Green;私の心の語らい

日々学んだこと、感動したことなどを、絵、文章、写真で紹介していきます。

インド結婚式出席そして観光(5)

2012年11月04日 | 旅行

インドの結婚式は、超・・・長~いので覚悟して行きましょう。
体力の無いお年寄りなどは止めておきましょう。
すぐ飽きる方も敬遠することを、お勧めします。

汽車の時間が予約と異なるトラブルの件をサッチンに話した。
サッチンはフロントのラビン氏と話しをした後に「アグラにはホテル専属タクシーで行った方が良いですよ。汽車でアグラまで行けたとして、タージ・マハルまで、どうやって行きますか?
アグラのタクシーは危険ですよ」
「じゃ汽車はキャンセルすることでフロントに話をして欲しい」
サッチンはすぐに英語で話を付けてくれた。
明日のタージ・マハール行きは、ラビン氏に頼んだ。
ホテル専属タクシーで旅行が出来るんだったら最初からそうすれば良かった。
ジャイプルもあんな苦労することはなかったのに。
汽車の代金は日本で2万円支払ってあった。
サッチンは「10時に迎えにきます。その前に私のドライバーを紹介しておきます」。
ドライバーは15歳くらいの少年であった。
「ドライバーは英語を話せません」サッチンは自分の車で来ていたのだ。
車はHyundai の小型車であった。
坂井さん、竹島さんそして私も一斉に驚いて「サッチン、ドライバー付きの車か、スゴイナー」何かサッチンが大きく見えた。
服装もワンピースのようなものをかけていたのでまるでギリシャ時代の貴族のようであった。
「俺なんか日本でドライバーなんだよ。
サッチンはスゴイ」と3人で繰り返すと、妹さんが「ドライバーはインドでは安いのよ」。インドでは当たり前のことだが、私には子供のようなドライバーの生活が気になった。後にこのドライバーは運転が乱暴ということで首になった。
10時まで少しでも眠っておこうと、ベッドに横になったが興奮した後は眠れなかった。アットいう間に10時が 近づいてしまった。
妻は妹さんが持って来てくれた服に着替えて私は背広を着用した。
着替えに時間がかかって10時過ぎに2階へ行くと、既に坂井さんと竹島さんはいなかった。
下へ降りて外へ出ると、間もなく見覚えのドライバーとサッチンの従兄弟が車で来てくれた。
車はゴルゴーン市の郊外に向かい、間もなく荒野の中の1本道を走った。
舗装はされているが車はかなり揺れた。
右に高層マンション群が現れた。
「ここはIT関係の技術者が住んでいる高級レジデンスです」と従兄弟。
高層マンション群は左にもあった。
「これらは皆、高価だが直ぐに売れてしまったヨ」「インドは今急激に成長しており、私達は1日12時間働いてます。
土曜日も働く。
日曜日は時々休む程度です」
「インドでは結婚式はとても大切な行事なんです。
一生懸命貯めたお金を式で一気に使います」
従兄弟は自慢そうに話を続けた。
1本道を左に折れると鉄のゲートがあった。
「このゲートは何」
「ここから先は自由に入れないんです」その割に門は開いたままで門番もいなかった。
少し行くとマンションが現れた。
3階建てで、どこの家にも車がある。
尤も車がないと街から遠く離れたこの当りでは買い物ができないであろう。
サッチンの家は一階で隣が叔父さんの家であった。



サッチンの家には沢山の親戚の人達が集まっていた。
「ドウゾ、ドウゾ中へ入ってください」
お父さんと握手した。色々と話しをしたかったのだが、お父さんは緊張していたのか何も話さなかった。
私の描いていたイメージとは違って優しそうであった。
ここに座ってくださいと言われても最初は全く落ち着かなかった。
結婚式のお祝いに来ているのは30人くらいで、みんな親戚のようであった。
SLTI社員のロケシ、スリニバスとジャレッジもいた。


スリニバスはバンガロールから2日かけてきた・・・とのこと。
後で(会社での休憩時間に)スリニバスに「デリーではどこに泊まったの」と聞いたら「結婚式(朝4時まで続いた)の後、5時の列車でバンガロールに帰った」と。
「エッそれはたいへんだっただろう」と言ったら、バラティが「名野さん大丈夫なのよ。寝台車で寝て行けるから」。その寝台車が大変と思ったのだが・・・。
ロケシの実家はINDREにありデリーに近いとのこと。
外に出てサッチンの両親、妹さんと一緒に写真を撮った。


(妹さんが胸から吊るしているのは携帯電話
着ているのはパンジャビ・ドレス)

妹さんが水を持って来てくれた「ミネラル・ウォータですか」「そうですよ」
しかし水は飲みたくはなかった。トイレを借りたら、水洗でインドにしては綺麗であったが紙はなかった
トイレの前はシャワーがあった。
シャワーはコンクリートに囲まれて取っ手も何もない。
ちょっと危険だ。
女性は小銭を体に巻きつけていた。




間もなくサッチンの室内での儀式が始まった。
ホントのサリーを着た人はいませんね
最近はパンジャビ・ドレス(パジャマの語源)を着る人がほとんど。





次は外での儀式 「ウーン長いなー」


青い服を着て儀式をしているのがいるのが妻。手取り教えているのが、シャッチンの妹。










食事も終って「一度ホテルに帰ってください。
今度は17時頃に迎えに行きます」
「エッ、まだあるの・・・。」
ホテルに戻るとラビン氏が汽車のキャンセル払い戻しが来ました・・・と。
封筒の中には1300ルピー(3200円)が入っていた。
あまりにも少ないが、交渉が通る相手ではない。
ラビン氏には「世話になった気持ちです」と100ルピーを渡した。
日本に帰ってから、この件をNo1トラベルに話した結果、「ミスの原因は分りませんが、No1トラベルとして1万円を返金させていただきます」となった。
ホテルで休んで17時近くになってから着替えをした。妻はインドの服ではなく、日本の服装にした。
2階へ行ったらラビン氏がいた。
「結婚式に出席してきます。
9時頃には戻るつもりです」
と言うとラビンは「9時では式に出たことになりませんよ
まぁ早くても11時まではいなくては」
彼の言っている意味が良くわからなかった。
その内に4人が乗れるタクシーが迎えに来た。
サッチンの家に着くと何と太鼓叩き屋やラッパ吹きが来ていた。


その内にバリバリと太鼓が鳴って・・・。時間が経つとラッパも鳴り出した。



白馬が来て正装したサッチンはその馬にまたがった。


馬にご馳走をやって・・・


皆さん酔ったように踊りに耽る。
この大きな鈴みたいのが猛烈にウルサイ。
これじゃ近所迷惑でしょ。
誰か文句を・・・言って来ないな。


いくら何でもこれだけ踊れば儀式は終わりでしょう・・・。


私は疲れた・・・飽きた・・・もうクタクタ。
そろそろホテルに帰りたい。
オイオイ、馬がどこかへ行くぜ・・・どこ行くの?


「これから結婚式の本番だって?」
「ヒェー ドヒャー」
「冗談でしょう。冗談と言って欲しい。
昨夜は良く眠れなかったんだから」

「オット未だお嫁さんが来ていない・・・いつ来るんだ?」
「一体どうなってんだ」



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