Green;私の心の語らい

日々学んだこと、感動したことなどを、絵、文章、写真で紹介していきます。

ブータンの徳

2012年05月25日 | つれずれに思うこと
読売新聞「教育ルネサンス 幸せの国から」

私は国民が皆「幸せです」と答えたら、ブータンという国は崩壊する・・・と思っていた。
中国とインドに挟まれて、極めて危険な状態にある国だ。
現状では、中国もインドもお互いに牽制し合って手を出せない。
もし内乱でも起きたら、すぐに大国から支援という名目で占領されてしまう。
国民が不満を持っても危険。
のほほんと幸福になっても危険。
この国が生き残るには、「これしかない」という背水の陣が「GNH」であろうと。
こんなこと、当たり前でしょうが・・・。
国民総幸福(GNH)の真の意味は何か・・・という関心を持って読んだ。
チャンガンカ小中学校長の見解が書かれている。
これは校長個人の見解ではなく、国から明確に指示されているはず。
「GNH教育は幸せと感じる人を増やすのが目的ではない。
実現したいのは
1)足るを知る生活のバランス
2)自国文化への理解
3)環境の保全
大国の狭間で独立を維持するには、国民の生活を守り安定させることが欠かせない」
最後の記者のコメントが
礼儀正しく、先生を尊敬し、目を輝かせて勉強する子供たち。
その心にGNHの考えは日々浸透しているようだ。
と、結ばれていた。
これを”洗脳”と言ったら・・・言い過ぎでしょうかね。
全く間違いでは無いと思うのですが。
中国のように、急激な発展を目指すと格差社会となり、それは国民の不満となる。
地理的に、急激な発展を目指すことは無理です。
じっと我慢の子で、少しずつ少しずつ発展していくしかない国。
それを耐えるのは、GNHしかない・・・と私は思うのです。
これが成功すれば、とてもよい国になる。
失敗すると亡国が待っている。

もし日本がブータンの真似して”GNH”なんて言ったら、「ソレッ」待ってましたとばかりに、周囲の国から略奪されてしまう・・・のかな。
私が日本以外の国だったら、確実に略奪します・・・スミマセン。

さて日本の現状は
「ゆとり教育」で「足るを知った学生たち」で溢れている。
良き大学に入って「これで十分に幸せ」と。
ガッツも欲も無くして・・・。
しかも「ゆとり教育」で学力不足。
若者が「下手に足るを知る」ことは危険。
益々少子高齢化社会になってしまう。
年齢の若い年寄り社会になってしまう。
大学へ行って、講義をしてみてください。
今、非常に危険な状況にあることが分ります。
但し、老人は足るを知るべし。


6月:慶應大学で特別講義
9月:東京理科大で特別講義
をやります。
学生に”はっぱ”を、かけるつもりはありません。
学生は被害者ですから。
何を訴えるか・・・よく考えておきます。

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