曲ばかりが入ってます。


“Spanisches Liederspiel(スペインの歌芝居)” とか

“Spanische Liebeslieder(スペインの愛の歌)” とか。

日本では絶版になっていたようで

「在庫なし」 「取り寄せ不可」 「入手不可」
そんな表示ばかり

しかしAmazonで中古で発見。

本当に便利な時代になりました。

アメリカからはるばる約2ヶ月かかって

ようやく届きました



オペラも大好きだけど、やっぱりリートは良い

今秋10月にアンサンブルを中心にしたコンサートをします。

素敵な歌い手さん、ピアニストさんとともに

秋の夜には、やはりドイツもの。

ブラームスとシューマンの世界へ

たっぷり  どっぷり  と

 

そのお知らせはまた後ほど。


小さなコンサート ~ おさらい会

2016-02-25 | 日記

先日、21日(日)に声楽教室おさらい会をしました。

発表会ではなく『おさらい会』



『おさらい会』はレッスンの延長線上にあり

今勉強していること

これまでの勉強したことを発表する場

と、私は考えてます。

聴いている人がどんな方たちでも

人数が多くても少くても

会場が大きくても小さくても

人前で演奏する機会を持てることは

とても有意義なことですし、大切なことです。

ただ『本番をこなすことが1番の上達法』

とは、考えていません。


むしろ、たった何分かの曲を演奏するために

時間をかけて地道にコツコツと

面倒くさがらずに練習を積み重ねていく。

その過程で得られる事のほうが多い思います。

 

私がウィーン留学中に師事していた先生は

毎週月曜日の夜、門下生のために

『konzertstunde』と言う時間を

取って下さってました。

直訳すると『コンサートの時間』

決してコンサートをするのではありませんが

その時、勉強している曲を

門下の中で披露し聴きあいをするのです。

門下全員が、勉強中の曲を歌います。

試験が近い生徒は試験で歌う曲を、

オーディションが近い生徒はその練習を。

毎週、同じ曲を歌うわけにはいきませんから

どんどん勉強していかなければなりません。

自然とレパートリーも増えていきます。

先生が厳しいのはもちろんですが

どんなに仲良しの門下であっても友達も

厳しい耳で聴いてます。

まるで公開オーディションのようでした。

そんな中で前に出て歌うのはとても緊張しました。

自分が練習不足や準備不足だったとき

先生への申し訳なさと、後悔だけが残りました。

今、思い出してもツラくなります。

いろんな面でかなり鍛えられました。

また『konzertstunde』では、歌や音楽だけでなく

人前で演奏する際に必要なルールであったり

ステージマナーもお勉強させて頂きました。

今、私が演奏活動をしたり教える立場になって

改めて大切な事だと感じています。

日々の練習では、

目に見えるほどの大きな1歩を感じることは

難しいかもしれません。

が、何より地味にコツコツと努力し

正しい方向で積み重ねていけることが

何よりの上達の近道だと思います。

継続できる事、それも立派な才能のひとつです。

いつの間にか、大きな1歩に繋がると信じています。

私自身ももちろんですが生徒さんと一緒に

今後も更に『小さな1歩』を重ね

いつか『大きな1歩』となるように

精進して参りたいと思います。


お教室お問合せについて

2016-02-19 | 日記

 

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どうぞよろしくお願い致します


春は名のみの

2016-02-15 | 日記

少しずつ春の気配を感じる日も多くなってきました。

と言いながらも、昨日の暖かさから一転
今日は突然の雪⛄❄

まだまだ『春は名のみの』と言ったところでしょうか。

写真は今年もきれいに咲いた梅の花。

春、圧倒的に咲き誇る桜も好きですが
少し控え目な梅もいいですね。

 

インフルエンザや風邪が流行っているようです。
皆さま、どうぞご自愛くださいませ🍀


薔薇の花に心をこめて

2016-01-17 | 日記

先日、名ソプラノ歌手の中澤桂先生がお亡くなりになりました。

 

先生が大学を退官される最後の2年間、

私が大学の3、4年の時に

中澤桂門下生としてお勉強させて頂きました。

 

演奏家・声楽家としての「中澤桂」は、

とても簡単に声を掛けられるような存在ではなく、

雲の上のまたその上のようなイメージでした。

しかし、実際の先生は、とても温かいお人柄で、

チャーミングで、本当に愛情深い、心の広い、

人間味溢れる方でした。

そんな先生が私は大好きでした。

 

音楽に関しては、厳しくご指導頂きましたが、

先生のレッスンを受けるのも、先生とお話するのも楽しくて、

先生のお部屋に行くことがとても楽しみでした。

 

先生が私たち門下生に言った言葉

『歌は難しいわよ。

でもね、だからお勉強するのが楽しいのよ。

私もまだまだ』

 

これまでにもこの言葉を何度思い出してきたことか。

これからも、何かある度に思い出すことでしょう。

桂先生のようには歌えません。

足元にも及びません。

でも、先生のように色彩豊かな歌が歌えるように、

先生に少しでも近付けるよう、努力したいと思います。

 

 

先生のお声をCDで聴くことができます。

先生の歌われる数多くある曲の中で、

私が1番好きな曲

「薔薇の花に心をこめて」

 

超越した世界の音楽

神々への祈りのように聴こえてきます。

自然と涙が溢れます。

しばらくは聴けそうにありません。

いつか

こんな歌を歌えるような人間に

なりたいと思います。

桂先生は私の憧れです。

 

~ 薔薇の花に心をこめて ~

山田耕筰 作曲 / 大木惇夫 作詩

薔薇よ 薔薇

薔薇の花ささげまつる

地の上に香りて浄く

いと美わしき花なれば

薔薇よ 薔薇

大空の御光ありて

ふきいでし花なれば

薔薇よ 薔薇

薔薇の花ささげまつる


 

中澤桂先生のご冥福を

心よりお祈り申し上げます。

 

合掌