映画『海賊と呼ばれた男』を観に行った。2017.1.2.

2017-01-02 | 日録

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〈来栖の独白 2017.1.2.Mon 〉
 本日、映画『海賊と呼ばれた男』を観に行った。岡田准一君の主演。特に期待はなかったのだが、冒頭の音声は、『永遠の0』を想起させた。あれっと思ったが、そのはずだ。前の戦争を引きずっていた。直ぐ後の岡田君の台詞は「石油が無かった、そのため戦争に敗けた」ことを悔しがり、怒るものだった。強い衝撃を受けた。前の戦争の敗因、私の考えるものと全く同じだった。日本に資源がなかった。

『なぜアメリカは日本に二発の原爆を落としたのか』日高義樹著 2012/7/25 第1刷発行 PHP研究所
p163~
 第四部 トルーマンは日本が戦争をやめる前に原爆を使いたかった
p164~
 誰の目にも明らかだったのは、国力があまりにも違い過ぎていたことである。日本の鉄鋼の生産高はアメリカのわずか1%だった。現在の北朝鮮よりも貧しかった。そのうえ、石油をアメリカに完全に依存していた。アメリカは日本の中国侵攻に強い反感を持ち、ジョゼフ・グルー駐日大使は「アメリカの世論は日本を嫌っている」と述べたが、アメリカは日本に石油を売り続けていた。
 1939年、太平洋戦争が始まるわずか2年前でも、ガソリンと鉄鋼はアメリカから日本に流れ込みつづけていた。1939年、アメリカは3000万バレルの石油を売ったが、これは日本が消費する石油の93%にあたる。
 日本はガソリンの90%をアメリカから輸入しながら、石油製品の貯蔵に力を入れていた。日本海軍の艦艇はアメリカから買った石油燃料で動き、航空部隊はアメリカのハイオクタンガソリンで行動していた。
p165~
 1940年、そして41年になっても、アメリカは日本に石油を売りつづけた。それを許していたのはルーズベルトである。ルーズベルトは、日本との戦争は避けられると見て石油を売っていたのだろうか。それとも日本に戦争の準備をさせるために売っていたのだろうか。
 日本はアメリカから買った石油で軍事体制を整えてインドシナに進駐し、真珠湾を攻撃した。戦争が始まり、その戦争の最後になって、トルーマン大統領は「日本を罰するため」と称して原爆の投下を命じた。
 トルーマンが原爆投下を命じたのは、すでに述べたように、彼がきわめて弱い政治的立場にあったからである。トルーマンは、ルーズベルトが急死したために後継者として大統領に昇格した。いわば臨時の大統領で、国民の支持率はきわめて低かった。
 トルーマンが1948年の大統領選挙で再選されるには、何としても戦争に勝っておかねばならなかった。トルーマンが日本に原爆を投下したのは、選挙に勝つためだったということもできる。
p168~
「アメリカでは何でも起きる」
 ヨーロッパ人はアメリカについてこう批判するが、ルーズベルトは大恐慌という異常な状態のなかで、アメリカを社会主義化するようなニューディール政策を強行し、それがうまくいかなかったtめに、日本との戦争を始めた。開戦のきっかけをつくったのは日本だが、すでに述べたように、日本の軍人たちがルーズベルトの仕掛けた罠にはまったと見るのが妥当だろう。
 ルーズベルトは日本に石油を売りつづけ、アメリカの人々には戦争を嫌っているという忌イメージを植えつけながら、日本を挑発した。ルーズベルトは、アメリカ太平洋艦隊を西海岸からハワイに移したが、日本の真珠湾奇襲攻撃を誘い出す手の一つだったとも受け取れる。山本五十六はルーズベルトの誘いに乗ってしまった。

 映画を観ながら、ああ、ここには、良い俳優さんが多勢いるな、と嬉しく思った。とりわけ、鈴木亮平さんには見とれてしまった。「陸軍中野学校」「諜報」、この「経歴」を演じきっていた。
 岡田准一:国岡鐵造役
 吉岡秀隆:東雲忠司役
 染谷将太:長谷部喜雄役
 鈴木亮平:武知甲太郎役
 堤真一:盛田辰郎役 
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小泉氏の背後に見え隠れする石油メジャーとアメリカ 【安倍叩き】田中角栄氏、小沢一郎氏を潰したように
〈来栖の独白2013/11/13 Wed. 〉
 一体どうなっているんだろう、と(小泉、細川元首相の動きに)不審を募らせていたが、少し分かりかけてきた。やはり、石油メジャーによるプロパガンダだ。そこへ、安倍潰しを社是とする朝日新聞など、メディアが活気づいたのだろう。安倍潰しに、「脱原発」は、好材料、申し分ない戦略だ。
 ただ日本の石油メジャーだけでは、力不足。アメリカも、糸を引いているだろう。「日中友好」の田中角栄氏をロッキード事件で潰し、「日米中 正三角形」の小沢一郎氏を陸山会事件で潰したように。安倍晋三氏は昨年12月「日本を取り戻す」と云った。何から取り戻すのか。アメリカから、だと私は思う。憲法改正を悲願とする安倍さんだ。属国憲法を廃し、戦勝・占領国アメリカから日本の真の独立を取り戻す。そういう総理を、アメリカが潰しに掛かっている。親米の小泉氏をのせるのは、いとも容易かった。国民はこの珍現象を「小泉劇場」などとエンタメにせず、しっかりと深層に目を凝らさなければならない。そうしなければ、この国は再び失われてしまう。
 アメリカはシェールガス・オイル産出によって、エネルギー輸出国となる。日本が原発をやめてエネルギーに窮し、中東からも買えない、という最悪の事態を想定してみると、分かりやすい。原発をやめた日本の生殺与奪を握るのはアメリカである。68年前、アメリカから石油を止められ(禁輸)、日本は戦争に負けた。
 正に、原発の経済性と安全性の議論だけでは、なぜ、原発を持たなければならないのかを十分に議論することはできない。

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