Green;私の心の語らい

日々学んだこと、感動したことなどを、絵、文章、写真で紹介していきます。

春の日の法事

2013年03月12日 | 日記
こんな山の中にお寺が…あるの?。
農作業をしている人に尋ねた。
「寺はこの先の山の上にあるよ」
お寺は最近改築して、広く立派になった。
今まで無人だったお寺に、お坊さんが移り住んだ。
そのお寺で法事は行われた。
寺では昔のように、畳に座るのではなく、椅子が用意された。
「楽だ」
新築の寺は尺貫法。
敷居は六尺(約180cm)、天井も低い。
天井から、ありがたい飾りが、いくつもぶら下がっている。
避けて歩いたが「ゴツーン」と頭にぶつけた。
お坊さんは、80歳を超えているが、カクシャクとしている。
立派なことと思うが、このお坊さんは長話しで知られている。
しかも話しがアチコチに飛ぶので、結局何を言ったのか分からない。
坊さんの読経が始まった。
何にゃ心境…イヤ打ち間違い! 般若心境 般若信教 あれっ? 般若心経だ。
口パクで何とかなった。
読経の後、坊さんのありがたいお話し。
話はグングンずれていき、旅行の話になった。
「旅行の土産は、土産話しが一番ですな。
亡き○○さんも、今天国を旅行しており…その内に土産話しなど持って…」
持って来るわけない。
早く終わらんかな~。
やっと終わって、サッサと外へ出た。
暖かく、とても気持ち良い。
二人のばあさんが石に座っていて、私に話しかけた。
「坊さんの話は、もう終わったんかのぅ?
話しが長くて、そんで何言ってんか分からんで。
てぇへんだ。
坊さんは年取ってっから声が小ちゃくて、こっちゃ耳が遠いもんで。
声の小せぇもんと、耳の遠いもんじゃ話しは通じねぇよ」
確かに。
寺の境内は、桃と梅の花が満開であった。


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