Green;私の心の語らい

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「幸せな小国 オランダの知恵」を読んだ

2012年11月12日 | 読書
「幸せな小国 オランダの知恵」紺野昇著 2012年1月発行
お薦めの本です。

結論から言うと、国政選挙投票率30%の国は豊かになれない。
社会への参加意識の低い国、経済も防災も全て誰かにお任せ。

--- 私はこの本から感じた ---



私は日本のGDPが世界2位だの3位だの・・・ばかり見ていた。
しかし個人がどの程度裕福かを判断するには、1人当たりのGDPをみなくてならない。
言われれば当然の事。
日本も中国もGDPを人口で稼いでいる。
決して個人が豊か・・・ということではない。
しかも日本の1人当たりのGDOはバブルに向けて一気に上がり(世界13位)、その後は下降の一途(25位)。
比べてオランダの1人当たりのGDPは、世界10位を安定してキープしている。
北欧はだいたい安定している。

この本で指摘したのは;
日本は延命技術は高度だが、自殺率は高い。
これは矛盾している・・・全くその通りだ。
オランダは尊厳死が認められていて、自殺率は低い。
これは日本の矛盾点だ。

イノベーション:
日本は「物つくり」でやってきた。
品質が良いとか、高機能だとか言っても「物つくり」の技術はいつか他国に追いつかれる。
日本の「イノベーション」は、単に技術の革新のみ。
オランダの「イノベーション」は知識の革新。
仕組の革新を「イノベーション」と言う。

3.11大震災に関して:
危機意識が日本とオランダでは違う。
海抜ゼロメートル以下が多いオランダは危機意識が高い。
オランダの歴史は自然との闘い。
日本は原発の安全性は担当会社にお任せであった。
洪水の危険地域指定も役場にお任せであった。
オランダは皆個々が危機意識を持っている。
個人の意見を徹底的に言う。
全員が参加。
場合によっては、安全管理トップを引き摺り下ろす。

オランダがかかえる問題点:(これが書いてあるのが良い)
イスラム系移民
「だれが何でも言える」風土の功罪
社会不安を起しかねない不確実性
(ユーロ圏の問題)

この後は、本を買って読んでね。
とても良い本ですよ。




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